誰もが一度見たら忘れない個性的なファッションの彼をご存知でしょうか?
彼の名前は、ZAZY(ザズィー)。「R-1グランプリ」や「おもしろ荘」への出演をきっかけに注目を集めているお笑い芸人です。
NSC大阪の33期生として入門し、現在は吉本興業に所属するピン芸人。2017年より拠点を東京に移し、芸人としてのお笑いライブやテレビ出演のほか、アーティストとしてワークショップや個展を開催するなど多彩な才能を発揮している。特技はボーリングとアントニオ猪木のモノマネ。
ZAZY プロフィール|吉本興業株式会社
ZAZYさんのフリップネタは、とにかく世界観が独特!歌手の松任谷由実さんやaikoさんなど大物アーティストたちが絶賛する唯一無二のスタイルは、一度見たらハマってしまう中毒性があるんです…!
今回は、私生活が謎だらけのZAZYさんにインタビューさせていただきました!
ZAZYワールドのつくりかた
―――ZAZYさんと言えばあのZAZYワールドとも言える独創的なフリップ芸ですが、いつもどんな風に制作しているんですか?
ZAZY:まず頭の中でストーリーを考えてから、それを絵に起こすような形で制作しています。パソコンで絵を描いて、大きく分割印刷してフリップを作っています。
―――パソコンで描いているんですね。直接描いてるものだとばっかり思っていました!
ZAZY:昔は画用紙に直接描いていました!でもある番組に出演した際、放送作家の鈴木おさむさんに「君は芸人じゃない、漫画家だ、漫画を描きなさい」って言われて、それをきっかけにパソコンで描くようになりましたね。
―――確かにZAZYさんのネタは漫画で見ても面白そうですね。それから漫画は描いているんですか?
ZAZY:いや、それが漫画はまだ描いてないんですよね。
―――そうなんですね!でも、Instagramにあげている「みじ漫」は漫画に近い構成のような気がします。
ZAZY:そうですね、あんな感じのを描いていきたいとは思ってます。それでいうと、あの「100日後に死ぬワニ」はやられたな~と思いました(笑)。あれは4コマ漫画なのに最終話までオチを考えなくていいんですよ、本当にいい発想です。
―――確かに、ワニはかなりの盛り上がりを見せていましたね。ZAZYさんも、ああいった4コマ漫画のような作品を今後Twitterにアップしたらファンは嬉しいと思います!
ZAZY:それなら、描きます!じゃあ、笑うメディアクレイジーきっかけで、近々。
―――言質とりましたよ!
ZAZY:もちろん、記事に書いてもらって大丈夫です(笑)。
エンターテインメントを三角に例えると、ZAZYは末端にいる
―――ここからはホワイトボードを使って回答していただきます!まずは、自分を表す‟漢字一文字”を教えてください。
ZAZY:なんやろう…漢字…悩むなあ。これですかね。
―――それでは、回答をお願いします!
ZAZY:先です!
―――先!この漢字を選んだ理由はなんですか?
ZAZY:先でしょう?僕って。
―――「尖っている」「最先端」などいろいろな捉え方があると思いますが、どのようなイメージでしょうか?
ZAZY:なんと言うか…僕の立ち位置って中央部分ではないかな、と思うんです。エンターテインメントが三角やとしたら、音楽とかはここ(中心を指す)。お笑いはもう少し端のほうにあって、僕はその中でも端の端、末端にいます(笑)。
ZAZY:そういえば、ユーミンさんとお会いした際、夢みたいにネタをべた褒めしてくれたんですけど、その時に「あなたは変なことをしてるから、世の中の人にはサブカルって言われるかもしれないけど、あなたはサブカルじゃなくてオバカルだから」って言われたんです。
―――オバカル?
ZAZY:はい。僕もオバカルってなんだろうってすごい考えて。そしたらユーミンさんが「オーバーカルチャーって意味ね。私が作った言葉なんだけど」って(笑)。
―――枠にはまらない、といった意味でしょうか。とてもしっくりきました!
「意外」で「素朴」すぎるZAZYの趣味
―――ZAZYさんの私生活ってすごく謎めいているのですが、スキマをぬってでもやりたいこと、今ハマっていることはありますか?
ZAZY:意外~って言われるかもしれないですが、これです。
―――意外~。
ZAZY:やっぱり言われました(笑)。最近よくするんですよ。冷蔵庫にあるものでパパっと作ったりします。
―――得意料理や、最近作って美味しかった料理はありますか?
ZAZY:僕とにかくダシをとるのが好きなんですよ、楽しくて。それで、きのこをたくさん入れた鍋とか美味しかったですね。今5人でルームシェアしているので、時間が合えば振舞うこともあります。
ZAZYさんが今スキマを縮めたい相手は?
ZAZY:aikoさんですね。
―――ZAZYさんのnoteを拝見させていただいたのですが、aikoさんはZAZYファンで、ライブに招待されたことがあるとか!
aikoさんについて書かれているnote:「昨日の衝撃と今日のZAZY」
ZAZY:そうなんです、光栄なことに。恥ずかしながらaikoさんのライブ初参戦だったんですけれども、それがなんとまあ、サービス精神あふるるライブで。かなり影響を受けましたね。なのでaikoさんのライブを観る前のZAZY単独ライブと、観た後での単独ライブでは変わっていると思います(笑)。
―――そうなんですね!具体的にはどんなところが変化したのでしょうか?
ZAZY:aikoさんのライブって結構お客さん参加型で、そういうのを真似してみたり。僕は今まで人のファンになったことがほとんどなかったので、‟ファン心理”みたいなのがわからなかったんですけど、自分がaikoさんのファンになって「セトリがあると嬉しいんだ!」とかわかるようになったんですよね。なので自分の単独終わりにセットリスト配ったりしてました(笑)。
―――aikoさんのライブを通じてお客さん目線に立ってライブを構成していった、ということなんですね。
ZAZY:はい。でも、僕が思うaikoさんの魅力ってもっと本質的な、人間的な部分だと思うんです。そういうのは、どうでもいい会話をした時に垣間見えるものだと思うので。もう少し仲良くなって、aikoさんの素敵な人間性を知れたらいいなって思っています。
お笑いというジャンルの垣根を超え、音楽の世界に
―――今後の活動について、やってみたいことや既に準備している企画などはありますか?
ZAZY:今はもっとみなさんにZAZYを知ってもらいたいというのが一番ですが。
―――ですが?
ZAZY:芸人って、自分が予想していたよりネタがウケた時、びっくりするくらい気持ちいいんですよ、それはもう、脳内麻薬みたいな。200人300人規模でこんなに爽快なのに、歌手のみなさんみたいに3万人4万人規模でネタをやってウケたらどんな気分になるんだろうって、味わってみたいんです。
―――なるほど、それは芸人さんにしか知り得ない感覚かもしれないですね。今後はもっと大きな会場でライブをしてみたいということですね!
ZAZY:そうですね。なので、音楽に行くかもしれません。音楽とお笑いだと、キャパの限界値が全然違うと思うんです。お笑いだと、できて2000人…とかそれくらいの規模かなあ。
―――これまで音楽に関する活動をされたことはあるんですか?
ZAZY:全くないですね。歌は音痴で難しいので、楽器とかバンドとか何かしらできればなあと思ってます。でもまずは、芸人としてもっと広い会場でネタをやりたいというのが一番です!
―――ZAZYさんのネタはすでに音楽的要素があるので、広い会場でも楽しいライブになりそうですね!今後の活動で、なにか告知などはありますか?
ZAZY:僕「ZAZYどこへでも」という企画をやっていまして、ぜひぜひ応募してくれたら嬉しいです。
※現在は新型コロナウイルス感染症の流行が拡大している状況を受け、プロジェクトを一時中止しております。プロジェクト再開につきましては、ZAZY公式Twitterよりお知らせをお待ちください。(2020/05/15)
―――紙芝居を持って全国どこでも出張ZAZYさんをしてくれるというプロジェクトですね!これまで何件くらいまわってきたんですか?
ZAZY:50~60くらいですかね。色々なところに行きました。
―――場所は、学校だったりお店だったりですか?
ZAZY:それもあるし、普通に個人宅とかにも行きますよ。誕生日パーティーや、記念日にZAZYを呼びたいとか!
―――個人宅!本当にどこへでも、来てくれるんですね。思い出に残っているエピソードはありますか?
ZAZY:ありますあります。青森県にある大学のお笑いサークルが廃部寸前で、ZAZYがライブをやって新入生を集めて欲しいという連絡があったんです。僕は1時間くらいしかいれなかったんですけど、その大学に行ってネタをやって、一緒にチラシを配ったりしました。後日依頼してくれた方から「なんとか廃部が免れました」と連絡がきたんです。ああよかったなあって思っていたんですけど、その次の僕の単独ライブに、そのお笑いサークルの子たち4人が来てくれたんですよ。わざわざ夜行バスに乗って、渋谷の無限大ホールまで来て、感謝の気持ちを伝えてくれたんです。あれはとても嬉しかったですね。
―――ハートフルなお話!ZAZYさんが廃部寸前だったお笑いサークルの救世主となったということですね。
ZAZY:だと嬉しいですね。そんなこともあれば、中学2年生の男の子から「クラスの友達にお笑い好きがいないから、一人でお笑いを観てみたい」と連絡がきたこともあって。僕の家からその子の家までの3駅分、貯めたお小遣いで電車賃を払って呼んでくれたんです。で、家まで行ったら親御さんにZAZYが来ることを伝えていなかったみたいで、入れてもらえないというアクシデントがあったんです。しょうがないから、近所の公園に行ってベンチに座ってもらって、マンツーマンで紙芝居を披露した、ということもありました。
―――公園でマンツーマンでネタを披露しているところを想像すると、シュールですね(笑)。その子にとっていい思い出になったと思います。
記事を読んでくれたみなさんに一言!
ZAZY:日常、いろんな大変なことがあると思うんですけど、疲れた時や気分転換したい時は、ZAZYに立ち寄ってみてください。
―――ありがとうございました!
番外編
インタビュー終了後、なんとクレイジーのためにイラストを描いてくれたZAZYさん!
クレイジー公式キャラくぶねこが「きぬえにパンパン」とコラボしちゃいました。素敵なイラスト、ありがとうございます♪
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