どんなに非現実的でも構わない。妄想の世界に生きているのだ。
今回はそんな妄想の一つ、「美少女がキスで起こしてくれる」というシチュエーションを実現させてみた。
【イメージ】
まず時限装置を作る
実際にはいくら美少女と言えども、人が寝ている間に勝手に家にあがって来られては困るし、毎朝となると美少女側のスケジュール面が心配だ。ご近所の目だってある。そんな、漫画やライトノベルでしか発生しえないシチュエーションを、「美少女がキスで起こしてくれる目覚まし時計」を作って実現させることにした。
装置を作るにあたって、まず使用したのは、こちらの目覚まし時計。
通常は、けたたましくアラームを鳴らして人を眠りから覚ます目覚まし時計だが、筆者はこれが嫌いだ。日々の疲れを癒すために寝ているのに、それを爆音で無理やり起こそうなどもってのほかである。
この目覚まし時計を、セットした時刻になると装置を動かす「時限装置」に改造する。
裏面のネジを外し、さらにその奥にあるネジを外して分解完了。
時計から電力を引っ張る必要があるので、矢印部分をハンダ付けしてケーブルをつなぐ。黒線の部分がマイナス端子で、接続した金属部分の上部にある金属と接触するかしないかで電流が流れるようになっている。
ケースの蓋をとじて組み立て直す。
時計から取り出したケーブルにワニ口クリップを取り付ければ完成!
セットした時刻になると、2本のケーブルに電流が流れ、ケーブルに繋いだ装置が稼働する仕組みになっている。
稼働パーツを作る
ここからは、時計に繋ぐ装置を作っていく。
使用したのは、タミヤの工作キット。
※画像にある電池ボックスはプーリーの調整をする際に使用したもので、今回の装置自体には使っていない。
これらを組み合わせて、モーターの回転運動を上下運動に変換する装置を作る。
なんやかんや調整してできた装置がこちら。
モーターの回転数を調整するプーリーユニット。
時計と装置を繋いだ画像がこちら。
記事をここまで読んだ方なら分かるだろう。そう、結構本気でやっている。
美少女を作る
制作も終盤。いよいよ、美少女を作っていく。
今回の「美少女がキスで起こしてくれる目覚まし時計」は、乾電池一本で動く目覚まし時計から電源を引いているため、1.5ボルトの電流で装置を稼働させる必要がある。パワーが弱いため、キスをしてくれる美少女のパーツは、可能な限り軽量化する必要があるのだ。
そのため、美少女に使用したのは発泡スチロールで出来たマネキンヘッド。
これに塗装を施しておおむね完成かと思ったのだが、ここで問題が発生する。
モーターがマネキンヘッドの重量に耐え切れず、上手く稼働しなかったのだ。そこで、後頭部を削り取るという苦渋の決断をした。
まあ、正面からしか見ることはないので問題ない。
アタッチメント(ハエ叩き)を取り付けた、ヘッドパーツ。
こちらはヘッドパーツを装着してのテスト稼働
前歯へのダメージを一切気にしないキス。テスト稼働はテーブルの上で行っているが、本番環境ではこのテーブルの位置に筆者の顔面がくることになる。
テスト稼働も成功し、あとはウィッグを付けて完成のはず・・・。しかし、またも重量オーバー。ウィッグの微妙な重さにも耐えられなかったのだ。いくら美少女とはいえ、剃毛された頭でキスをされたら興が醒める。
そこで、ウィッグよりも軽い素材を検討し、たどりついたのが黒のスズランテープ。
これを、小学校の時に作った、応援で使うボンボンの要領で細く裂いて、髪とすることにした。
つ・い・に!完成!!
こちらが「美少女がキスで起こしてくれる目覚まし時計」改め、「おはよう♪ 時子ちゃん-零式」。
間もなく男の妄想が現実になる・・・。
ついに稼働!「美少女がキスで起こしてくれる目覚まし時計」
いざ使用してみる前に、編集部の女性スタッフからくすねてきたグロスを塗って、女子力をあげる。
キスする気まんまんの時子ちゃん。
古風な名前、そして大人しそうな見た目であると同時に、荒川の河川敷にもいそうなオーラを放つ時子ちゃん。
さあ、起こしてもらおう!
筆者が横になって、時子ちゃんをセット・・・。
視線がすごい・・。なぜならこうだから。
視線の先、約10センチでガン見してくる時子ちゃん。完全にメンチ切られていると言っても過言ではない至近距離だが、まあ慣れればどうということはない。それよりも気になるのは、鼻息でファッサファサするスズランテープだ。
とにかくアラームをセットして、いざ就寝!
大人しそうな見た目に反し、めちゃめちゃ積極的だった時子ちゃん
若干、貰いにいっている筆者の姿が悲しい。
また、さわやかな朝とは少し違うかもしれないが、一応キスで起こしてくれている!
つまりは実現成功だ!
ガチャ・・・
サイトー:「はっ!」
商品化したいという企業さん、今がチャンス!
こちらはメイキング。
キスのし過ぎで、静電気を帯びた時子ちゃん。
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