60歳での定年退職後、絵画についてもパソコン操作についても全くの未経験から始めたこの創作活動は、今年で17年目。作品はメディアでもたびたび取り上げられ、今年9月に開かれた初の個展も、連日70人以上のファンらが詰めかける大盛況ぶりでした。年齢を重ねてからの一大チャレンジ、堀内さんは一体なぜこの活動を続けられたのでしょうか?今回はその秘密に迫ります。
現役時代には開発エンジニアとして大手企業を渡り歩いてきたという堀内さん。そこで長年培われてきた信条や習慣が、この挑戦を支えてくれたのだと堀内さんは言います。「ものづくりというのは、始めたらとことん突き詰めてやらないと新しいものはできないが、突き詰めるためには最初の『下積み』が大事になる。馴染むための3年、そして次の3年。続けるためにはこれが肝心」
この考えをもとに、堀内さんが最初に行ったのは、目標の設定でした。まずは「鑑賞に堪える絵を描く」という大きな目標を立てたうえで、さらに取り掛かりの9年間を3つの段階に区切り、それぞれに小さな目標を立てました。
最初の3年間は、慣れるためにひたすら描く。次の3年間は身につけた技術を駆使して、大作に挑む。その次の3年間は総仕上げとして、作品と技術をさらに磨き上げる。――やるからにはやり遂げねばという想いで、堀内さんはそれらをがむしゃらに実行しました。
「自分が面白いと感じてたから苦痛に思うことはなく、やり始めると集中して、食事を忘れることもあった」当時のことをそう振り返る堀内さん。ひたむきに絵と向き合い続けた「下積み」の経験は、今も創作に役立っているのだと言います。
その人生を通して、まさに「継続は力なり」を体現してきた堀内さんですが、現代の若者たちに対しては、どんな想いを抱いているのでしょう。非正規雇用の増加や、ゆとり世代の転職など、仕事に関する様々な問題を踏まえて、堀内さんはこんなアドバイスを送っています。
「何か始めるとき。たとえば新しい職場に入るとか、どこか新しいコミュニティに入るとか、そういうときには、まず、そこに自分の居場所があるか全力で探してみる。全力で探した結果無いのであれば、1年で辞めたってしょうがない。でも、もし自分の力が生かせると思えたなら、とことん売り込む。結局、ここの会社で自分ならこれをすることができるというものを探せるかどうかだと思う」
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水やべえ
仕事の問題として、ゆとり世代の転職って書いてあるけど、何でゆとり世代限定?
そもそも転職って悪いこと?
そんな偏見を持ってることの方がよっぽど問題だと思う。