時代の色を大きく反映する若者言葉。SNSの台頭により、以前にもまして多くの新語が生まれている気がします。さて、インスタグラムで就活や仕事に関する情報を発信しているまうさんは、先日「若者言葉に触れた経験」に関する漫画を公開されました。
採用担当としていろんな仕事を知るために、空いた時間は短期のアルバイトをする事があるというまうさん。ある日、受付のアルバイトに応募したのだとか。
自分よりも一回り若いスタッフの美村さんと仕事をすることになったまうさんは、経験者である美村さんにたくさんの質問をします。
丁寧に教えてくれる美村さん。提供:まうさん
次第に距離が縮まり「やりたいこと」の話をしていく中で「ぴえん」や「やばたにえん」などの若者言葉がたびたび登場。普段耳にしない言葉の数々に衝撃を受けるまうさんでしたが…。
ぴえんっす! 提供:まうさん
若者と接することで、知らなかった言葉をたくさん知ったまうさんは「普段就活で話している学生さんが、どれだけ気を使って喋ってくれているのか」に気づき、感謝の感情を抱くのでした。
新たな気付き。提供:まうさん
若者言葉からエネルギーをもらったと語るまう(@mau.essay)さん。その理由や、若者言葉にどんなイメージを持っているかなどお話を伺いました。
インタビュー
――いつから、どのようなことがきっかけでインスタで漫画を書き始めたのでしょうか?
まうさん:2020年5月30日から、就活生している方に向けて、何でもいいのでヒントになる事が伝えられたらと思い、スタートしました!
私自身、就活のやり方がわからず、なかなかうまくいかなかったのですが、その後縁あって採用の仕事をする事になりました。人事として学生さんと話す中で、「周りに相談したり、ちゃんと調べたりするだけで、就活の質は変わるんだ」と感じ、もっと多くの就活生に伝えたいと考えるようになりました。
また、私は文字よりも絵の方が理解しやすいので、インスタのイラストエッセイを見た時に「これだ!」と思いました。今でも文字で解説しないと伝わらないページはとても苦しんで書いているのですが(笑)就活生の皆さんの一助になれたらと考えています。
――美村さんの若者言葉を聞いて「楽しい」と感じたのはなぜだと思いますか?
まうさん:多分、「今の若者の生の言葉を聞けた」と思ったからでしょうか。
普段大学生と沢山接しているはずなのに、意外と若者言葉を聞く事って無かったんです。あ、みんなめっちゃ気を遣ってくれてたんだなあ。って思ったら、その気を遣ってくれてた事も嬉しいし、美村さんが年上の私に気を遣わずに話してくれる事も嬉しくて、何だか楽しくなっちゃったのかもしれないです。
――若者から生まれる「今の言葉」にどういったイメージを持っていますか?
まうさん:む、難しいですね。。今の若者が生きてきた環境の中で生まれた言葉なので、時代を反映してるな〜とは感じます。特にSNSやYouTubeなどの動画サイトなどから派生して出来た言葉が多いように思うので、正に「今しか使えない」言葉ですよね。(昔はSNSとか無かったので)
先月、スロバキアで空飛ぶ車の飛行実験が成功していましたが、またこれから環境がどんどん変化していった時に、若者からどんな言葉が出てくるのか楽しみです。
――最後に、この漫画をどういった方に届けたいですか?
まうさん:本当は頑張りたいのに、どうしたらいいか分からず1人で悩んでいる就活生に届けたいです。私は就活は1人でやるものだと思い込んでたので、家族にも、部活仲間にも誰にも相談しませんでした。でも、自分の事って意外と自分は分かってないし、他人に聞いた方が早い場合もある。
あと、就活は基本情報戦なので、同じ業界を目指している仲間を作った方が断然うまくいく確率があがるんです。私の書く話はハウツーというよりは、どちらかと言うと「考え方」を伝えるものにしたいと思っているので、それを読んで家族や友人、キャリアセンターやキャリアコンサルタントなど、相談出来るところは沢山ある事に気付いてもらえたらと思います。
あとは最近、社会人の方がフォローしてくださる事が増えていて。H田部長シリーズが好評なんです。私もH田部長からは目から鱗の考えを沢山教えて貰ったので、色々な世代の方に読んで貰えたら嬉しいです。
初めて聞いた時は「そんな言い回しがあるの?」「どういう意味?」と顔をしかめてしまいがちな若者言葉ですが、意味や使い所を聞いてみると案外面白いものですよね。今後、どういった言葉がうまれていくのでしょうか…今からとても楽しみです。
作品提供・取材協力:まう@就活・採用まんが
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