痴漢や盗撮など、後を絶たない公共の場での性犯罪。「こんなシチュエーションで被害に遭うはずがない」…という場所であっても、注意が必要かもしれません。
インスタグラムで活躍される花森はなさんは先日「プールで痴漢被害にあった話」を漫画にして公開しました。
あらすじ
ある日、家族でプールに出かけていた花森はなさん。子供と遊んでいると突然、太ももからお尻にかけて何者かに撫でられたような感覚に襲われたのだとか。
何者かに触られる。提供:花森はなさん
すぐさま振り向くと、こちらを見ていた怪しい男性が目を逸らしたのを発見。なんと、その男性は孫らしき子供を連れていたというのです…。
怪しい男性。提供:花森はなさん
最悪の痴漢被害についてを綴ったこの漫画。作品を描かれた思いや、被害を抑えるために必要なことについて投稿者の花森はな(@hanamori_h)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――今回の漫画は、どういった思いで描かれましたか?
花森はなさん:この漫画は数年前に描いたものなのですが、母親になるとそういう女性に対する性加害の対象からは完全に離れてると思ってしまっていたんですよね。母親でも痴漢に遭うんだ…という衝撃が大き過ぎて描きました。
描いたところ、たくさんのお母さんから「私も遭いました!」等卑劣な痴漢被害が多数寄せられまして…母親の痴漢被害ってこんなにあるのかと衝撃でした…。
――弱者を狙う痴漢卑劣な加害者。被害を少しでも減らすためには、どのようなことが大事だと思いますか?
花森はなさん:痴漢は確実にターゲットを選んでいます。少しでも減らすためには…やはり周囲の目と、痴漢に遭っても「あなたは悪くない。悪いのは痴漢だ」という理解だと思います。「痴漢は許さない」のは前提なのですが、これまでどことなく「触られるあなたも悪いのでは?隙があったのでは?」と言われた方、たくさんいると思うんです。実際私も痴漢被害を話すたびに言われてきました。「痴漢は犯罪だ」といろんな方がSNS等で言い続けることで、この漫画を描いた当時よりも痴漢への世間の意識が全然違ってきたように肌で感じています。
特に男性の声もよく見かけるようになってきたので、周囲の理解はとても大切なことだと思います。
――加害者に何かメッセージを送れるとしたら、どういったことを伝えたいですか?
花森はなさん:加害者に……「お孫さんの前でそんな卑劣な行為をして、ご自分のことが恥ずかしくないんですか?」と問いたいです。「『おじいちゃんはこの女性を今触りました。犯罪行為を行いました』と言えますか?」と。でもそんなこと微塵もよぎらないからそういった行為が平気でできるのかなぁと思います。私は自分の子供の前で犯罪行為や恥ずかしい行いは絶対にしたくないです。
「声を上げにくい状況にある人」を狙う、卑劣な加害者たち。花森はなさんの言う通り「痴漢は100%加害者が悪い」という認識がもっと広まれば、被害の件数も減っていくのかもしれませんね。みなさんも十分にお気をつけください。
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