筆者も、「日本文学作品を読みたいけど、昔ながらの独特な文章表現が難しい!」と悩んだことがありました。
今回は、読書が苦手な人でも文学作品を味わえる漫画をご紹介します!
『山田全自動の日本文学でござる』がおもしろい!
山田全自動さんは、インスタフォロワー数104万人超えの大人気イラストレーターです。ちょんまげに着物姿の江戸時代町人風なイラストが特徴的で、日常のあるあるネタをシュールなコメントとともに投稿されています。
そんな山田全自動さんの新刊『山田全自動の日本文学でござる』は、「日本の文学作品」がテーマ。
近代文学を中心にさまざまなジャンルからセレクトされた文学作品を、面白おかしい漫画で楽しむことができます。
取り上げられている作品は、夏目漱石の『こころ』、芥川龍之介の『羅生門』など馴染みのある作品ばかり。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
著者・山田全自動さんにインタビューしてみた!
今回は、著者である山田全自動さんにインタビューをしました!
ともだ:山田全自動さんがイラストレーターを志したきっかけを教えてください!
山田全自動さん:もともとはホームページ制作の仕事をしていたのですが、イラストも描けたら仕事の幅が広がると思い、描く練習を始めたのがきっかけです。
ただ、イラストをメインにするつもりはまったくなかったので、現在のようにイラストを主な生業にしているという状況は予測していませんでした!
ともだ:Instagramで「あるあるイラスト」を掲載しはじめた理由はありますか?
山田全自動さん:Instagramは写真を載せるものだと思っていたので、もともとイラストはFacebookに載せていました。
しかし、妻から「Instagramを見ている人と相性がいいと思う」と言われ掲載してみたところ、妻の予想通り、2〜3ヶ月で1万人ほどにフォローしてもらえました。
ともだ:日本文学をテーマにした書籍を出そうと思ったきっかけはありますか?
山田全自動さん:実は、漫画を描けるようになりたいという気持ちがずっとありました。でも、試しにいくつか漫画を描いてみると、ストーリーを考えることが致命的に下手だと痛感しました。
そこで、そのときハマっていた落語のストーリーを漫画にしてみたら面白いのではないかと思いチャレンジしてみたのがきっかけです。
古典落語「死神」① pic.twitter.com/YmlFYwWLbJ
— 山田全自動 (@y_haiku) June 14, 2021
SNSではなかなかに好評で、辰巳出版さんから書籍を出していただけるまでになりました。
その後、この方法を文学作品にも応用するといいのでは……と文学漫画をSNSに掲載していたところ、辰巳出版さんから書籍化のご提案をしていただきました!
ともだ:『山田全自動の日本文学でござる』を制作するにあたって大変だったことはありますか?
山田全自動さん:あくまで文学の入門編ということで、かなり噛み砕いた表現になっています。でも、わかりやすくしすぎると、原作の雰囲気を崩してしまう場合があります。
そのバランスが大変で、かなり苦労しました。
また、自分の解釈が間違っていないか、あるいは極端に偏りすぎていないか、といったことを吟味するのに時間がかかりました。
ともだ:最後に『山田全自動の日本文学でござる』をどんな人に読んでもらいたいですか?
山田全自動さん:文学作品に苦手意識を持っている人にこそ手に取っていただけたらと思っています。
この本がきっかけで文学や読書を好きになっていただけたらとても嬉しいです。
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文学作品に触れたことがない人でもスムーズに読み進められそうですね!気になる方は、ぜひ本を手にとってみてくださいね。
書籍リンク:山田全自動の日本文学でござる
Instagram:山田全自動(やまだぜんじどう)
Twitter:山田全自動
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