多様な生き方が受け入れられるようになった現代社会。「それぞれの価値観を尊重しよう」という意識は浸透しつつあるものの、未だに残る固定観念によってモヤッとする場面も多いようです。
インスタグラムで活躍される望月ゆたさんは先日「もしも目の前の人が○○だったら」というタイトルの漫画を公開しました。
あらすじ
身体的な理由ではなく自らの意思で「子を持たない」という選択をしたという望月ゆたさん。結婚していることもあってか、周囲からは子を持たないことにした理由を訊かれることも多いのだといいます。
生まないことを選択した望月ゆたさん。提供:望月ゆたさん
「子どもいないの?」「なんで生まないの?」と質問されたとしても、子を持たない理由に望月ゆたさんが傷つく要素はありません。
子を持たない理由を訊いてくる人への思いとは…? 提供:望月ゆたさん
しかし、それとは別に「この人は私のことどうでもいいんだな」と感じるのだといいます。その理由とは…。
本編を読む他者の生き方に言及する際のリスクについてを綴ったこちらの漫画。投稿の経緯や詳細について、投稿者の望月ゆた(@mochizukiyuta)さんにお話を伺いました。
インタビュー
――今回の漫画はどのような思いで描かれのでしょうか?
望月ゆたさん:私は自分で子どもを生まないと決めて、子どもを生まない人生を歩んでいます。 なので、子どもがいない理由を聞かれてもさほど気にならないのですが、もし私が「事情があり子どもを望んでいるのに生むことができない」「まだ生んでいない」という立場だったら、同じ質問をされたときすごく傷ついているだろうなと、ふと思いました。
相手からしたら、私がどのような立場なのかはわからないはずですから、なおさら「もし相手が◯◯だったら」と想像力を働かせることが大切だと感じ、自分も気をつけようという思いで漫画にしました。
――子を持たない理由を伝えた際、お相手はどのような反応されますか?
望月ゆたさん:同世代の方からは共感をされるか、共感はされなくても否定もされないことが多いです。 同世代の知り合いにお子さんがいる方が少ないからというのもあるかもしれません。
年上の方(特にお子さんをお持ちの方)からは、理解できないと言われたり、「子どもは絶対に生んだ方がいい」と勧められたりすることが多いです。
――望月ゆたさんが周囲の方とお話しをされるときに気を付けていることがあれば教えてください。
望月ゆたさん:常にフラットに相手を見るように意識しています。 「この人は結婚しているから子どもがいるだろうな」とか「この人は男性だから恋人は女性だろうな」とか、勝手な先入観を持って相手を見ていると、それが言葉にも乗っかって出てしまうと思うので、様々な可能性を考えた上で何も思い込まないようにすることが大事かなと思っています。
「誰もがさまざまな事情を抱えて生きている」という想像力を持つことってコミュニケーションにおいてとても大切ですよね。ふとした発言が相手を傷つけることもあるのだと改めて教えてくれる投稿でした。
作品提供・取材協力:望月ゆた
ブログ:稀薄生活
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