ハンバーグチェーンのビッグボーイには、サラダバーに置いてあるライチを食べるために行くといっても過言ではないほど。
ただ、ライチを見るたびにいつも思うことがある。それは、「ライチの皮ってドラゴンの表皮に似ている・・・」ということ。
この赤黒い色といい、ゴツゴツとした表面の形状といい、どう見てもドラゴンだ。ゲームで『モンスターハンター』をプレイしていても、リオレウスが出てくるたびに頭の中をライチが駆け巡って行くほどである。
今回は、そんなライチの皮を使って、ドラゴンを作ってみることにした。ライチの皮が本当にドラゴンそっくりなのなら、素人の筆者でも、きっとプロの造形師が作るような精巧なドラゴンになるはずだ。
ライチの皮を貼り付けるためのベースを作る
ライチの皮でドラゴンを作るにあたって、まずドラゴンのベースを作る。粘土で作ったベースにライチの皮を貼り付けていくのだ。
今回使用したのは水気に強い、軽量樹脂粘土。
一見すると紙粘土のようだが、自然乾燥により固まるとある程度弾力のある素材に変化し、かつ水分が浸み込んでも柔らかくなることがない優れもの。
アルミホイルを丸めて土台を作り、その上に粘土で形を作っていく。
完成したものがこちら。
小学校以来、粘土を握っていなかった割には、よくできた造形だと思う。この時、実は翼も別パーツとして作ってはいたのだが、強度など構造上の問題により、今回はドラクエのドラゴンスタイルを採用して、翼のないドラゴンにした。
ライチの皮を貼る
いよいよ、ライチの皮を貼っていく。
まずは、今回のために買ってきた冷凍ライチ。
内容量500gを一度に食べきれるか自信がなかったが、意外にいけた。
そしてこの皮を使用するのだが、いざライチの皮を手に取ってみると、思っていたよりも分厚く硬いことに気づく。
特に皮が乾燥すると、より硬くなり、貼り付けることが困難になりそうだ。
そこで、実から剥がしたばかりの皮を、よく水洗いして半乾きの状態で貼り付けていく。
皮の内側に速乾性の木工ボンドを塗り、粘土のベースに貼り付けていく。このままだと、乾燥によって皮が縮まった際、ベースから皮が剥がれ落ちてしまいそうなので。上から輪ゴムできつく固定して、乾かすことにした。
輪ゴムが邪魔をするため、一度にすべての皮を貼り付けることはできないが、この方法だとベースの形状に合わせて、ピッタリとライチを貼り付けることが出来る。
スキマなくライチの皮を貼り付けることに成功。
かなりドラゴンっぽくなってきた。
二日にわたって、この作業をひたすら繰り返し、白地のベース部分が見えなくなるまで、この貼り付け作業を8回以上行った。
これにより、ベース部分はおおむね見えなくなったものの、どうしても生じてしまう隙間は絵具で塗装する。
さらに、ここで形状の修正を行った。ドラゴンと言えば、あの厳つい頭部の形だ。しかし現状のライチドラゴンにはそれがなかったため、粘土で眉骨を追加。
その上から再びライチの皮を貼り付ける。
最後に艶消しのトップコート(クリアスプレー)を全体に吹きかけ、表面の質感の調整をすれば、いよいよライチドラゴンの完成。
ライチの皮で作ったドラゴン
こちらが、筆者が土日の休みを丸々使って、ついに実現させたライチの皮で作られたドラゴン。
プロの造形師のレベルとは大きくかけ離れてはいるけど、結構雰囲気が出ているのではないだろうか!
でもこの画像、実は色調を少々いじっているのだ。いじらないとこんな感じになってしまうから。
そう、赤くないのである。生物感はあるが、色味がドラゴンっぽくはない・・・。どうやらライチの皮は乾燥して時間が経つと、それまでの赤色が薄れて褐色になってしまうようなのだ。
そのため、乾燥して茶色くなった見た目は、ドラゴンというより全身カサブタのトカゲに近い。
なんか痛々しいし、すごく汚らしい・・・。
なんとなく、初代ゴジラに似ている気がしたのでこんな画像も作ってみました。
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