ご覧の通り、モチーフとなっているのはしばしば街中で目にする黄色い点字ブロックと、点字の配置によるメッセージ。
可愛らしい見た目でついつい手元に置きたくなってしまいますが、つばさの会がこちらの販売サービスを行っているのには理由がありました。
視覚障がいのイメージと、見守る人々への感謝
もともとつばさの会は「全盲の子をスイミングに通わせたい」という思いから、団体を作ってコーチを呼んだことが始まり。現在では38家庭の会員がいて、2歳~18歳までの子どもが在籍しています。
つばさの会代表である亥埜さんは障がい者のイメージについて、『いつも弱者であることをアピールし、「理解してください」とか「支援してください」と助けを求めてばかりいる』という印象を与えたくなかったと語ります。
「障がい者のために買ってあげよう」ではなくて、「かわいいから欲しい」と言ってくれるようなものを作りたい。
そんな気持ちがこもった2種のマスキングテープはそれぞれ単品購入が可能なほか、メッセージカードが封入されるセット購入も可能。カードには、直接手を差し伸べるわけでなくても、日々視覚障がいの方を温かく見守ってくれる多くの人々に向けた点字でのメッセージが記入されています。
暗号解読のように楽しみながら、目の見えない人々の生活に触れることができるということですね。
課題も山積みな点字ブロック事情
マスキングテープの制作・販売については、以下のような反響が寄せられているそう。
また、鉄道好きな方がジオラマでリアルな駅を作るのに使ってくださったり、アート作品に利用してくださった方もいるとのこと。
しかし同時に、点字ブロックが車いすの人やベビーカー、高齢者にとっては歩行の障害物にもなりうることも理解しているという亥埜さん。将来的には点字ブロックに代わる、位置や障害物の情報が瞬時に正確に分かり、世界中どこでも安全に歩けるようなシステムを待ち望んでいるそう。
現段階では、歩行に関して視覚障がい者の命を守っていると言っても過言ではない点字ブロック。より多くの方にその重要性を知って頂けたら嬉しいと亥埜さんは語ります。
ご紹介したマスキングテープはつばさの会ホームページから、お問い合わせのもと購入できます。
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