かくいう筆者も原作を読み込むほどドハマり。ストーリーは、銀行に勤めていた半沢が子会社の証券会社に出向になるところから始まります。働く場所が変わっても悪事を「倍返し」する姿が痛快なんですよね。
そんな折、タイムリーなインタビューの仕事を任されることになりました。
訪れたのは、マネックス証券本社。半沢直樹の出向先は証券会社ですが、まさか本当の証券会社を訪れることになるとは。
今回、インタビューさせていただくのはトップの御三方です。
強そう。生まれてこの方「チーフ・ストラテジスト」という肩書きを聞いたことがありません。半沢直樹にもそんな役職の人はいませんでした。
全員、元銀行員ということもあり、きっとお堅い方々なのでしょう。粗相があったら土下座させられるに違いありません。
筆者はこの日のために半沢直樹を観返し、原作の小説も熟読してきました。・・・というか、勉強の仕方がわからなかったので半沢直樹しか観ていないです。きっと大丈夫なはず。
証券会社の偉い方々、みんな半沢直樹を観てた
初手の質問は、もちろん得意分野から。
・・・半沢直樹をご覧になってますか?
「観てますよ!毎週Twitterで感想を投稿してます」
ーーー(どうしよう、私よりガチ勢だ。)
「何気なく本職の立場からドラマのツイートをしたところ、想像以上に反響があって。止めるに止められなくなってしまったんですよね」
ーーーあ、使命感で観てらっしゃるんですね。
半沢直樹…
色々突っ込みどころが…🤣
SESCあんなんじゃないし…
銀行の役員人事って…
株価の呼び値とか値動きとか…
情報セキュリティ…
インサイダー…
色んな意味でハラハラドキドキ😳ドラマにすぎないのですが…
個人投資家の皆さまが安心して株式取引できる環境整備に努めていますので念の為…— 清明 祐子 (@YSeimei) August 2, 2020
こちらが実際のTwitter投稿。ドラマに対してしっかり切り込んでいます。
「私も顔芸が面白くて観始めました」
ーーーそこなんですか!?
「私もドラマを視聴しているのですが、作中で出てきた"銀行は雨の日に傘を取り上げ、晴れの日に傘を貸す"という台詞。これは銀行の在り方を上手く表している言葉ですね」
「経営が安定している時は積極的に融資をしてくれますが、経営が苦しくなった途端、資金を回収しようとするという意味です」
「銀行員なら一度は聞いたことがある台詞だよね。銀行員あるある!」
ーーーこんな世知辛いあるあるネタ、聞いてよかったのか・・・。
「でも貸すことだけが救済ではないです。貸さないという選択肢が良いこともあるんですよ。"貸すも親切、貸さぬも親切"が2期ではテーマになってましたよね」
「貸したその瞬間は楽になっても、事業再建がうまくいかず、赤字が膨らんで返済もできなければ負債はもっと大きくなってしまいますから。そうなれば、立て直しがより一層難しくなります」
ーーー貸してあげることで逆に苦しめてしまうことがあるんですね(ナルホド・・・)。
銀行と証券会社って実際に仲悪いの?
半沢直樹の2期では「銀行VS証券会社」の対立が勃発します。
親会社・子会社の関係にもかかわらず顧客の横取りをするなどバチバチやり合っていましたが、銀行と証券会社ってあんなに仲が悪いものなのでしょうか。元銀行員であり現証券会社の3人に、銀行と証券会社の本当のところをお聞きしました。
半沢直樹ではやり合っていた銀行と証券会社、本当のところを教えてください。
「昔は大手の銀行グループの場合、銀行の傘下に証券がある、という形が多かったのでモロに格が違いましたね。まさにドラマの世界のままです」
「ただ今は証券復権の流れが銀行グループにも訪れていますから。前とは全然違うと思います」
「ドラマで"半沢は左遷"という形で証券会社に出向しますけど、そういう意味では左遷じゃないと思うんですよね」
「もちろんです。"片道切符"と言われて半沢は出向してましたが、普通に戻ってくることもあります。まあ、私も銀行から10年出向していた経験があるので(笑)」
ーーーえ!?半沢直樹と同じ境遇だったんですね。
「そうなります(笑)。まあでも、扱いも違いましたし、当時でも左遷とは違ったと思いますよ」
銀行マンってあんなにドロドロした出世争いしてるの?
ここからは銀行時代の話にフォーカスしながら質問していきます。
銀行ってあんなにトップダウンな体質なんですか?
「ん〜、どうなんでしょうね。1つ言えるのは、頭取はあんなに偉くないです」
ーーーそうなんですか!皆怯えてますけど。
「あと次長(半沢直樹)があんな風に会議に乗り込んでくる事もないです」
銀行内でドラマのような、激しい出世争いはあるのでしょうか?
「出世争いはありますね(笑)!いわゆる派閥があるので。ドラマで"旧T、旧S"なんて言っていたアレです」※旧T、旧Sとは、作中で半沢が在籍する東京中央銀行合併前の旧T(東京第一銀行)、旧S(産業中央銀行)の出身行の総称。
「頭取が旧〇の人しかならないみたいな噂もありますよね(笑)」
「時代があるから。今はどうなんだろう」
「そういえば、この間とある銀行のイベントに参加したんですよ。参加者の名簿が配られて、全員の名前の下に生年月日が入ってました(笑)」
「年功序列、縦のラインをとても気にするんです。出身大学で派閥ができたりもしますね」
ーーー怖い。
「このような状況ではイノベーションは起きにくかったと思います。1つでもミスをしたら即降ろされるような、まさに“減点主義”の世界ですから」
「寄ってたかって、それこそ大和田常務のように!土下座はさせられませんが、待遇はドラマと同じだったかもしれません」
「私のとても優秀な知り合いが、ミスをして。仕事のミスではなく社内の人事的なものです。それが原因で出世が遅れてしまいました。銀行員の1年遅れは出世レースではかなり痛手です」
「怖〜〜〜〜〜!!!」
常に同期の中のトップを走り続けないといけない、厳しい世界なのはドラマと一緒のようです。
証券会社の世界はどう変わった?半沢直樹との違い
銀行について当時を振り返ったところで、今度は現在の証券会社について語っていただきます。半沢直樹の物語の設定は、劇中でライブドア事件やJAL再建をモデルにしていることからもわかるように約10年前が舞台です。当時と今では証券会社の在り方自体も大分違うそうです。
マネックス証券を通して、3人から半沢直樹の世界はどう見えているのでしょうか。
「まずあんなに男性だらけでは無いですね。私は、ネット証券初の女性社長なんて言われてますが、マネックス証券には女性ももちろんいますし、外国籍の方もかなり多く在籍しています」
ーーー確かに、半沢直樹はゴリゴリの男社会でした・・・。
「マネックス証券では、服装も自由ですしね。半沢直樹ではスーツ姿の人しか出てきませんから。あと、ウチにはそもそも広い社長室無いです(笑)。働き方も多様化しているので、どこにいようと成果次第なんです」
「PC1つあれば十分仕事になるね」
ーーー自由というか、風通しの良い社風なんですね!
「あとはそうですね。半沢直樹の世界では、お金を貸すことで企業を救済していました。しかし、これからの社会を助けていくのは借入れではなく、出資と言われています。株と借入れの違いは、返さなくて良いかどうか。株は返さなくて良いお金ですから、ここを証券会社が支援していかなければいけない訳です」
「なので、これからは銀行の時代ではなく証券の時代へと移行していくと考えています」
「うまいことまとめてくれた(笑)!」
半沢直樹のせいで、証券会社の人って、きっとお高くて堅い人なんだろうな・・・という先入観を持っていたのですが、実際はとても気さくな方々で、インタビューでのお話や会社の雰囲気から、半沢直樹の世界とは全く違う、風通しのよい素敵な会社であることを感じました。
本当、ドロドロしたインタビューにならなくて良かったです。
半沢直樹をきっかけに投資について考えてみませんか?
今回インタビューさせていただいたマネックス証券。投資って、半沢直樹では難しそうで何よりリスクが怖いイメージがありましたよね。しかし、働いている人がドラマとは違うように投資も怖いものではないんです。
マネックス証券では、筆者のような投資知識ゼロの人でも大丈夫なように投資デビューの様々なサポートを行っています。
半沢直樹では膨大なお金が動いていましたが、最近は1株単位で株を買える会社も増えたので、お小遣いの範囲で投資を始められます。マネーゲームのような形ではなく、「ここの商品が好きだから」といった企業を応援するような気持ちで始める人も多いんだそうですよ!操作も分かりやすく、小額投資ができるスマホアプリ「ferci(フェルシー)」もデビューには優しいみたいです。
マネックス証券では、企業の応援、という投資の考え方を伝える#ため活など初心者の方でも投資を始めやすい情報も提供しています。皆さんの投資で得た資本を元に、企業が世のために活動を行う。つまり、自分の投資で世の中を良い方向へ動かせるかもしれないんです!
詳しくはコチラ!
実は、来る10月4日は投資の日。
投資を「お金儲けのため」「リスクが怖いから」という先入観を持たれている方は、ぜひマネックス証券のサイトを覗いてみてください。世の中を良くすること、社会との繋がりや仕組みを一緒に考えていく楽しさを知れるかもしれません。
この日を機会に、皆さんもぜひ投資について考えてみてください。
提供:マネックス証券
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スキのないコメント。
金融業者怖いです。
謎のイカリングが気になる。