前半の部であるショートが終了しましたが、まだまだ内容は盛りだくさんです。
『THE EMPTY STAGE GRAND』の大きな魅力のひとつは、ショートとロングの間に行われるワンマントークショー。そしてこの日のゲストは吉本新喜劇座長である小籔一豊さん!豪華すぎた。
「ルールを生み出す」ことで笑いが起こる
後半のプログラム名はロング。くじ引きで選ばれた6つのお題に沿って、一人二役のキャラクターを演じながらひたすら物語を紡いでいくというものです。着地点が全く見えませんね。
こちらを演じるのはチーム「俺たちっくす☆」の皆さん。
(左から)
金成(ギンナナ)
坂田(サンシャイン)
大川(ニブンノゴ!)
信清(サンシャイン)
山本(ロバート)
玉城(セブンbyセブン)
くじ引きの結果出て来たのは、こちらの6つのお題。
すると突然、ギンナナ金成が「愛してる!」と絶叫。すぐさまサンシャイン坂田が彼女役として加わり、1組のカップルの物語が幕を上げました。そういうことか…。
他にも、お題に沿ったキャラクターとして、
- 何でもペンに変えるマジシャン
- モーニング娘に入りたい殺し屋
- 港の伝説の漁師
- 吉幾三のファン
- 高円寺駅にはバンドマンがいるのに阿佐ヶ谷駅にバンドマンがいないことを嘆く男
- etc.
などが登場。お題に合わせて即興でキャラクターを生み出していきます。しかも驚いたことに、彼らは即興でその物語を繋げていくのです。
お金がなくて彼女と別れ話になった男は、何でもペンに変えるマジシャンと出会い「アンタ、稼いでるんだろう?」と弟子入りを志願。
港の伝説の漁師は実は吉幾三だったことが判明。
高円寺駅にはバンドマンがいるのに阿佐ヶ谷駅にバンドマンがいないことを嘆く男は、「阿佐ヶ谷の釣り堀」と「高円寺のバンドマン」を交換してくれるという謎の男と出会い、魚を探し始めます。どういう世界観なんだ。
物語はめちゃくちゃに広がりつつも、徐々にキャラクターたちの目的が「バンドマンを集める」という部分に収束し始めます。
最後はショートと同様に、観客を巻き込んだ大合唱で大団円。
マジシャンに弟子入りして成長した男が、ヒロインとの仲直りの印にマジックを披露して幕引きとなりました。
基本的にツッコミ不在で、演者同士がお互いに乗っかり続ける事でストーリーが進むロング。共通の目的を探り出し、最初の設定に意味があったかのように物語を繋いでいく手際には爽快感がありました。
まとめ
ぜんぜん批判的に見れなかった。
全てが即興という斬新なシステムに引き込まれ、筆者は分析とかどうでもよくなってかなり前のめりに見ていました。楽しかった…。
『THE EMPTY STAGE GRAND』は8月25日(日)まで。お題も演者も日ごとに全く異なり、まさに「その瞬間しか味わえない笑い」を楽しめる空間だと思いますので、皆さんもぜひ足を運んでみては?
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即興劇すごいですよね!
見に行きたかった…!