蓮の葉で作った天然のシャワー
投稿されたのは植物や生物学に精通され、書籍などを執筆されているTomoki SANDOさん。「散水ノズル壊れたら、蓮の葉で代用。」というコメント共に、実際に水を撒いている様子を動画で公開されています。
水を通すためのホースにノズル代わりとして使われているのは、なんと大きな蓮の葉っぱ!ホースの中に茎が刺し込まれ、大きく広げられた葉の先から放射状に水が吹き出しています。
蓮の葉といえば大きなものを傘の代わりに使用するイメージはありましたが、水撒きにも使用できるとは意外ですね!まるで絵本やアニメに登場する妖精が使っているような、天然のシャワーです。
蓮の葉の各部位を細かく切断して観察しているとき、葉の葉脈部分にも大きな通気孔が開いていることに気付いたことが、今回のシャワーを製作したきっかけだと言います。
「葉脈の通気孔が茎の通気孔と繋がっていたので、茎から水を入れれば葉から水が出るのではと思いました。そのような経緯で、娘たちと遊ぶために実験してみました。」とのこと。
蓮の葉が水を通すのではというアイデアは、普段から植物を観察されている投稿者ならではの発想ですね。続けて、蓮の葉ノズル制作のエピソードを語っています。
「当初葉の縁を切らずに水を注入しましたが、水が葉先からは出なかったので、葉の縁を切り取ったところ、今回の動画のようにうまく水が出てシャワーヘッド代わりに使えたという次第です。」
葉脈を伝って葉の先から水が出ている光景は、とても面白いですよね。最後に投稿者に動画撮影後について伺うと「実際にその後娘たちと遊び、30分ぐらいは問題なく使えました。」との回答も。
蓮の葉ノズルが約30分も使い続けられるとは驚きです!なかなか実用的といえるのではないでしょうか。
ネットでの反応は?
蓮の葉ノズルを見たユーザーからは「スゴイ!」「知らなかった…」「そんな構造だったとは…」など、驚いたという反応が多数寄せられています。しっかりと水が出ている光景に、「ぜひやってみたいです!」「商品化できるのでは?」といった興味津々なコメントみられました。
蓮の葉自体はよく知られていたものの、実は水を通り抜ける構造をしているという事実は、初めて知ったという方がほとんどだった模様です。
投稿者が撮影!「蓮の葉の構造」とは?
植物に詳しい投稿者に、蓮の葉を観察された時の写真も紹介していただきました。水が通りやすい蓮の葉の構造を、実際の写真で詳しく見てみましょう!
【葉の葉脈(断面)】
蓮の葉脈の通気孔 提供:Tomoki SANDOさん
それぞれの葉脈に2つずつ、しっかりとした通気孔が確認できます。ここを通った水が葉脈に沿って放射状に吹き出していたんですね。
【葉と葉柄(ようへい)の境目】
蓮の葉の断面図 提供:Tomoki SANDOさん
葉の裏側にある、茎と葉を繋ぐ境目にも大小いくつもの穴が。葉の中心から伸びる葉脈の通気孔はぐるりと輪を描いて並び、葉脈の一本一本に繋がっています。
【葉柄と花柄(かへい)】葉柄と花柄(かへい)の断面図 提供:Tomoki SANDOさん
葉と茎を繋ぐ葉柄(左)と花と茎を繋ぐ花柄(右)を比較した写真です。葉柄の方が大きな穴が目立つ構造をしており、より水が通り抜けやすくなっていることが分かります。
蓮の葉の構造を目で確認してみると、水が吹き出した理屈も納得できますね。
投稿者はTwitterアカウントやFacebookでも、植物や自然を撮影した写真や発見した情報を発信されています。
書籍「世界のふしぎな木の実図鑑」 提供:Tomoki SANDOさん
また、書籍「世界のふしぎな木の実図鑑」も販売されていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね!
Twitter:@TomokiSANDO
Facebook:山東 智紀
書籍:世界のふしぎな木の実図鑑
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