ともだ:猫のあみぐるみ作りは難しいのですね……!
眞道先生:
かぎ針編みの経験がない方が、この本だけで作られるのは難しいかもしれません。
かぎ針編みは編み始めがとっても大事。かぎ針を持つ手と毛糸を持つ手がスムースに連動して動くように、まずはくさり編みがきれいに編めるように練習してみてください。
そのコツを覚えると、あみぐるみ作りに必要な細編みや長編みなどもスムースに編めるようになります。
お近くにいらっしゃるお母さん・おばあちゃんなどかぎ針をしたことがある方に、まず簡単な手ほどきを受けられるといいですね。
シニア世代の方は昔編んだことがあるという方が多いので、先生は意外に近くにいらっしゃいますよ。
ともだ:具体的に完成までどのくらいの時間がかかりますか?
眞道先生:おおよそ1週間くらいかかるでしょうか。でもこれは作者である私が制作する時間なので、参考にならないかもしれません。本を見て作りましたと読者さまからご連絡いただきました。
3週間くらいかけて完成されたという方が多いように感じます。
ともだ:失敗が怖いという人にアドバイスをお願いします!
眞道先生:編み物のいいところは、失敗したらほどいて編み直せるというところです。間違いに気が付いたとき、せっかく編んだのにほどくのはもったいないと思われるかもしれません。でも、間違ったまま編み進めて、ずっと気になっているより、戻ったほうがすっきりすることも。
それまで費やした編む時間は、決して無駄にはなっていません。
また、猫の体自体柔らかく、いろいろな体勢をとるので、少しくらい歪んでいてもそれがかえってリアルにみえることもあるんですよ。全体の印象を大切に、細かいことは気にせず、まずは本の通りに1体作られることをお勧めします。
そうすると課題も見えてきて、アレンジのアイディアが沸いてくるかもしれません。私自身も、途中でどうにもできなくなり編みかけたものがたくさんあります。同じ失敗をしないように、そのまま取っておいて、参考にすることもおすすめです。
ともだ:先生の考えるあみぐるみの魅力はなんでしょうか?
眞道先生:ペットのあみぐるみの魅力は、みんなのアイドルがお人形になる楽しさだと思います。作るご本人ばかりでなく、可愛がっているご家族の皆様が注目してくれます。
ここが似ている、似ていない、可愛い!など、いろいろな会話が飛び交うことで、うちの子のあみぐるみには、みんなを集める力があると感じています。
ともだ:あみぐるみにはたくさんの魅力があるのですね!
眞道先生:私があみぐるみ作りを初めて約10年が経ちました。
いつも心がけていたのは、そのワンちゃん、ネコちゃんらしい特徴や可愛さを、お人形に映しだすということです。いつも見ているうちの子の魅力はご家族様が一番知っています。
きれいに編めていること以上に、愛情をかけて作られたうちの子あみぐるみは、きっと特別なお人形となって、みなさんに可愛がっていただけると思います。毛糸玉が、編まれて形になり、目ボタンをつけたとたん「こんにちは」とうちの子が顔を出します。それは初めてうちの子に会った時のうれしさに似た感覚があります。
あみぐるみ作りは時間もかかりますし、作りはじめたら大変!と思われるかもしれません。しかし、かわいいうちの子を思いながら無心で糸に触れる時間は、あなたに癒しを与えてくれると思います。
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長年あみぐるみを作っている眞道先生でも苦戦したという猫のあみぐるみ。筆者も挑戦してみたくなりました!
書籍ページ:もふもふしたくなる あみぐるみにゃんこ
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