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「普通のお母さん」ってなに? 考え続けた女性の《自分を曲げない生き方》に反響

「普通そんなことしないよね」——人と違った行動を取ったり、ちょっと奇抜な服を着たりしたときに浴びせられるこの言葉。しかし「普通」から逸れることは、いけないことなのでしょうか?そんな「普通」という言葉と戦い続けたある女性の漫画がインスタグラム上で話題になっています。

ピアスの数が多かったり、スカートを履いたり…自分が好きだと思った活動、ファッションを普段から存分に楽しんでいるという投稿者のぶりこさん。しかし世間一般でイメージされる「お母さん像」と対比されて、以前から何度も「普通の人はそんなことはしない」との言葉を浴びせられているんだとか…。

普通のお母さんは…。提供:ぶりこさん

そんな言葉に疲弊し、一度は自分の発信活動を控えようと決心したぶりこさん。しかし「同時に本当にそれでいいのか?」と自身に問いかけます。

このままでいいのかな…。提供:ぶりこさん

「そんなことをやっている人はいないからやめろ…ということは、自分がチャレンジを続け前例になることで同じように苦しむ人が減るのでは」——新しい結論に至ったぶりこさんは、何度批判に晒されてもやりたいことにチャレンジして、表現する姿勢を貫こうと決心するのでした。

自分が表現することで、変えられるかも。提供:ぶりこさん

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この漫画には「私も同じ気持ちです」「子供が生まれてからもおしゃれは楽しめるんだという希望になりました」などのコメントが寄せられました!

インタビュー

投稿者のぶりこ(@hacha22843)さんにお話を伺いました。

――この漫画を描かれたきっかけはなんでしたか?

ぶりこさん:自分が好きなことや楽しいと思うことを発信したい、表現したいといつも思っています。私が今感じる、生きづらさや悲しい気持ちや葛藤は私だけではなくて、もしかしたら同じように感じているひともいるかもしれない。そんなひとたちへなんだか偉そうな表現になってしまいますが、あなただけじゃないと伝えたいと思いました。

そしてなにより、この記事では『好きなことをしていい』を伝えているだけではなくて『ひとり一人価値観や考え方は違う』ということも伝えたいと思っていました。

賛成とか反対とか色んな意見があって良くて、どの選択も間違っていない。
反対のひとが「私はそうは思わない」という考えを選択することも間違っていません。

だから“〇〇じゃなきゃいけない”なんてことはなくて、環境やその時々に合わせて、みんなが自分が自分らしくいられる選択ができる社会になったらいいな…という気持ちを込めて言葉選びや表情ひとつひとつを描きました。

――「普通〇〇だよね」という風潮は、どこから来ていると思いますか?

ぶりこさん:どこからでしょうね…学校や周りの大人の影響もあると思います。
育ってきた環境や自分に影響を与えたひとの生き方考え方など…価値観って自分の周りのひとたちや今までの自身の経験から作られていきますもんね。
そこから外れているひとがいれば、自分的には怖いし理解ができない。その怖さを『知りたい』と思うのか『遠ざけたい』と思うのか…なのかな。

アニメや映画…本やマンガなど色んなところで人間は孤独じゃいけない!仲間は大事!みんな一緒!みたいな場面はたくさんありますよね。

でもそんな中で『アナと雪の女王』が大ヒットしましたよね。エルサの強い決意の歌に世界中が感動していたと思うんです。

これでいいの 自分を好きになって
これでいいの 自分を信じて
少しも寒くないわ

戸惑い傷つき悩み苦しみながらも自分の人生を切り開いたエルサを、世界中が応援しましたよね。「普通〇〇だよね」って実は、言われる方だけではなくてみんなが飽き飽きしてるのかもしれませんね。

――今後チャレンジしたい「普通ではないこと」はありますか?

ぶりこさん:普通ではないこと(笑)なんだろう!私は他のイラスト系の方たちと違うのは、住んでいる地域を明かしているということ。〇〇県に住んでいます!はよく見かけますが、私の場合は神奈川県横須賀市に住んでいます!と言っています(笑)もちろんこれも賛否両論あります。身バレのリスクがあるので気をつけないといけないこともありますが、一方で一市民として自分の住む街の魅力を発信することも出来るし、市の活動や子育てイベントなどに『ぶりこ』として参加できます。
実際に横須賀という地名を見て『ぶりこの!』と思い出してくれる方がいたり『横須賀に来ました!』なんてDMが来ることもあります。嬉しい限りです。

最近は市内でも『あ!ぶりちゃん!』と声をかけてくれたり気にかけてくれる知り合いも増えて、本当に有難いです。これからも、この横須賀で自分が出来ることを探して見つけて動いていけたらと思っています。

子育てのことはもちろん、自分の好きなこと・楽しいと思うことを表現すること。私が住む街の魅力を伝えること。他にも私に出来ることはなんでも頑張りたいし、できないことはできるようになりたいです!!

――最後に、この漫画の反響にはどういった声がありましたか?

ぶりこさん:『自分の中で思うだけじゃなくて言葉にして、こうやって発信してくれてありがとう』とコメントをいただいた時は泣けました(笑)

あとは言葉選びには気をつけるようにしているので『ぶりちゃんの言葉選びはみんなに優しいから好き』というコメントも嬉しくて…。

そして私のアカウントは現役子育て中の方だけではなく、学生のフォロワーさん達も意外といるんです。そんな学生のフォロワーさん達が『ぶりこみたいな大人になりたい』と言ってくれるのは、なんだか恐れ多いし恥ずかしいけどやっぱり嬉しいですね。背筋が伸びます!いただいたコメントやメッセージは全て読んでいます!本当にありがとうございます!

 

 

自分の好きなこと、やってみたいことを「常識外れだから」と躊躇することはない…。現代を生きる上でとても大切なことを教えてくれる投稿でした。

作品提供・取材協力:ぶりこ

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