盗撮や痴漢などといった形で、公共の場でも起き得る性被害。世間の目は厳しくなりつつあるものの、新型のカメラや新しい手法の確立などにより、今もなお起こり続けている深刻な問題です。インスタグラムで活躍されるのなか海さんは先日「プールで性被害に遭った話」を漫画にして公開されました。
あらすじ
これはのなか海さんが小学6年生だった頃のある日、叔母と市民プールを訪れた時のお話です。楽しい時間を過ごす中、ふと水の中に潜ったのなか海さん。
水の中に潜ったのなか海さん。提供:のなか海さん
しかし、そこにはなんと、プールの底からこちらを凝視する謎の男性の姿があったのでした…。
誰かがこちらを見ている。提供:のなか海さん
プールでの恐ろしい体験を綴ったこの漫画には「これは怖い」「私も市民プールで触られたことがある」などのコメントが寄せられました。
インタビュー
投稿者ののなか海(@_uminonaka_)さんにお話を伺いました。
――いつから、どのようなことがきっかけでインスタで漫画を書き始めたのでしょうか?
のなか海さん:最初はコンビニで飲んだタピオカが美味しすぎてそのレポート(落書き)を描いたのがきっかけです。中学生の頃から狂ったようにタピオカ飲んでました!
――こちらを見ている男性に気づいた時の気持ちを教えてください。
のなか海さん:小学生だったので状況をすぐに把握はできませんでしたが、「関わってはいけない」とすぐ気付きました。その時に初めて異性に性的に見られているような気がして気持ち悪かったことを覚えています。
――プールでの性被害を減らすためには、どんなことが必要だと思いますか?
のなか海さん:性被害について私の経験上ですが、加害者側の意見を持った方が多いと思います。痴漢される方も悪い、ミニスカートで誘っているだろう...など。その意見が通るのであれば、プールには水着で入ることが基本なので、プールに来ること自体が悪いのでしょうか。シンプルに加害者が全て悪いです。被害者が声を上げてもそんな意見が出てしまうのであれば、被害者はもっと萎縮してしまいます。この世の中の全員が「加害者が100%悪い!」という考えを持たないとプールでも電車でも、痴漢は無くならないと思います。
――最後に、今後どういった活動に取り組んでいきたいですか?
のなか海さん:自分の経験を元にした性に関することをもっと発信していきたいと思います!大勢の方が自分のからだを大事にできるようにして欲しい、と考えています😊
本来楽しいはずのプール体験を台無しにしたこの男性。みなさんも怪しい人物を見かけた際は、すぐさま施設のスタッフや警察に報告するようにしましょう。
作品提供・取材協力:のなか海
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