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『コウノドリ』で役者魂を見せた綾野剛の出演作10選

切れ長な目が印象的でまさに「男前」という言葉がぴったりな綾野剛。独特の存在感と確かな演技力で、女性からだけではなく男性からも人気を集めています。

コウノドリ公式Twitterアカウント(@crisis_ktv)より

『コウノドリ(2015年)』をはじめとした近年の作品で頭角を現してきたイメージのある綾野剛ですが、実は俳優デビューは2003年の『仮面ライダー555』と15年以上前から活動しており、数々のドラマに出演しているのです。今回はそんな綾野剛さんの出演ドラマの中から10作品ご紹介します!

アザミ嬢のララバイ 第1話「秘蜜を吸う」【2010年】

アザミ嬢のララバイ
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あらすじ

市川繭子(田畑智子)は恋人に約束をドタキャンされてしまった帰路、謎の少年(綾野剛)に導かれるまま怪しげなテントに入りマッサージを受けることに。少年は「肌はとってもおしゃべりなんだ」と言い、なぜか繭子の心の中を見透かしたような言動を取ります。そして繭子は素上も知れないその少年に心を開き、自分の子ども時代の話をはじめます。

見どころ

大人の女性を対象に全10話をオムニバス形式で綴っていく物語の第1話。綾野剛は当時27歳ですが、どこかあどけなさを残すような演技で不思議な魅力を持つ少年を演じきっています。漆黒の衣装に生える白肌がとても印象的で、マッサージという行為も相まって艶めかしい雰囲気を醸し出しています。



GOLD【2010年】

GOLD
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あらすじ

早乙女悠里(天海祐希)はスポーツジムやエステを経営する傍ら、女手ひとつで4人の子どもを育てる実業家。そんな悠里の切なる願いは、亡き兄の「オリンピックで金メダルを獲る」という願いを子どもたちに実現させることでした。その至上課題を達成するため、子どもたちにスパルタ教育を行ってきた悠里ですが、次男の廉(矢野聖人)が陸上をやめると言いだし事態は急転していきます。

見どころ

作中で綾野剛が演じるのは若きカメラマンの宇津木洋介。悠里の亡き兄である修一の息子で、悠里の甥にあたります。取材の過程で従姉妹である早乙女晶(武井咲)に惹かれていきますが、父親を亡くし母親も長期入院しているという境遇から、どこか陰のあるキャラクターです。綾野剛は飄々とした役を演じることが多いので本作では珍しい演技が見られます。

下町ロケット(WOWOW版)【2011年】

下町ロケット
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あらすじ

宇宙開発に携わっていた佃航平(三上博史)は、ロケットの打ち上げ失敗で責任を取り研究所を退所。父親の後を継ぎ、製作所の社長に就任しますが、すぐに倒産の危機に瀕してしまいます。そんな中、大企業の宇宙開発担当から「製作所の持つ特許を20億で譲って欲しい」と打診されたことで、再びロケット開発に携わっていくことになります。

見どころ

2015年にTBS系列で放映され一躍ヒット作となった『下町ロケット』ですが、実はそれよりも前にWOWOWでドラマ化されていたのです。綾野剛はWOWOW版に出演しており、主人公が経営する製作所の若手社員役を熱演しています。TBS版とはキャストがまったく異なり、主演も阿部寛ではなく三上博史が演じています。そのため登場人物に対する印象も違い、下町ロケットを観たことがある方でも新たな目線で楽しめる作品となっています。

八重の桜【2013年】

八重の桜
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あらすじ

八重(綾瀬はるか)は、会津の地で砲術師範を務める山本家の長女。男勝りな性格で女性でありながら砲術の確かな腕前を持っていた八重は、後の戦で活躍をおさめることになります。しかし会津藩の敗戦や白虎隊の死、なによりも夫との別れから大きな喪失感を抱えた八重は、鉄砲を捨てることを決意し仲間とともに新たな生き方を模索していきます。

見どころ

NHK大河ドラマ第52作であり綾野剛の大河初出演作品です。初出演ということもあってか綾野剛は緊張して何度もNGを出してしまったそう。普段は落ち着いた演技が印象的な綾野剛ですが、大作に挑むひたむきな姿に注目です。近年の大河の中でも高く評価されている作品の1つで、幕末という激動の時代を生き抜いた1人の女性の人生、会津に暮らす人々の生活を見事に描いています。

最高の離婚【2013年】

最高の離婚
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あらすじ

濱崎光生(瑛太)は結婚生活に不満を持っており、ささいな出来事から離婚話に発展してしまいます。そんな中、元恋人の灯里(真木よう子)と再会を果たしますが、彼女は美術大学の講師を務める諒(綾野剛)と既に籍を入れていました。元恋人との再会に浮かれる光生ですが、妻が本当に実家に帰ってしまったことに思いの外動揺し、自分自身の気持ちがよく分からなくなっていきます。

見どころ

綾野剛が演じる上原諒は飄々とした性格で、女性にとてもモテるという役どころ。妻である灯里との関係性も含め、良くも悪くも主人公に大きな衝撃と影響を与える人物です。2組の夫婦は全員が30歳という設定で、アラサー世代のリアルな恋愛観や結婚観に共感すること間違いありません。3組に1組が離婚すると言われている現代で、2組のアラサー夫婦を通して「結婚とは何か」を描いています。

闇金ウシジマくん【2010年】

闇金ウシジマくん
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あらすじ

丑嶋馨(山田孝之)の経営する「カウカウファイナンス」は、法外な金利で貸し付けを行う闇金業者。丑嶋の客は様々な理由から資金繰りに困り、通常の金融業者から見放された社会の底辺ばかりです。闇社会とは無縁に生きてきた新人の千秋(片瀬那奈)は、非合法な手段を使うカウカウファイナンスの面々や、債務者たちとの関わりを通じて世の中の闇を目の当たりにしていきます。

見どころ

債務者の中には悲惨な最後を遂げる者も多く、各々のエピソードを通してリアルな人間模様と社会の闇が垣間見えます。綾野剛は丑嶋の幼馴染で、情報屋の戌亥を演じています。様々な企業や個人の情報を取り扱っているだけあり、裏社会に精通していてどこか掴みどころのない印象を受ける役柄です。その一方で、駄菓子が好きという可愛らしい一面も。常時スーツを着ているので、スーツ姿が好きな女性にはたまらないかも知れません。

S-最後の警官-【2014年】

S-最後の警官-
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あらすじ

警察庁特殊急襲捜査班(通称NPS)は、凶悪犯を生かしたまま逮捕することを目的とした特殊部隊。元プロボクサーでNPS隊員の神御蔵一號(向井理)、SATに所属する凄腕スナイパーの蘇我伊織(綾野剛)はそれぞれ高い実力を持っています。とある爆破事件でバディを組んだ2人は見事に事件を解決に導きますが、伊織は一號に「お前に被害者家族の気持ちは分からない。俺はお前を認めない」と冷たく告げるのでした。

見どころ

綾野剛はSATに所属するクールな凄腕スナイパーを熱演しています。過去の経験から、凶悪犯に対して「死をもって償うべき」という強固な意思を持っており、NPSの活動内容には複雑な思いを抱えているという役どころ。重厚なストーリーと話題のイケメン俳優2人が主演ということもあって人気を博しました。

すべてがFになる【2014年】

すべてがFになる
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あらすじ

32歳という若さで国立大学の助教授を務める犀川創平(綾野剛)は、恩師の娘・西之園萌絵(武井咲)と研究室の面々を伴い、愛知県は妃真加島(ひまかじま)にある「真賀田研究所」へと赴きます。研究所の頂点に君臨するのは、当代最高の天才と目されている真賀田四季博士(早見あかり)。研究所に到着した犀川や萌絵たちは、そこで真賀田博士の死体を発見し不可解な事件に巻き込まれていきます。

見どころ

原作はミステリー界の重鎮・森博嗣の同名小説。森作品の中でも人気のキャラクター「犀川」を綾野剛が演じています。本格ミステリとしても名高い本作ですが、映像化されたことでミステリー馴染みのない方でも比較的分かりやすい作品に仕上がっています。本格的なトリックやアリバイ工作をはじめとした謎解き要素はもちろん楽しめますが、犀川が自分を慕う萌絵に振り回される様子も微笑ましいです。

コウノドリ【2015年】

コウノドリ
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あらすじ

産婦人科医である鴻鳥サクラ(綾野剛)は、謎の天才ジャズピアニスト"ベイビー"として身分を隠して活動しています。演奏中に突然席を立ったサクラは会場がどよめく中、急いで自身が勤める「ペルソナ総合医療センター」に向かいます。緊急搬送されてきた未受診妊婦を無事に出産させたサクラでしたが、子どもの母親である矢野(清水富美加)は過去の経験から「子どもを産み育てることが受け入れられない」と言いだして…。

見どころ

原作は累計発行部数400万部の大ヒット漫画。切迫流産や人工中絶術といった重いテーマも多く、妊娠・出産がただ新しい命が生まれるだけの幸せに満ちたものではないと再認識させられる作品です。綾野剛が演じる鴻鳥サクラは穏やかな一面がありつつ、非常時には冷静さや現実を直視する強さを持ち合わせている魅力的なキャラクターです。綾野剛がピアノを演奏するシーンも必見です。

フランケンシュタインの恋

フランケンシュタインの恋
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あらすじ

深志研(綾野剛)は120年前、とある事件をきっかけに生まれた不老不死の怪物です。人間界と関わるのを避けて山奥で1人こっそりと生活していた彼ですが、ひょんなことから大学の農学部で菌の研究をしている津軽継実(二階堂ふみ)と出会います。継実や彼女の周囲の人々とのふれ合いを通して、次第に自分の中に暖かな感情が芽生えていくのを実感していきます。

見どころ

実力派俳優としてこれまで様々な役どころをこなしてきた綾野剛ですが、本作でもおだやかな瞳の中に潜む、"怪物の孤独"を見事に表現しています。人間界のことはすべて拾ったラジオで学んでいた彼を、継実が山奥から連れ出してくれます。はじめて目にする人間界の生活に戸惑いつつも、継実とのふれあいから心にあたたかい物を感じていく描写に涙を誘われます。

最後に

いまや数々のドラマの主演を務める綾野剛ですが、俳優デビュー当時から確かな演技力を持ち、独特の雰囲気を身にまとった役者でした。また現在は大人の魅力満載の俳優ですが、若い頃のフレッシュでまだあどけない感じも一見の価値ありです。最新作や主演作以外にも良いドラマがたくさんあるので、綾野剛ファンはぜひコンプリートしてみて下さい!