満島ひかり公式Instagramアカウント(@0o.mitsuhima.o0)より
アイドルグループ「Folder」でデビューした満島ひかり。2003年グループ解散後、グラビア・MC・タレント活動など紆余曲折し、女優へ本格的な転身を遂げます。現在ではドラマ・映画に引っ張りだこの人気女優に成長しました。
今回は、そんな満島ひかりが出演するドラマを10作品ご紹介します。
目次
ウルトラマンマックス【2005~2006年】
あらすじ
怪獣の出現により結成された地球防衛連合の対怪獣防衛チーム「DASH」。頭脳明晰なアンドロイドのエリー(満島ひかり)は、怪獣分析やメカ出撃オーダーなどを行う基地オペレーター。そんなDASHを機能させるエリーと、ウルトラマンマックスへの変身能力を持ったトウマ・カイト(青山草太)を中心に、ダークバルタンやモエタランガなど地球を襲う怪獣と戦っていきます。
見どころ
当時20歳の満島ひかりが、初めてドラマでレギュラー出演を果たした本作。表情がなく無機質で抑揚のない話し方をするアンドロイドを熱演しました。後半になると感情が生まれて、関西弁で喋り出すなどなどコミカルな場面も満載。三池崇史・実相寺昭雄・金子修介など、人気映画監督が手掛けたことでも注目された作品です。
モテキ【2010年】
あらすじ
モテた経験がないまま30歳を迎えようとしていた派遣社員の藤本幸世(森山未來)。ある日、そんな藤本の元に知り合いの女の子たちから一斉に連絡が入り、突然の「モテ期」が到来。照明助手の中柴いつか(満島ひかり)とは音楽・漫画など趣味の合う友達でしたが、恋の相談に乗ったことで2人は友達以上恋人未満の関係に。ところがモテキの藤本には他にも女性の影が…。
見どころ
原作は、久保ミツロウの同名コミック。ドラマのヒットにより翌年には映画も製作されました。前年に映画『愛のむきだし』でモントリオール・ファンタジア国際映画祭・最優秀女優賞を受賞した満島ひかりは、本作で森山未來との微妙な関係を好演し、濃厚なキスシーンも体当たりで演じています。ブームとなった「モテキ」という言葉は、その年の流行語大賞にもノミネートされました。
それでも、生きてゆく【2011年】
あらすじ
15年前、兄の三崎文哉(風間俊介)が同級生の妹を殺害し逮捕された双葉(満島ひかり)。加害者家族としての世間からの冷たい目を逃れるために母の性「遠山」を名乗り暮らしていました。しかし、兄が犯罪者だという理由から婚約破棄され、引っ越しをするたびに正体を晒されてしまいます。被害者家族による嫌がらせだと考えた双葉は、彼らの元を訪ねることにします。
みどころ
犯罪の加害者家族と被害者家族の苦悩や葛藤を描いたヒューマンドラマ。満島ひかりは、職場で陰湿なイジメを受けたり、父が職場を追いやられたりと非難に苦しむ殺人犯の妹を熱演しました。その一方で、被害者家族の深い悲しみも描かれており、加害者家族の一員でありながら被害者家族と行動をともにする主人公の思いが胸に刺さります。
Woman【2013年】
あらすじ
2人の子どもを持つ青柳小春(満島ひかり)は、夫を事故で失い昼夜複数のパートをして生活を支えるシングルマザー。しかし、生活が厳しくなった小春は役所で生活保護を受けることを決意。ところが申請は受理させず、かつて自分を捨てた母・紗千(田中裕子)に泣く泣く頼ることに。紗千との生活にストレスと感じていた矢先、小春が重病に冒されていることが発覚してしまいます。
みどころ
キャッチコピーは「わたしには、命をかけて守る命がある。」。満島ひかりが民放連続ドラマで初主演を務めた作品です。現代社会が抱える若年貧困問題や、シングルマザーの現状、親子関係の在り方に鋭く切り込んだ作品です。2010年から3年連続で日本アカデミー賞・優秀助演女優賞を受賞していた満島ひかりは、本作で東京ドラマアウォード主演女優賞を受賞しました。
若者たち2014【2014年】
あらすじ
幼い頃に両親を亡くした兄弟5人は、古びた一軒家で力を合わせて生活していました。道路作業員の長男・佐藤旭(妻夫木聡)、看護師のひかり(満島ひかり)、国立大学5年生の陽(柄本佑)、予備校生の旦(野村周平)。次男の暁(瑛太)は刑務所帰りで別居中。そんなある日、できちゃった婚だけは許さないとひかりに警告していた旭が、交際中の彼女を妊娠させてしまいます。
見どころ
1966年に大ヒットした同名ドラマのリメイク作品。豪華キャストによるお決まりの兄弟喧嘩からは、若者特有の清々しさが伝わってきます。満島ひかりが演じるひかりは、父親代わりとして兄弟を支える長男を母親のように優しくサポートする一方で、お世話になっている医師と不倫している影を持った女性。家族と恋人に違う顔を見せる可愛らしい演技にも注目です。
ごめんね青春【2014年】
あらすじ
カトリック系女子校・三女と近所の仏教系男子校・東高は、14年前に三女で起きた礼拝堂焼失事件から犬猿の仲。しかし、2校は少子化による合併話が進み、お試しとして3年生の1クラスだけを両校共同クラスとすることに。東高教師・原平助(錦戸亮)と三女教師・蜂谷りさ (満島ひかり)が、それぞれ15人の生徒を連れて入れ替わり、2校は衝突しながらも親交を深めていきます。
見どころ
人気脚本家・宮藤官九郎によるドタバタ青春コメディ。青春時代に罪を犯してしまい罪悪感に苦しむ平助が、生徒との学園生活を通して自分の罪に向き合って行く姿をコミカルに描いています。満島ひかり演じるシスター姿の個性的なりさが、三女全員は処女なので軽々しくアプローチしないようにと牽制するするなど、笑いなしには観られない作品です。
ど根性ガエル【2015年】
あらすじ
シャツに写り込んだ平面カエル・ぴょん吉(声・満島ひかり)ともに暮らす、30歳のニート・ひろし(松山ケンイチ)。ぴょん吉の言うことも聞かず、無気力な生活を送っていました。そんな中、離婚を機に地元へ戻ってきたかつての学園のマドンナ・京子ちゃん(前田敦子)。ひろしは京子ちゃんと結婚するために自分を変えようと奮闘します。そんな中、ぴょん吉の身体が京子ちゃんシャツから剥がれつつあり…。
見どころ
1970年に大ヒットした同名コミックの実写版で、当時中学生だったひろしとピョン吉が成人した未来を描いたオリジナルの設定となっています。ぴょん吉の声を演じた満島ひかりは、観る者の想像力を掻き立てる臨場感溢れる声色だと称され、ザテレビジョンドラマアカデミー賞及びコンフィデンスアワード・ドラマ賞で助演女優賞を受賞するという偉業を成し遂げました。
トットてれび【2016年】
あらすじ
1953年、日本でテレビ放送が始まりました。黒柳徹子(満島ひかり)はNHK専属俳優の試験を受け続け、やっとの思いで合格しテレビ女優に。新人の徹子は、テレビやラジオで一生懸命に演じるほど目立ってしまい叱られてばかり。しかし、徹子の強烈な個性を逆手にとった抜擢によって転機が訪れ、「夢であいましょう」などレギュラーを次々に勝ち取っていきます。
見どころ
黒柳徹子の自伝エッセイ本「トットひとり」「トットチャンネル」を原作とし、中園ミホが脚本を手掛けました。そんな黒柳徹子を演じた満島ひかりは、独特の早口や身振りなど個性的過ぎるキャラクターを熱演。テレビ創世記のセットや衣装を再現した豪華な映像にも注目です。
カルテット【2017年】
あらすじ
東京のカラオケボックスで偶然出会った、第1ヴァイオリン奏者・巻真紀(松たか子)、チェリスト・世吹すずめ(満島ひかり)、ヴィオラ奏者・家森諭高(高橋一生)、第2ヴァイオリン奏者・別府司(松田龍平)はカルテットを結成。軽井沢にある別府の別荘で同居生活を始めます。しかし、4人の出会いは偶然ではなく、真紀の夫が1年前に失踪した事件と関係していました。
見どころ
人気脚本家・坂元裕二のオリジナルの脚本を手掛けたラブサスペンス。ザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞など15以上の賞を受賞したヒット作です。満島ひかり演じるすずめは、真紀と仲良くなりながら、彼女の本性を暴こうとする影を持った女性。4人が抱える過去が明かされて行く中で、複雑に絡み合う恋愛も展開していきます。
監獄のお姫様【2017年】
あらすじ
若井ふたば(満島ひかり)は女刑務所で働く刑務官。不倫した夫を包丁で刺して逮捕された馬場カヨ(小泉今日子)と出会い、受刑者との親交を深めます。そんな中、同室に収監された江戸川しのぶ(夏帆)が殺人の罪の着せられたことを知ったカヨら女囚。出所後、しのぶの冤罪を晴らすために、カヨら元女囚はふたばも含めた5人でしのぶを陥れたイケメン社長・板橋吾郎(伊勢谷友介)を罠にかけます。
見どころ
宮藤官九郎が脚本を務め、豪華キャストが集結したサスペンスコメディ。刑務所で知り合った5人の女性たちが、男性社長の罪を暴くという斬新な設定。犯罪者・冤罪者・罪をなすり付けた者・罪を許せない刑務官など、「正義と悪」「罪と罰」があい絡まったバトルは一筋縄ではいきません。そんな中で、女刑務所での様子をコミカルに描き、女囚が仲を深めていくという今までにないストーリーに引き込まれます。
最後に
満島ひかりが出演するドラマを10作品をご紹介しました。『それでも、生きてゆく』、『Woman』など複雑な役が多かった満島ひかりですが、最近では『ごめんね青春』、『監獄のお姫様』などコメディドラマでも活躍しています。そんな幅広い役を演じ分ける実力派女優・満島ひかりの作品をぜひご堪能ください。
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