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Netflix独占配信アニメ『DEVILMAN crybaby』の必見ポイント

2018年1月5日より映像ストリーミング配信サービスNetflixにて、全10話のアニメーション作品『DEVILMAN crybaby』の全世界同時配信がスタートしました。配信間もなくネットでもその内容に話題騒然!複数の雑誌やWebメディアで取り上げられる作品となっています。

『DEVILMAN crybaby』公式Twitterアカウント(@DevilmanCryBaby)より

そんな『DEVILMAN crybaby』。どんな作品なのか全く知らない!という人もいるのではないでしょうか。今回はそんな方でも、しっかり見どころが分かるようにポイントを一挙にまとめました。

原作情報

『DEVILMAN crybaby』公式Twitterアカウント(@DevilmanCryBaby)より

『DEVILMAN crybaby』の原作は、永井豪によって1972年に描かれた漫画『デビルマン』です。永井豪といえば『キューティーハニー』や『マジンガーZ』といった人気作品を世に送り出してきましたが、『デビルマン』も人気シリーズの1つです。

その証拠に、これまでもアニメーション化や実写化、映画化がなされてきました。今回永井豪が画業50周年を迎える2018年に満を持して再アニメーション化するという企画が、まさにこの『DEVILMAN crybaby』なのです。



湯浅政明監督について

『DEVILMAN crybaby』公式Twitterアカウント(@DevilmanCryBaby)より

そんな記念すべき作品でもある『DEVILMAN crybaby』の監督を務めるのは、今まさに旬の監督と言っても良い、アニメーション制作スタジオ・サイエンスサルの湯浅政明監督です。監督は『DEVILMAN crybaby』公開の前年となる2017年に、『夜明け告げるルーのうた』と『夜は短し歩けよ乙女』の2本の長編アニメーション映画を公開しました。これらの作品は海外でも支持を得ており、それぞれ箔のあるアニメーション作品の賞を受賞しています。

夜明け告げるルーのうた
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『夜明け告げるルーのうた』は、アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティションで最高賞のクリスタルを受賞しました。これは日本人初の快挙となっています。

夜は短し歩けよ乙女
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また『夜は短し歩けよ乙女』も同じくアニメーション映画の祭典である、オタワ国際アニメーション映画祭の長編コンペティションでグランプリを受賞しました。

それまでも海外のTVアニメーション『アドベンチャータイム』などの制作に参加するなど、国際的に注目を浴びていた監督でしたが、2017年はまさに爆発的と言っていい活躍を見せ、注目すべき監督の仲間入りを果たしました。

『DEVILMAN crybaby』のあらすじ

『DEVILMAN crybaby』公式Twitterアカウント(@DevilmanCryBaby)より

主人公の不動明が幼馴染の飛鳥了と再会するところから物語は始まります。飛鳥と明は、怪しげでドラッグなども行き交う危険なパーティーに潜入します。若者たちが踊り狂う中、突如、一部の人々が悪魔に変身。その場にいる人を次々に殺していくのでした。

そして今まさに殺されるという瞬間、明はデビルマンに変身します。この出来事をきっかけにデビルマンとなった明は、人々を襲う悪魔との戦いに身を投じることになっていきます。

『DEVILMAN crybaby』の見どころ

『DEVILMAN crybaby』公式Twitterアカウント(@DevilmanCryBaby)より

原作『デビルマン』は何度も映像化されながらも、実は原作のクライマックスで描かれる展開までは映像化されずにいるという境遇にありました。原作終盤の凄惨でショッキングな展開は、衝撃的なもので映像化が難しいものであったという事情もあります。

そんな中、『DEVILMAN crybaby』ではそういった終盤の展開までを踏まえ映像化することが事前に明らかにされているのが驚きのポイントです。そして映像化に伴い、壁となりえる原作のエロティックなシーンやグロテスクなシーンなども、ストリーミング配信作品という利点を生かし描いていくという試みが果たされている挑戦的な作品となっています。

また挑戦的な部分といえばもう一点。時代設定が現代になっており、原作で描かれている時代には普及していなかった要素なども取り入れられています。例えば、原作では不良という設定だったキャラクターがラッパーになっているといったアレンジが施されています。HIPHOPミュージックを取り上げたいくつかの演出は、現代ならではの物と言えるでしょう。

また終盤ではSNSといったネットメディアが、大きな鍵を握る展開なども用意されています。原作こそ半世紀近く前の作品ですが、今の時代の人が見ても共感を得やすい工夫が施されています。

『DEVILMAN crybaby』主要キャラ/声優の解説

『DEVILMAN crybaby』では、特徴的なキャラクターが多数登場するところも見どころと言っていいでしょう。主要キャラクターや声優について紹介します。

不動明

『DEVILMAN crybaby』公式Twitterアカウント(@DevilmanCryBaby)より

本作の主人公となる青年が不動明です。元々は、ひ弱で心優しい青年だったのですが、デビルマンになったことで性格や能力が一変。横柄で強気な態度の人物へと変化してしまいます。しかし人間の心は失っておらず、身の回りの人々を救う為にも、デビルマンの力を使い悪魔たちと命がけの戦いに挑みます。

声を務めるのは『機動戦士ガンダムUC』シリーズでバナージ・リンクス役を演じた内山昂輝さんです。

飛鳥了

『DEVILMAN crybaby』公式Twitterアカウント(@DevilmanCryBaby)より

明の幼馴染であり、明を悪魔との戦いに導くきっかけを作ることにもなる青年が飛鳥了です。デビルマンとなった明にも全面的に協力し、相棒として明の戦いを援護するのですが、次第に明との考え方の違いが明るみに出てくることになります。

声を務めるのは『ハイキュー!!』シリーズで日向翔陽役を演じた村瀬歩さんです。

牧村美樹

明の同級生であり、明の居候する牧村家の長女・牧村美樹です。陸上ランナーとしても突出した能力を持ち、男女ともに人気を得ているカリスマ的存在です。明朗快活な性格で、見た目も性格も激変した明のことを変わらずに気にかけてくる優しい人物です。

声を務めるのは『ハピネスチャージプリキュア!(2014年)』で白雪ひめ/キュアプリンセス役を演じた潘めぐみさんです。

潘めぐみ公式Twitterアカウント(@han_meg_han)より

ミーコ

美樹の友人であり、陸上部仲間でもある女の子がミーコです。美樹とは友人でありながらも、自分より魅力的な存在で、同じ名前をもつ美樹にコンプレックスを持っている人物です。

声を務めるのは『キルラキル(2013年)』で纏流子役を演じた小清水亜美さんです。

キルラキル
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ワム、ガビ、ククン、バボ、ヒエ

明や美樹の地元に住むHIPHOP好きの若者たちがワム、ガビ、ククン、バボ、ヒエの5人です。当初こそ無闇につっかかってくる嫌な奴の立場にあたるキャラクターですが、次第に明や美樹たちと親交を深めていくことになります。作中では本格的なラップを披露してくれるところも注目となっています。

実は彼らの声を務めるのは、実際にHIPHOPシーンで活躍する本物のラッパーの方々。ラップ監修を務めるKEN THE 390の他、般若、YOUNG DAIS、AFRA、そして声優でありながらも自身もHIPHOPフリークスである木村昴と、錚々たるメンバーが揃っています。

最後に

以上、キャラクター紹介やあらすじを含む『DEVILMAN crybaby』の見どころなどを紹介しました。刺激の強い内容も含みますが、若者から年配の方まで今を生きる人々に訴えかけるものがある、メッセージ性あふれるアニメーションとなっています。凄惨で悲劇的な展開も経ていく本作ですが、その根底に流れるポジティブなエネルギーをぜひ感じ取ってみてください。きっとあなたの今後の人生の血肉となっていくような体験が待っているはずです。