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Netflixドラマ『僕だけがいない街』が超面白い!魅力を徹底解説

クオリティの高さに定評がある、Netflixオリジナルドラマのラインナップ。これまでも『ナルコス(2015〜2017年)』、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック(2013年〜)』など人気作が続々登場してきましたが、12月15日から新たに、人気漫画を原作としたNetflixオリジナルドラマ『僕だけがいない街』の配信がスタートしました。

これまでアニメ・実写映画化されてきた作品を改めてNetflixでオリジナルドラマにしたという、挑戦的な背景を持つ本作。今回はその評判や見どころなど、よりドラマを楽しめるポイントをお届けします。

『僕だけがいない街』原作漫画

僕だけがいない街
amazon.co.jp

あらすじ

売れない漫画を描きながらピザ屋でバイトをしている藤沼悟は、"再上映(リバイバル)"というタイムリープ能力を持っています。ある日"再上映"が起き、少女誘拐事件を未然に防ぐことに成功。この犯人が1988年に北海道で起きた誘拐殺人事件の真犯人であることに気付いた悟の母・藤沼佐知子は、犯人により殺されてしまいます。悟はこの殺害を回避しようと"再上映"を試みるも、タイムリープ先で違和感を感じます。実はそこは、1988年の誘拐殺人事件が起こる少し前の北海道、悟の身体は小学生に戻っていました。誘拐殺人事件を防ぐべく、悟は行動を開始します。

見どころ

三部けいによる原作漫画はすでに完結しており、全8巻が発売中。さらに、外伝として連載された『僕だけがいない街 Re』も、『僕だけがいない街』第9巻として単行本で発売されています。

原作の魅力は、ストーリーのテンポの良さと張り巡らされた伏線です。主人公の目的は序盤にはっきりしますが、目的のために奔走する過程にはたくさんの伏線が潜んでいます。非常に引き込まれるストーリーで一気に読破してしまうこと請け合いですが、伏線に注目しながら繰り返し読むという楽しみ方もできるのです。ミステリーやサスペンスが好きな人は必読の作品と言えます。



『僕だけがいない街』アニメ・映画版の魅力

アニメ版の主人公はあの俳優

TVアニメ『僕だけがいない街』公式Twitterアカウント(@bokumachi_anime)より

アニメ版『僕だけがいない街』は、2016年にノイタミナ枠で放送されました。キャストには声優だけでなく、積極的に俳優も起用した珍しいキャスティングとなっています。

主人公・藤沼悟の成人時代を演じたのは、俳優として活躍する満島真之介です。タイムリープ後の小学生時代の声は、女優の土屋太鳳が演じています。主人公に俳優を起用したことで、アニメ放送時に話題となりました。アニメへの俳優起用は賛否が分かれるところですが、物語の主軸を担う土屋太鳳の演技はアニメファンの間でも上手いと評判だったようです。

満島真之介公式Instagramアカウント(@mitsushimax)より

小学生時代の同級生で、悟が誘拐殺人事件から救おうとする少女・雛月加代役は、『魔法少女まどか☆マギカ(2011年)』の鹿目まどか役で知られる悠木碧が担当。複雑な家庭環境を背負い、他人を信用できずにいる難しい彼女ですが、次第に悟に心を開いていく過程を見事に演じています。

成人時代のバイトの後輩の女子高生で、悟に希望を与える存在となる片桐愛梨は、『キルミーベイベー(2012年)』の折部やすな役などを演じた赤﨑千夏が担当。さらに悟の母で元テレビ局の報道部アナウンサー・藤沼佐知子を、『名探偵コナン(1996年-)』の江戸川コナン役でおなじみの高山みなみが演じています。

アニメ版と原作はここが違う

TVアニメ『僕だけがいない街』公式Twitterアカウント(@bokumachi_anime)より

アニメは1クール全12話で放送されました。前半の大筋は原作に沿って進みますが、後半はアニメオリジナル要素も入っています。特に真犯人との最終対決以降は、原作とは違った展開です。しかし概ね、原作のスピード感や伏線の多さなどは変わらず楽しむことができますし、毎話で次回が気になる終わり方をするので、原作漫画と同様に次のエピソードが気になる構成となっています。

映画版のキャスト&あらすじ

TVアニメ『僕だけがいない街』公式Twitterアカウント(@bokumachi_anime)より

映画版『僕だけがいない街(2016年)』では、藤原竜也が主人公の悟を演じています。バイトの後輩・片桐愛梨役は有村架純、小学校時代の担任・八代学は及川光博です。

撮影当時まだ原作が完結していなかったこともあり、原作やアニメがハッピーエンドを迎える一方、映画版は違った結末を辿ります。『僕だけがいない街』は伏線の多い作品ですが、実はこのタイトルも、物語を読み進めていく上でハッとさせられるキーワード。原作やアニメを観た後だと、タイトルの指す意味に気づかされるのですが、映画版ではこちらの意味合いも変わってきます。やはり映画版は、原作とは完全に別の話として楽しむのがおすすめでしょう。

『僕だけがいない街』Netflix版の魅力

Netflix版の注目キャスト

古川雄輝公式Twitterアカウント(@yuki_furukawaHP)より

Netflixオリジナルドラマ『僕だけがいない街』で主演を務めるのは古川雄輝です。そして物語の鍵を握る小学生時代の悟を演じるのは、13歳にしてドラマや舞台などへの出演経験が豊富な内川蓮生。他にも悟の母・佐知子役に黒谷友香、悟の担任・八代役に戸次重幸と、実力派が脇を固めています。

注目は、加代役の柿原りんか。彼女は、生田斗真・桐谷健太主演の映画『彼らが本気で編むときは、(2017年)』のトモ役の好演で注目を集めている子役です。『僕だけがいない街』では、母親からの虐待や学年での孤立といった暗い生い立ちを背負った少女を熱演しています。

配信後の感想

これまでアニメ化や実写映画化されてきた『僕だけがいない街』。原作ファンも多く、今回のNetflixオリジナルドラマ版も配信前から話題となっていました。12月15日の配信開始後、ネットでの評判はとても良いようです。

Jack(・∀︎・)Hello♪ さんTwitterアカウント(@JackHello5)より

910はラグナロク さんTwitterアカウント(@9109109io)

まこ さんTwitterアカウント(@__anime__love)より

1話観ると止まらなくなるという声が多く、一気に観てしまう視聴者が続出。作風に合った、ほの暗くどこか寂しい映像美も相まって好評のようです。

Netflix版ならではのこだわりと魅力

アニメでは話数の関係もあり、オリジナル要素が後半多くなっていましたが、Netflix版では原作をより忠実に映像化しています。また、空気感を大切にしたいという監督の意向で、原作の舞台である冬の北海道、苫小牧市でロケが敢行されました。アニメでは表現が難しい、リアルな情景が詰め込まれている作品なのです。

また、通常の連続ドラマでは1話あたりの時間の制限がありますが、Netflix版は回によって長さが違っています。監督が描きたい内容を、時間の制約にとらわれず表現しているからです。時間の都合により泣く泣くシーンを削るということもありません。このNetflix版では最後まで、より原作に近い内容を楽しむことができるのではないでしょうか。

最後に

アニメとも映画とも違った魅力を持つNetflixオリジナルドラマ『僕だけがいない街』。作品の面白さはもちろんのこと、日本ドラマの新たな可能性を見いだせる作品となっています。サスペンス好きな人もそうでない人も、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。