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安藤サクラ出演のおすすめ作品10選!朝ドラ『まんぷく』で注目のヒロイン

最近邦画では30代の女優たちの活躍が目を引きますが、中でもドラマや映画で名脇役として独特の個性を放っている安藤サクラが、2018年後期から放映予定のNHK連続ドラマ小説『まんぷく』のヒロインとなり注目されています。そこで、どんな作品でも彼女にしかできない演技で輝きを見せる安藤サクラの魅力を過去の出演作品とともにご紹介していきます。

安藤サクラ公式Instagramアカウント(@sakuraando)より

奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール【2017年】


東宝MOVIEチャンネル YouTubeチャンネルより

あらすじ

力まないカッコイイ大人の奥田民生を崇拝する35歳雑誌編集者のコーロキ(妻夫木聡)は、ライフスタイル編集部に異動となり、おしゃれな会話について行くのが必死の毎日。そんな中、仕事で会ったアカリ(水原希子)に一目惚れし、自由奔放な彼女に振り回されるうちに彼の人生はとんでもない方向に動いていきます。

見どころ

安藤サクラが演じたのは、主人公コーロキが担当することになるネコ好きのコラムニスト美上役。美上は、あかりとの恋に思い悩むコーロキが仕事への向き合い方を大きく変えるキーパーソンともなっています。原作では分からなかった美上の話し方や仕草をユニークに補って演じてくれているので、安藤サクラの女優としての勘の良さにも感心させられます。



百円の恋【2014年】

百円の恋
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あらすじ

実家住まいニート32歳の一子(安藤サクラ)は、出戻りの妹との喧嘩をキッカケにはじめての1人暮らしを始めます。バイト先の100円ショップで働くちょっと変な同僚たちとの奇妙な日々を過ごす中、ボクサーの狩野(新井浩史)がお店に来るようになったことで、自堕落でだらしないだけだった彼女は変貌を遂げていきます。

見どころ

安藤サクラを語る上で絶対外してはいけない作品。彼女は短期間でボクシングの過酷なトレーニングをしてたった2週間でとんでもない肉体改造を遂げています。限られた撮影期間で体型のビフォアアフターを見せつけてくれた、彼女の女優根性も伝わってくるすばらしいスポ根ラブストーリーです。

0.5ミリ【2014年】

0.5ミリ
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あらすじ

介護ヘルパーをしていた山岸サワ(安藤サクラ)は、派遣先の家族から「冥土の土産におじいちゃんと寝てほしい」と頼まれます。そしてその当日ある事件が起こり職を失ってしまうのでした。家もなく途方にくれる中で、寂しそうなお爺さんを助けたことから押しかけヘルパーをすることを思いつき、ヤドカリのような生活を始めて、様々な経験をすることになります。

見どころ

この作品は安藤サクラの姉でもある安藤モモコ監督が、実際に経験してきたという介護体験をもとに描いています。テーマは一見重そうですが意外にユーモアが散りばめられているし、とにかくサワがとってもキュート。色んな家から家に押しかけ、個性的なお爺さんたちも登場するので196分という長編ながら飽きることもありません。もっとサワの旅を観ていたくなると思うロードムービーです。

愛のむきだし【2008年】

愛のむきだし
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あらすじ

神父の息子であるユウ(西島隆弘)は父親のテツ(渡部篤郎)に毎日のように懺悔を強要され、そのために小さな罪を犯すようになります。ある時からスカートの中を盗撮するようになったユウでしたが、ある日、街で出会ったヨーコ(満島ひかり)に一目惚れをします。後日、彼女が偶然にも父の再婚相手の娘と分かると事態は思わぬ方向に進んで行き…。

見どころ

園子温監督を一気に世に知らしめたと言われる強烈な作品。一心不乱に盗撮をする西島隆弘と、彼に飛び蹴りする満島ひかりの強烈な演技も話題にもなりました。そして安藤サクラもこの作品にインパクトを添えたもう1人の立役者。父親(板尾創路)からの虐待を受けて精神を歪ませたカルト宗教の幹部、コイケ役をクレイジーに演じています。

かぞくのくに【2012年】

かぞくのくに
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あらすじ

在日朝鮮人の帰国事業によって1人だけ家族と離れて暮らしていた兄が病気療養のために一時的に日本に戻ってきます。兄の事が大好きな妹リエ(安藤サクラ)は、感情を表に出さずに半ば諦めた面持ちの兄ソンホ(井浦新)を北朝鮮に帰らないように引き止めますが、見えない北の圧力は家族の絆を曖昧なものにしていきます。

見どころ

在日朝鮮人である監督が実体験を元にした作品。独特の価値観がつきまとう在日朝鮮人たちの世界を描いており胸が締め付けられます。安藤サクラは兄の事が好きで兄にも家族と過ごして欲しいと願う女の子を演じています。自分には何もできないというもどかしさと、兄への愛情がこぼれるような演技が印象的です。

今日子と修一の場合【2013年】

今日子と修一の場合
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あらすじ

家族から非難され故郷を追われ都内でヒモ男と同棲する今日子(安藤サクラ)と少年院を出所したばかりの修一(柄本祐)、2人の故郷は南三陸町。そして東日本大震災の混乱の中、今日子は思わず恋人を刺してしまいます。一方、工場に勤めを始めた修一は故郷に残した母親が行方不明になったことを知らされ途方に暮れていました。今日子と修一、2人の人生が大震災をきっかけとして止まっていた過去と未来が動き出します。

見どころ

安藤サクラの父奥田瑛二が監督を務め、彼女の旦那でもある柄本祐とのダブル主演の作品です。残念ながら2人が共演するシーンはありませんが、なんだか雰囲気がとても似ている2人。大震災をテーマにした重い作品ですが生きることについて考えさせられます。影のある役を演じる安藤サクラも素晴らしいです。

白河夜船【2015年】

白河夜船
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あらすじ

妻が交通事故で植物状態の岩永(井浦新)と不倫をしている寺子(安藤サクラ)。彼女の毎日はただ、何もせず寝ながら岩永からの電話を待つだけの日々でした。そんな寺子は「添い寝屋」をしていた親友を失った過去があり、その痛みを岩永にも吐露することができずにいました。

見どころ

ぽっかりと穴を空けたまま不毛な日々を過ごす安藤サクラ演じる寺子。彼女の崩壊していく精神が穏やかに描かれているとても繊細な作品です。『かぞくのくに』では兄役を務めた井浦新と再共演しています。岩永との終わりの見えない無機質な愛の情景が、虚しいけどなぜか美しく感じられる独特な世界観のラブストーリー。

ケンタとジュンとカヨちゃんの国【2010年】

ケンタとジュンとカヨちゃんの国
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あらすじ

同じ施設で兄弟のように過ごしたケンタ(松田翔太)とジュン(高良健吾)は、とある事をキッカケに働いていた解体業の仕事を辞めて旅に出ます。旅の始めにジュンがナンパしたカヨちゃん(安藤サクラ)も加わり、行き先も帰る場所も何も無い彼らの無謀な逃避行は思わぬ展開を迎えます。

見どころ

世間から見捨てられたようなケンタとジュンが、馬鹿騒ぎと絶望を感じることを繰り返しながら目的もない旅を続けるロードムービー。かなり重々しく展開していく中で、2人に罵られながらもひたすらジュンを愛する無邪気なカヨちゃんはこの作品のオアシスのようや存在。あくまでもケンタとジュンを描いた物語ですが、一方ではカヨちゃんの物語なのかもしれません。

クヒオ大佐【2009年】

クヒオ大佐
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あらすじ

結婚詐欺師クヒオ大佐(堺雅人)は、生粋の日本人にもかかわらず自分はハワイのカメハメハ大王の親戚だと偽り、寂しげな女たちを見つけては片っ端から引っ掛けてお金を騙し取っていました。女性たちの人生を狂わせ続けた、彼のとんでもない手口と彼の過去とは一体…。

見どころ

1970年代から1990年代にかけて詐欺を繰り返していた実在の人物クヒオ大佐。こんな胡散臭い男なかなかいないと断言できるほど怪しい風貌と、息を吐くように次々と嘘をつきまくるクヒオ大佐がバカバカし過ぎて思わず笑ってしまうコメディムービー。安藤サクラは同世代でプライベートでも仲の良い満島ひかりとの恋敵を演じていますが、ほかの作品とは違う絶妙にムカつかせてくれる演技が最高です。

DESTINY鎌倉ものがたり【2017年】


東宝MOVIEチャンネル YouTubeチャンネルより

あらすじ

鎌倉のとある古民家に住む作家、一色正和(堺雅人)の元に歳の離れた亜紀子(高畑充希)が嫁いできます。妖怪が共存するという鎌倉での奇妙な毎日に動揺する亜紀子でしだが、なんとかその妖怪たちと折り合いをつけながら幸せな新婚生活を送っていました。しかしとある事をきっかけに亜紀子自身の魂が黄泉の国に連れ去られてしまうことになり、正和は亜紀子を取り戻すため大きな決断をします。

見どころ

この作品は『永遠の0(2013年)』、『ALWAYS三丁目の夕日(2005年)』で日本アカデミー賞を受賞している山崎貴監督の待望のファンタジー作品とだけあり、映像のスケールが1番の見どころです。安藤サクラは死んだ人を黄泉の国に送り届ける死神役ですが、ポップで心優しい死神で主人公たちの運命を動かすキーパーソンでもあります。こんな素敵な死神さんがいるなら黄泉の国も悪くないのかもしれません。

最後に

おとなしい役からちょっぴりクレイジーな役まで、何でもこなせてしまうカメレオン女優の安藤サクラ。芸能一家で育ちながらもその環境に甘んじる事なく、台詞がほとんどない端役の下積み時代があるからこそ、皆に愛されるとても魅力的な女優になっているのかもしれません。