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高校生で声優になった杉田智和
声優になるきっかけは兄の言葉
杉田智和は1980年10月11日生まれ、埼玉県出身の男性声優です。声優になったきっかけは兄の言葉。学校行事用に杉田自身が脚本を書き、その内容を録音したものをつくったところ、それを聞いた兄が声やトークを活かした仕事を勧めたそうです。その後、高校在学中に養成所のオーディションに合格し、事務所に所属することになります。
声優をしながら大学受験
高校時代にナレーションで声優デビューを果たし、ラジオドラマ『魔装機神サイバスター』で初主演を務めます。声優活動と平行して予備校に通い、アニメ版『魔装機神サイバスター(1999年)』でアニメ初レギュラーを獲得。大学進学後は、収録現場とキャンパスをバイクで行き来しながら学業と声優業を両立させていました。『ちょびっツ(2002年)』でアニメ初主演を担当しています。
2006年に大ブレイク!転機となった2作品
無気力な怠け者、時々イケボ『銀魂』坂田銀時役
杉田智和の知名度がぐっと上がるきっかけとなった作品のひとつは、アニメ『銀魂(2006年)』です。『銀魂』は週刊少年ジャンプで空知英秋によって連載されている漫画を原作としたアニメ。杉田が演じる主人公の坂田銀時役がハマり役となりました。日頃は無気力で死んだ目をした怠け者ですが、その正体は伝説の攘夷志士。ギャグパートではとことんふざけていますが、一転、決めるときは決めるキャラクターで、そのギャップが見事です。2018年3月現在アニメ4期が放送中で、10年以上変わることのない声で演じられる"銀さん"は必見!
冴え渡るツッコミ『涼宮ハルヒの憂鬱』キョン役
『涼宮ハルヒの憂鬱(2006年)』は、谷川流によるライトノベルを原作としたアニメ作品です。この作品でも杉田智和は主人公を担当しました。演じた主人公キョンはごくごく普通の男子高校生という役どころ。キョンは、ストーリーを通しての語り役でありツッコミ役です。ヒロインの涼宮ハルヒ(平野綾)の持ち込む厄介事に巻き込まれながら、非日常の世界に関わっていくことになります。作品の大ヒットもあり、杉田智和の人気も一気に上がることとなりました。
魅惑の低音ボイス!杉田智和の代表作&キャラクター
仮面ライダーキバ【2008年】
特撮作品への声の出演も多い杉田智和ですが、そのなかでも『仮面ライダーキバ(2008年)』は、杉田智和の声を存分に楽しめる作品です。杉田智和が演じたのは、キバットバットⅢ世。キバットはコウモリのモンスターで、主人公の紅渡(瀬戸康史)が仮面ライダーキバに変身する力を与える相方的な存在です。性格の異なるキバットバットⅡ世とⅣ世も杉田が演じ分けており、様々な声色をこの作品で楽しむことができます。
ジョジョの奇妙な冒険【2012年】
荒木飛呂彦による漫画を原作としたアニメ『ジョジョの奇妙な冒険(2012年)』は、原作の1部と2部を描く内容です。杉田智和は2部の主人公であるジョセフ・ジョースター役で出演しました。アニメ出演以前からラジオなどで時々原作について触れるほどの原作ファンだったため、この役は本人にとっても思い入れが深いのではないでしょうか。アニメ1期終盤に出てくる"老ジョセフ"はアニメ2期ではキャスト変更となっているため、杉田が演じる貴重な"老ジョセフ"となっています。
翠星のガルガンティア【2013年】
『翠星のガルガンティア(2013年)』は、Production I.G制作のオリジナルロボットアニメです。杉田智和は、主人公のレド(石川界人)の相棒であるチェインバーという名前の二足歩行型兵器"マシンキャリバー"のAI音声を担当。杉田はこのAIマシンを無機質な声色で好演、その演技の幅を見せつけました。
自由すぎる"フリーダム杉田"の伝説
下ネタ連発で大惨事!?ラジオがカオス
杉田智和のトークはとにかく自由奔放です。自身がMCを務めるラジオ『杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン』などでは、ゲストを相手に自由なトークを展開することで知られており、動画投稿サイトでは"フリーダム杉田"というタグが浸透しているほど。共通の趣味やノリが合う共演者がいる場合、下ネタや放送NGとなる内容も自重せずに喋るため、ラジオやイベントがカオスになることもあります。
意外に純情?"本命"女性声優には声がかけられない
#AnimePower08
ご来場下さった皆さん!ありがとうございました•*¨*•.¸¸♬
熱い想い(パワー)をいただきました❤︎
謝謝゚・*:.。. .。.:*・゜#武漢 pic.twitter.com/KTzjIH9wSD— 桑島法子(朗読夜待機中〜〜) (@roudokuya_dajai) 2017年12月2日
桑島法子公式Twitterアカウント(@roudokuya_dajai)より
自由奔放な一面がある杉田智和ですが、根が真面目であることを感じさせるエピソードも数多くあります。自身が大ファンである女性声優の桑島法子を目の前にすると、下ネタはおろか、なかなか近づくことも出来なくなってしまうそうです。ほかにも敬愛する女性声優が相手だと下ネタを控えるなど、純情でかわいらしい部分を持ち合わせています。
杉田智和はオタクも引くほどのオタク!?
ガチゲーマーとしても有名
杉田智和はガチゲーマーとしても有名です。アーケードゲームや「ファイナルファンタジーXI」などへの造詣が深く、同じくガチゲーマーとして知られる声優の中村悠一とのトークでは、ゲームオタクも驚くほどのマニアックな会話で盛り上がることも。また「ラブプラス」や「アイドルマスターシンデレラガールズ」の熱心なユーザーとしても知られています。とくに"アイマス"に関しては、お気に入りのキャラのために毎回課金をしている、熱心な"プロデューサー"です。
Twitterはもはやただのオタクアカウント!?
寝る前に見るんじゃなかった。 pic.twitter.com/tcv9QYSDoM
— 杉田智和 (@sugitaLOV) 2018年2月14日
杉田智和公式Twitterアカウント(@sugitaLOV)より
杉田智和のTwitterアカウントは140万人以上がフォローしている人気アカウントです。そんなこと言っても平気なの!?と、読んでいるこちらがヒヤッとするような業界の話題から、自身の趣味のことなどを日常的に投稿しています。好きなキャラクターやゲームについての、"ただのオタク"的な発言も多く、オタク仲間のような感覚でフォローしているファンも多そうです。
クオリティが高い杉田智和のモノマネ
ラジオやイベントで披露する杉田智和による声優モノマネは、クオリティが高いと定評があります。特にベテラン声優の若本規夫のモノマネがそっくりです。レパートリーは幅広く、『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル(池田秀一)の決め台詞や、人気声優の柿原徹也や森久保祥太郎のモノマネなどもかなりの完成度。今後もどんなレパートリーが増えていくのか、ファンも注目しています。
杉田智和は親友・中村悠一が大好きすぎる
杉田智和と中村悠一は、業界でも大親友として知られている仲です。中村の声優デビュー作『電脳冒険記ウェブダイバー(2001年)』での共演をきっかけに親交を深め、プライベートでお互いの家を行き来してゲームをするような関係に。2人の仲が良すぎるため、中村に結婚疑惑が持ち上がると、"相手は杉田?""いつ中村と杉田は結婚するのか?"といったネタがSNS上で大盛り上がりすることからも、2人の仲がいかに親密なのかがうかがえます。
作家の顔も!創作活動でマルチに活躍中
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杉田智和は、作家としての顔を持つマルチな声優です。これまでに、ドラマCDの脚本や作詞の提供、ストーリー原案などを手がけています。2013年には、かねてからの夢だったゲーム制作を実現。自身が原案やキャスティングなどに関わり作り上げたゲーム『月英学園-kou-』が発売されました。
最後に
声優界で唯一無二の個性を放つ杉田智和。奔放なトークを繰り広げる反面、演技においてはそうとは気づかれない緻密で巧妙なアドリブを入れたり、企画や脚本を手がけるなどクレバーな一面も持ち合わせています。全力でふざけたかと思えば、次の瞬間説得力のある声色で真面目に語り始める。そんな掴みどころのない杉田智和に、多くのファンが魅了されているのです。
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