作品概要
ファッションデザイナーとして名高いトム・フォード。2009年には監督としてのデビュー作品『シングルマン』を手がけた彼が、7年の時を経て最新作『ノクターナル・アニマルズ』を製作しました。
主演にエイミー・アダムスとジェイク・ギレンホールを迎えた本作は、第73回ヴェネチア国際映画祭で審査員グランプリを受賞。また、ボビィ・アンデス刑事役を演じたマイケル・シャノンは、本年度のアカデミー賞で助演男優賞にノミネート。宿敵である憎き犯人グループのリーダー格であるレイ・マーカス役を演じたアーロン・テイラー=ジョンソンが第74回ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞しました。そんな話題の心理スリラー映画が遂に日本でも11月3日(金)に公開されます。
(c)Universal Pictures
『ノクターナル・アニマルズ』あらすじ
スーザン(エイミー・アダムス)は夫とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワード(ジェイク・ギレンホール)から、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。才能のなさや精神的弱さを軽蔑していたはずの元夫の送ってきた小説の中に、それまで触れたことのない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか。それはまだ残る愛なのか、それとも復讐なのか――。
『ノクターナル・アニマルズ』イベントレポート
ミッツ・マングローブさんが語る『ノクターナル・アニマルズ』とは?
そして今回、本作を一足先に見た女装家でタレントのミッツ・マングローブさんが、都内某所で開催された『ノクターナル・アニマルズ』トークイベントに登壇し、本作の感想を語ってくれました。
偶然にも同級生だというMCの秀島史香さんを相手に、リラックスした様子のミッツさん。「トークショーってお堅いのが多いから、どう振る舞おうか悩んだ上につい『別に』とか言っちゃう可能性があるから(笑)」と有名なあのセリフを引用し、笑いを誘いました。
映画の感想を聞かれると、「あのラストシーンは、私にとって最大のファンタジー」と述べたミッツさん。「あんなウェットな演出をよく考えられたわね。さすがトム・フォード」と賞賛のひとこと。
(c)Universal Pictures
宿敵である犯人グループについて話題が及ぶと、ミッツさんは「綺麗だった。ファッション誌見てるみたいだったもん」と述べ、「可愛くてこのままデビューさせたいと思うぐらいのユニット感」と続けました。
主犯格であるレイを演じたアーロン・テイラー=ジョンソンについては、「ジョン・レノンの半生を描いた映画『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』で主演しているんだけど、その監督だった23歳の女性と結婚して、46歳で子どもまで産んでるのよ」と、相当好みだったのか、事前に完璧に調べ上げていたみたいです(笑)。
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実は本作、映画版と原作とでは設定が変わっており、「原作では医者の妻だったのを、リア充なキャリアウーマンに変えてしまう辺り、『女は欲深い』というトム・フォードの過去の女性に対する復讐心がすごく入っている気がする」とミッツさん。
また、本作のテーマは「リベンジ(復讐)」。ミッツさんは「(復讐は)生きるモチベーション。復讐心がなかったら、ぼちぼち40年生きてきて前に進めないよね」と語ります。
最後は「絵と衣装がとにかく素晴らしい。細かいこだわりは、さすがトムフォード」と賛辞を送り、女子会のような和やかなムードのトークショーは幕を閉じました。
独特な世界観で見る者を魅了し、三者三様の解釈が生まれる本作。トム・フォードが描く、美しくて奇妙な世界をぜひ体感してみてはいかがでしょうか?
(c)Universal Pictures
■監督・脚本:トム・フォード
■出演:エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノン、アーロン・テイラー=ジョンソン、
アイラ・フィッシャー、アーミー・ハマー/ローラ・リニー、アンドレア・ライズブロー、マイケル・シーン
■原作:「ノクターナル・アニマルズ」(オースティン・ライト著/ハヤカワ文庫)
2016年/アメリカ/116分/PG-12
ユニバーサル作品
■配給:ビターズ・エンド、パルコ
11/3(金・祝)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。公式サイトはこちら。
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