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現代だからこそ観てほしい!海外のおすすめ社会派ドラマ10作品

海外では、その時代を反映する社会派ドラマが多く作られています。仮想通貨をテーマにした『スタート・アップ(2016年〜)』や、テロ問題を取り上げた『ホームランド(2011年〜)』など、まさに現代社会の一部を切り取った作品ばかり。今回は、複雑化した現代社会だからこそ観るべき、海外の社会派ドラマを10作品ご紹介します。

ホームランド【2011年〜】

ホームランド
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あらすじ

優秀な捜査官として、上司からの信頼を得ているCIA職員のキャリー(クレア・デインズ)。ある日、アルカイダの任務中に行方不明になっていたブロディ軍曹(ダミアン・ルイス)が国内で発見されたという情報が入ります。一方で、イラクで諜報活動を行う情報筋から、ブロディがイラクに寝返ったと聞いたキャリーは独自でブロディの調査に乗り出します。

見どころ

2001年に起きた9.11以降、アメリカに再び襲い掛かるテロの脅威、それを阻止しようとする捜査官の攻防が描かれています。捕虜になったブロディが、部屋の隅で膝を抱えて座り込んだり、悪夢にうなされたりと後遺症に悩む姿は、戦争を体験した兵士が抱える病をリアルに再現しています。また、9.11以降、イスラム教徒への偏見や差別が加速したアメリカの社会情勢も映し出されています。



トゥルー・ディテクティブ【2014〜2015年】

トゥルー・ディテクティブ
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あらすじ

1995年、ルイジアナ州の田舎町で娼婦殺人事件が発生。捜査を任されたコール(マシュー・マコノヒー)とハート(ウディ・ハレルソン)は、残虐な手口から連続殺人鬼の犯行と断定し、犯人の行方を追います。時は移って2012年、17年前に起きた連続殺人事件と似た死体が発見され、未解決だった殺人事件を再び捜査することに。そこで、かつて事件を担当したコールとハートが呼び戻されます。

見どころ

作中では1995年を過去、2012年を現在として、それぞれの事件を対比させながら物語が進みます。マーティンの妻を巡る口論によって17年間音信不通となっていたコールとハートが、再びコンビを組んで未解決事件の闇に挑みます。第66回エミー賞5部門受賞、第72回ゴールデングローブ賞3部門ノミネート、批評家協会賞受賞するなど、高い評価を得た作品です。

パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット【2011〜2016年】

パーソン・オブ・インタレスト 犯罪予知ユニット
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あらすじ

テロ攻撃や犯罪を予測するシステム「マシン」を開発したフィンチ(マイケル・エマーソン)。テロ以外の犯罪予知を破棄してしまう政府へ不満を持っていたフィンチは、破棄されたリストの人物たちを救済することに。ある日、チンピラを一瞬にして叩きのめす元CIA捜査官リース(ジム・カヴィーゼル)の姿を目撃したフィンチは、彼に近づき仕事を持ちかけます。

見どころ

犯罪を未然に阻止するという近未来的な発想の本作。マシンが予知した人物が、犯人なのか被害者なのかを見極める展開が、視聴者の推理本能を掻き立てます。また、フィンチの天才的な頭脳によって次に何が起きていくのかを予測し、リースの戦闘術を盾に犯人や被害者に近づく、このコンビネーションが本作の最大の魅力です。

ザ・ワイヤー【2002〜2008年】

ザ・ワイヤー
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あらすじ

ある殺人事件の裁判で、無罪となった麻薬組織に所属するバークスデール(ウッド・ハリス)の甥ディアンジェロ(ラリー・ギリアード.Jr)。ボルティモア警察殺人課のマクノルティ刑事(ドミニク・ウェスト)は、組織に脅された目撃者が証言を覆したことを危険視し、判事の元を訪れます。その後、ダニエルズ警部補(ランス・レディック)を指揮官とした特別捜査班が結成され、今まで手をつけていなかった麻薬組織の捜査が進められることになります。

見どころ

警察内部の事情、汚職、出世欲、賄賂といった裏社会が描かれた刑事ドラマ。舞台となったメリーランド州ボルティモアでは黒人の人口が多く、市長も麻薬組織のトップも黒人であるにも関わらず、差別のある劣悪な環境でした。この作品では、近年アメリカで問題視されている白人による黒人への暴力行為、人種差別問題が浮き彫りにされています。

キリング【2007〜2012年】

キリング
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あらすじ

婚約者とスウェーデンで移住することが決まっていた、コペンハーゲン警察殺人課のサラ(ソフィー・グローベール)は刑事最後の日を迎えていました。後任となるマイヤ(ソーレン・マリン)との挨拶を済ませた頃、少女が行方不明になっているとの連絡が入り、退職は延期。サラとマイヤが捜査を進めていくと、運河に沈められた車の中から少女の惨殺死体が発見されます。サラは刑事として最後の捜査に挑みます。

見どころ

本作は1日を1話で描き、20話で完結。少女の殺人事件を解決する20日間の過程と、じわじわと犯人に近づいていく緊張感が最大の魅力。また、被害者の父親が過去に警察に世話にもなった事があったり、警部が政界と関わっていたり、登場人物に裏の顔があることから、誰もが怪しく最後まで犯人が特定できない展開となっています。

華麗なるペテン師たち【2004〜2012年】

華麗なるペテン師たち
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あらすじ

2年の刑期を終えて出所したミッキー・ストーン(エイドリアン・レスター)は、強欲な金持ちから大胆に金を騙し取る天才詐欺師。次の仕事を最後に足を洗うことを決心し、大きなヤマで有終の美を飾ることに。ミッキーは、ロンドンにかつての仲間を集めて詐欺師集団を結成し、ターゲットに架空の投資話を持ちかけます。

見どころ

詐欺師集団のメンバーは、資金調達、情報収集、色仕掛けなどスペシャリストばかり。本作では、彼らを単なる犯罪者としてではなく、善人に代わって悪者を成敗するヒーローのように描いており、痛快なクライムドラマとなっています。シーンをフリーズさせて解説を入れたり、ミッキーが視聴者にカメラ目線で語りかけてきたりとコミカルな演出も楽しめる作品です。

クライアント・リスト【2012〜2013年】

クライアント・リスト
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あらすじ

借金を残したまま蒸発した夫に代わりに、子どもたちを1人で養わなければならなくなったライリー(ジェニファー・ラブ・ヒューイット)は、地元にあるスパで働くことに。そこは、特定の客にマッサージ以上のサービス行っている違法な店でした。最初は家族のために仕方なく働いていたライリーでしたが、大金が入り生活が楽になるにつれ、仕事への考え方が変わっていきます。

見どころ

ジェニファー・ラブ・ヒューイット主演で制作された、映画『クライアント・リスト ザ・ムービー(2010年)』が原作で、アメリカで実際にあった売春スキャンダルを映像化したドラマ。主人公はスパでの仕事を、違法なサービスであるにも関わらず、顧客の悩みごとや心配事を聞く癒しの仕事だと捉えるようになっていきます。また、ライリーを演じたジェニファー・ラブ・ヒューイットは、清純派女優という今までのイメージとかけ離れたセクシーな姿を見せています。

シカゴ・ファイア【2012年〜】

シカゴ・ファイア
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あらすじ

シカゴ消防局51分署のボーデン大隊長(イーモン・ウォーカー)率いる消防隊は、自然災害や火災、事故現場など、幅広い現場で人命救助を行なっていました。ある日、消防隊員の1人が火事現場で殉職したことが原因で、仲の良かったマシュー(ジェシー・スペンサー)とケリー(テイラー・キニー)は仲間割れ。そんな空気の悪くなってしまった職場に、新人の消防士候補生ピーター(チャーリー・バーネット)がやってきます。

見どころ

危険と隣り合わせの消防現場で職務をこなす隊員の姿が描かれたヒューマンドラマ。強い正義感から仲間の死を引きずるマシュー、感情的でトラブルの多いケリー、判断力や度胸もあるにのプライベートでは控えめなボーデンなど、それぞれの人間らしい一面も見どころ。ジョークを言いながらダラダラ過ごす隊員たちが、サイレンが鳴った時に見せる真剣な眼差しはとても男らしく、そのギャップも必見です。

スイッチ~運命のいたずら~【2011〜2017年】

スイッチ~運命のいたずら~
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あらすじ

ある日、血液型について学んだベイ(ヴァネッサ・マラーノ)は、自分が両親との間には生まれるはずのない血液型であることを疑問に思い、DNA鑑定を受けました。そこで生物学的に親子ではないことが判明し、調べていくうちにベイと取り違えられた新生児の存在を知ります。その子はダフネ(ケイティ・ルクレール)という名前で、シングルマザーに育てられていました。ベイの両親は、ダフネやその母親に一緒に生活することを提案します。

見どころ

生まれた直後に取り違えられ、全く異なる環境で育てられた2人の少女やその家族の葛藤が描かれたヒューマンドラマ。複雑な環境の中で生きていく家族のあり方が繊細に描かれています。自分が置かれた境遇に戸惑いながらも、受け止めていこうとする強い主人公を演じたヴァネッサ・マラーノとケイティ・ルクレールは、本作でその演技力が認められ人気女優の仲間入りを果たしました。

スタートアップ【2016年〜】

スタートアップ
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あらすじ

銀行にも政府にも影響を受けない仮想通貨「ジェンコイン」を完成させた、ITの天才イジー(オトマラ・マレーロ)。この仮想通貨に可能性を感じた銀行員ニック(アダム・ブロディ)は、父親の220万ドルを着服して出資。そのお金に絡んでいたマフィアのロナルド(エディ・ガテキ)は返金を迫っていましたが、彼もまたその仮想通貨に魅了され、30万ドルの出資を条件にパートナーとなることに。しかし、苦労して集めた出資金を天才ハッカーに盗まれてしまいます。

見どころ

近年よく耳にする仮想通貨をテーマにし、その裏側で起こる犯罪を描いたクライムサスペンス。盗まれた出資金を巡る、天才プログラマーと天才ハッカーの緊張感のあるタイピング合戦は見応えがあります。また、『SHERLOCK』でおなじみのマーティン・フリーマンが、裏のあるFBI捜査官を演じ、今までに見せなかったブラックな一面を披露しています。

最後に

以上、テロや惨殺事件、仮想通貨など現代の社会問題を取り上げたドラマを10作品ご紹介しました。徐々に身近になっていくテロ問題や、凶悪化していく犯罪の予備知識として、リアルな現状を描いた社会派ドラマで勉強してみてはいかがでしょうか。