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ケイト・ブランシェットの魅力を紐解く7つのキーワード

『エリザベス』や『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでもお馴染み、演技派ハリウッド女優のケイト・ブランシェット。様々な役を演じ、2度にわたるオスカー受賞、ショーレースでは常連です。今年で49歳を迎えるケイトは、まさにキャリアの頂点に君臨していると言っても過言ではないでしょう。

その凜とした姿勢と惹き込まれるほど洗練された美しさも、彼女の魅力のひとつです。そんなキャリア、美貌ともに現代女性の憧れ的存在であるケイト・ブランシェットについて7つのキーワードを元に紐解いていきます。

ケイト・ブランシェットを紐解く鍵①:"オーストラリア"

1969年5月14日生まれ、オーストラリア・メルボルン出身のケイト・ブランシェット(本名はキャサリン・エリーズ・ブランシェット)。10歳の時に父を亡くし、それ以降は母がシングルマザーとして3人の子どもを養ってきました。

オーストラリア時代のケイトが女優を志すきっかけは大学時代に訪れます。当時、名門メルボルン大学で美術史と経済学を専攻していたケイトは、在籍中演劇に出会い、一気にその世界の虜となりました。その思いは膨らむ一方、ケイトは一大決心をして大学を中退してしまうのです。

その後、オーストラリア国立演劇学院へ入学し、卒業後の1992年から晴れて女優としてのキャリアをスタートします。しかし舞台女優としてスタートした彼女は、なかなか仕事がもらえず日々悩んでいたそうです。そんな中、演劇だけでなく映画への出演オファーを受けるようになり、女優の道を徐々に歩み始めることになります。



ケイト・ブランシェットを紐解く鍵②:"エリザベス"

エリザベス
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英国女王エリザベス1世の半生を描いた歴史映画『エリザベス』で、ケイト・ブランシェットはオーディションを見事勝ち抜き、主人公エリザベス1世に抜擢されました。本作は大ヒットし、ケイト自身もアカデミー主演女優賞に初ノミネート、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞を手にします。

しかし駆け出しの新人女優であった当時25歳のケイトは、オーディション時は逃げ出したくなるほど自信が無かったそうです。今では考えられないほど初々しい葛藤を乗り越えて臨んだ本作は、まさに今後のケイトの運命を大きく変える作品となったことに間違いないでしょう。後に続編となる『エリザベス: ゴールデン・エイジ(2008年)』も制作されるなど、ここからケイトの女優人生はますます加速していきます。

ケイト・ブランシェットを紐解く鍵③:"カメレオン女優"

コーヒー&シガレッツ
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様々な役をこなすケイト・ブランシェットの演技は、演じているというよりむしろ憑依や変身に近いものを感じてしまうほど、見るものを虜にします。オムニバス映画『コーヒー&シガレッツ(2005年)』ではいとこ同士という設定で、本人&シェリーという1人2役で注目されました。本作監督のジム・ジャームッシュはケイトが役作りに集中出来るようにと、役ごとに日を分けて撮影を行なったそうです。

アイム・ノット・ゼア
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またボブ・ディランの伝記映画『アイム・ノット・ゼア(2008年)』では、6人の俳優たちがそれぞれボブ・ディランを演じる中、紅一点であるケイトが男装してボブ・ディランを演じています。

カーリーヘアに黒のサングラスというルックスはもちろん、しゃがれ声から歌声まで役になりきりました。このように変幻自在なカメレオンのように役に変身するケイトは、映画界になくてはならない存在へと一気に成長していくのです。

ケイト・ブランシェットを紐解く鍵④:"ブルージャスミン"

ブルージャスミン
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玉の輿に乗って築き上げた幸せなセレブ生活が一夜にして崩れ去り、人生のどん底へと真っ逆さまに落ちていく女性を描いた人間ドラマ作品『ブルージャスミン』。ケイト・ブランシェット演じるこの作品の主人公ジャスミンは、世間知らずでプライドだけは高く、地に足がついていないちょっと痛いキャラクターです。

セレブから一転し、貧乏生活へと落ちぶれる中で、身も心も崩壊していくジャスミンをケイトは表情、言葉遣い、そこに漂う空気感全てを全力で演じきっています。その姿があまりにもリアルで、ケイト自身のストーリーではないのかと一瞬錯覚してしまうほどです。

監督のウディ・アレン自身もケイトの演技をベタ褒めしています。その演技力が非常に高く評価され、本作で念願のアカデミー主演女優賞を筆頭に数々の賞を糧にしました。作品内では崩壊していく女性を演じたケイトですが、現実世界では実力派・演技派女優の称号、国際的なトップ女優として確固たる地位を築き上げたのです。

ケイト・ブランシェットを紐解く鍵⑤:"天海祐希"

崖の上のポニョ
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あまり知られていないかもしれませんが、ケイト・ブランシェットと女優・天海祐希は吹替版を通じて何度か映画作品を共にしているのです。

スタジオジブリの長編アニメーション『崖の上のポニョ(2008年)』で、天海祐希が担当したボニョの母であるグランマンマーレ役を、英語吹替版ではケイトが担当しています。他にも昨年公開されたマーベル映画最新作『マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年)』では、死の女神・ヘラ役をケイトが演じて日本語吹替版では天海祐希が担当しています。

2017年10月にアメリカ・ロサンゼルスで開催された本作のワールドプレミア会場で、2人は念願の初対面を果たしました。兼ねてからケイトを尊敬する女優と公言する天海祐希は、演技力・美貌ともに和製ケイト・ブランシェットという言葉が実にぴったりな方でしょう。

ケイト・ブランシェットを紐解く鍵⑥:"母"

キャロル
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女優業だけでなくプライベートも幸せな家庭を築くなど、公私ともに充実しているケイト・ブランシェット。1997年にオーストラリア人劇作家のアンドリュー・アブトンと結婚しています。アンドリューはケイト主演映画『キャロル(2016年)』の製作総指揮を担当するなど、仕事を共にすることもあります。

アンドリューとの間に生まれた3人の息子たち、養子として受け入れた娘1人と計4人の母として、日々子育てにも追われています。そんな彼女はこれまで特にスキャンダル報道もなく、プライベートの写真もパパラッチに撮影されたものしか目にすることはありません。というのもケイトはアンチSNSで、女優でありながらも自己顕示欲が弱くプライバシーを守りたいという思いが強いためSNSの使用を控えているようです。

ケイト・ブランシェットを紐解く鍵⑦:"気品と美貌"

日本でも桃井かおりや綾瀬はるかのCMでお馴染みのスキンケアブランド「SK-Ⅱ」。ケイト・ブランシェットもグローバル・アンバサダーを務めています。洗練された美貌もケイトの魅力のひとつ。SK-Ⅱを18年以上愛用しているケイトの肌は、年齢や疲れを感じないほどツヤがありとても美しいです。

SK-II Japan公式YouTubeチャンネルより

デザイナーのジョルジオ・アルマーニもケイトの美しさを讃える1人。英サンデー・タイムズ紙のインテビューでは、「女性は年齢を重ねて美しくなります。仕事や出産を経て、より強くなり個性も生まれます。ケイト・ブランシェットを見れば分かりますよ。」と語っています。整形手術をして無理に若く見せようとせず、自然に年齢を重ねて生み出していく気品ある美しさこそケイトの美貌を紐解く鍵なのです。

最後に

ハリウッド女優、母、1人の女性として魅力的なケイト・ブランシェット。今年はジョージ・クルーニーやブラット・ピットらが出演し、大ヒットした『オーシャンズ11(2002年)』の女性版として話題の新作『オーシャンズ8(2018年予定)』も公開を控えています。今後も彼女の活躍から目が離せません!