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ハリウッドにスターとして君臨し続けるトム・クルーズのタフネス伝説

トム・クルーズ公式Twitterカウント((@TomCruise)より

爽やかな笑顔とタフガイぶりで長い間ファンを虜にしてきたトム・クルーズ。そのチャレンジ精神は、作品ごとに凄みを増していきます。青春映画でデビューして以降、さまざまなジャンルで幅広い役柄を演じ分け、自ら危険なスタントをこなしては作品を大ヒットに導いてきました。

今回はそんなトム・クルーズの生い立ちから2018年2月時点での最新作までを詳しく掘り下げていきたいと思います。

映画デビューするまで

生い立ち

トム・クルーズは本名をトーマス・クルーズ・メイポーザー4世といい、1962年7月3日にニューヨーク州シラキュースで生まれました。ウェールズ地方からの移民としてアメリカへ渡った曾祖父トーマス・クルーズ・メイポーザーから受け継いだイングランドの血が流れています。

幼少期は、両親の離婚によって経済的にはあまり裕福ではなかったようで、母親とともに各地を転々としたそう。高校時代に熱中したのはレスリング。しかし怪我で選手を断念してからは演劇部へ入り、次第に演じることに関心が移っていきます。

デビュー作

エンドレス・ラブ
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高校を卒業すると、ニューヨークへ移って演技の勉強するようになります。そんな中、青春映画『エンドレス・ラブ(1981年)』にビリーという端役を獲得して映画デビュー。同年『タップス』にもデヴィッド・ショーン役で出演し、俳優としてのキャリアをスタートさせます。



"ブラット・パック"若手スターの仲間入り

アウトサイダー【1983年】

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1983年にはスティーヴ役で青春映画『アウトサイダー』に出演。この作品はコッポラ監督によるヤング・アダルト小説の映画化で、ヤング・アダルト・スター=ブラット・パックと呼ばれる若手俳優たちを輩出しました。

『アウトサイダー』出演後に名声を得たブラット・パックの若手スターには、『ランブルフィッシュ(1984年)』のマット・ディロンや『ストリート・オブ・ファイヤー(1984年)』のダイアン・レインがいます。トムを含め、彼らはみな80年代のハリウッド映画を活気づけた存在でした。

卒業白書【1984年】

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『アウトサイダー』で若手スターの仲間入りを果たしたトムは、同年に製作された青春コメディ『卒業白書』でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされる快挙を果たします。トムが演じたのは17歳のジョエル。大学入試前にも関わらず、両親の留守中に家を勝手に売春パーティ会場にしてしまうという破天荒な高校生を好演。上にYシャツ、下はパンイチで踊るトムの姿は必見です。

良質なヒット作に恵まれた80年代後半

ハスラー2【1986年】

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ポール・ニューマン主演の『ハスラー(1962年)』の続編で、トムは若手ハスラーのヴィンセントを演じました。ニューマン演じる元ハスラーのエディとの戦いと友情を描いており、伝説のビリヤードプレイヤー「ミネソタ・ファッツ」との対決は必見です。

トップガン【1986年】

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アメリカ海軍のエリート・パイロット養成機関「トップガン」を舞台とした本作は、トム・クルーズのその後のキャリアを決定づけたといっても過言ではありません。世界的な大ヒットを記録し、トムを名実ともにスターに押し上げた本作。

トップガンに入り厳しい訓練を受けることになったパイロットのマーベリックを演じ、恋と友情、そして試練をする姿が描かれた青春映画の定番です。33年ぶりとなる続編『トップガン:マーベリック(原題)』では、再びマーベリックを演じることが決まっています!

レジェンド/光と闇の伝説【1987年】

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トニー・スコットの兄リドリー・スコットが監督を務める『レジェンド/光と闇の伝説』に出演。本作では闇の魔王から王女を救う若者ジャックを演じています。長髪の若いトムが瑞々しく、ユニコーンと闇の魔王がなかなかのクオリティ。リドリー・スコットならではの幻想的な映像が印象的なファンタジー・アドベンチャーです。

カクテル【1989年】

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本作ではバーテンダーのブライアン・フラナガンを演じ、鮮やかなシェイカーさばきを見せています。マンハッタンのカクテル・バーを舞台にし、曲芸的なパフォーマンスとトムの爽やかな笑顔に多くの人が魅了されました。主題歌に使用されたザ・ビーチ・ボーイズの「ココモ」も流行し、第46回ゴールデングローブ賞主題歌賞にもノミネートされています。

レインマン【1989年】

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第61回アカデミー賞で主要4部門を受賞した名作。本作の出演をきっかけに、社会派作品にキャスティングされる機会に恵まれるようになります。ダスティン・ホフマンとの共演も好機となり、自閉症の男性レイモンドを演じたホフマンの名演に引っ張られ、弟チャーリーを演じたトムの演技にも光るものが生まれました。

純粋なレイモンドと俗物なチャーリーの対比が素晴らしく、そんな2人の間に生まれる兄弟愛に涙すること間違いなしの感動作です。

幅広い役柄とジャンルに挑戦した90年代前半

7月4日に生まれて【1990年】

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『レインマン』に続き、社会派監督オリバー・ストーンによるベトナム戦争をテーマにした『7月4日に生まれて』に出演。アメリカの独立記念日「7月4日」生まれの実在のベトナム帰還兵ロン・コーヴィックを体当たりで演じました。奇しくもトム・クルーズは7月3日生まれ。なにかの縁を感じたのかもしれません。ロン・コーヴィックに近づけるため、役作りとして長期間車椅子で生活したと言われています。

デイズ・オブ・サンダー【1990年】

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トニー・スコット監督と再びタッグを組んだ本作では、ストックカー・レースに賭けるドライバーのコールを演じました。『トップガン』同様、ロックの名曲を集めた本作のサントラは映画のために作られた新曲ばかりで豪華なラインナップです。また本作で、のちに妻となるニコール・キッドマンと初共演。本作公開年に結婚し、その翌々年の『遥かなる大地へ(1992年)』でも続けて共演、3度目の共演『アイズ ワイド シャット(1999年)』では夫婦役を演じています。

遥かなる大地へ【1992年】

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ロン・ハワード監督による大作『遥かなる大地へ』には、アイルランドからアメリカに自由を求めて渡る青年ジョセフ役で出演しています。ニコール・キッドマンはジョセフをアメリカ行きに誘う地主の娘シャノン役。実はアイルランドの血も流れているトム・クルーズ。縁あってアメリカへ移住するアイルランド人を演じることになったわけですね。

この作品は実際にアメリカで起こった「ランドラッシュ」という史実をテーマに取り入れています。入植が解禁になったオクラホマ州に、白人たちが土地を手に入れるため殺到したといいます。解禁と同時に馬で自分の土地を目指す人々の争奪戦をダイナミックに描いています。

ア・フュー・グッドメン【1993年】

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『ア・フュー・グッドメン』は、人間ドラマに定評のあるロブ・ライナー監督による軍事法廷サスペンス。本作では米海軍基地で起きた殺人事件の被疑者を弁護することになるキャフィー中尉を演じました。ジャック・ニコルソンをはじめ、デミ・ムーア、ケビン・ベーコン、キーファー・サザーランドと共演陣も豪華。特にジャック・ニコルソンが演じた最高指揮官のジェセップ大佐とキャフィー中尉の迫真の舌戦は終盤の見どころです。

ザ・ファーム 法律事務所【1993年】

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シドニー・ポラック監督、ジョン・グリシャム原作で製作されたサスペンス『ザ・ファーム 法律事務所』では、ハーバード大学卒の正義感あふれる弁護士ミッチを好演しています。パナマ文書を彷彿とさせる「タックスヘイブン」をテーマにしており、税金逃れをする企業と、それに乗じて荒稼ぎする法律事務所の黒いつながりが描かれています。ミッチは不正を見つけたが故に、この闇に勝負を挑むことになります。

インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア【1994年】

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『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』は、アン・ライス著のカルト的人気を誇る小説「夜明けのヴァンパイア」を原作としたゴシック・ロマンス。美貌を持つヴァンパイアのレスタトを演じ、演技の幅を広げました。キャスティング当初は、小説のファンや原作者からキャストミスだと抗議が起こりましたが、完成した作品を観たアン・ライスが前言撤回し絶賛したというエピソードも有名です。

レスタトに魅入られるフランス移民の青年ルイを演じたのが、若きブラッド・ピット。ほかの共演者にもアントニオ・バンデラスやキルステン・ダンストが名を連ねています。また現代に生きるルイにインタビューするライターのマロイ役にはリバー・フェニックスがキャスティングされていましたが、撮影開始後急逝したためクリスチャン・スレイターが代役を務めました。

『ミッション:インポッシブル』史上最強エージェント、イーサン・ハント

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1996年にはライフワークとなるイーサン・ハント役に初めて挑みます。この第1作目から2018年公開予定の第6作目まで、一貫して主役の座を守りスタントも自らこなしています。第1作目の監督はブライアン・デ・パルマ。もともとは1966年から放送された大人気テレビシリーズ『スパイ大作戦』を映画化したもので、その後シリーズ化していきました。トムはプロデューサーとして第1作目から関わり、自ら監督を選んでいます。

第2作目『M:I-2(2000年)』の監督にはジョン・ウーを迎え、アクションもさらにパワーアップ!第3作目『M:I:Ⅲ(2006年)』には、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年)』で有名なJ・J・エイブラムス、第4作目となる『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年)』では本作で初監督を務めるピクサー出身のブラッド・バードを起用。舞台もロシアやドバイ、インドとスケールアップしました。

続く第5作目『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015年)』は、『アウトロー(2013年)』でもタッグを組んだクリストファー・マッカリーが監督を務めました。1作ごとにより危険なスタントに挑戦し続けるトム・クルーズ。スタントによるケガも気になるところですが、第6作目では一体どんな姿を見せてくれるのか楽しみですね!

アカデミー賞ではいまだ無冠?

長いキャリアの中で、意外にもいまだアカデミー賞では無冠のトム・クルーズ。最初の賞レース参戦は『卒業白書』でのゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネートでしたが、この時は受賞を逃しています。『7月4日に生まれて』ではその雪辱を果たし、見事ゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞。しかしアカデミー賞では主演男優賞ノミネートで終わりました。

ザ・エージェント【1997年】

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レニー・ゼルウィガーと共演した本作では、落ち目のフットボール選手ロッドをサポートする敏腕スポーツエージェントのジェリー・マグワイアを演じました。この演技でゴールデングローブ賞とアカデミー賞で主演男優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞を受賞しました。ロッドを演じたキューバ・グッディング・Jrはアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

マグノリア【2000年】

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2000年にはポール・トーマス・アンダーソン監督による、ロサンゼルスの「マグノリア・ストリート」を舞台にした群像劇『マグノリア』に出演。男性向けの自己啓発セミナーを主催し、女性の誘惑の仕方を伝授するという怪しげな講師フランクを演じています。この作品でそれまでの爽やかな正義感のある役柄とは真逆の、いわばイメージを壊す怪演を見せゴールデングローブ賞とアカデミー賞に初の助演男優賞ノミネート!しかし今作でも、アカデミー賞はノミネート止まりでした。

ゴールデングローブ賞助演男優賞には、ベン・スティラーが監督・主演した戦争パロディ『トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年)』でも再度ノミネートされています。この作品では強欲で冷酷な映画プロデューサーのレス・グロスマンを強烈に演じています。

ラストサムライ【2003年】

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南北戦争の英雄オールグレン大尉を演じた『ラストサムライ』では、渡辺謙と共演。明治に入ったばかりの日本を舞台にした時代作品で、侍の生き様に共感していく繊細な演技を見せました。この作品では4度目のゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされています。また共演した渡辺謙も同助演男優賞、およびアカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。惜しくも受賞は逃しています。

3度の結婚と離婚、3人の子ども

3人の妻

前述したようにニコール・キッドマンと1990年に結婚していますが、その前には女優のミミ・ロジャースと1987年に結婚していました。つまりニコールとは2度目の結婚。実はミミとの結婚の前にもメリッサ・ギルバートや『卒業白書』で共演したレベッカ・デモーネイとも交際していたようです。

ハリウッドのおしどり夫婦として有名だったニコールとも、2001年に離婚しています。離婚が成立する前から交際が噂されていたペネロペ・クルスとは、結局2004年に破局してしまいました。ニコールとの間には実子は授かりませんでしたが、養子の娘イザベラと息子コナーの2人がいます。

ケイティ・ホームズ公式Instagramアカウント(katieholmes212)より

2006年に結婚したケイティ・ホームズとは娘スーリをもうけ、初めて実子を持ちました。しかし2012年、ケイティとも離婚することに。スーリは2017年時点では11歳に成長し、母親のケイティとともに暮らしているようです。

ディスレクシアとサイエントロジー

幼いころから悩まされていたディスレクシア(失読症)という学習障害があり、文字を正しく読むことに苦労してきたようです。脚本の文章が読んでも理解できず、セリフを覚える際はテープに録音して繰り返し聞いていたとのこと。

しかしこの経験は、新宗教「サイエントロジー」と深く関わるきっかけとなりました。サイエントロジーの活動によって学習障害を克服したと語り、学習障害児の支援活動も行なっていますがハリウッドにおけるサイエントロジーの広告塔としての役割は大きいようです。

クルーズ/ワグナー・プロダクションズの設立

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1993年、元キャスティング・エージェントのポーラ・ワグナーとともに設立した独立系映画製作会社「クルーズ/ワグナー・プロダクションズ」で、プロデューサー業に進出しています。記念すべき製作第1作目は『ミッション:インポッシブル』。その後のシリーズもすべてプロデュースしています。ニコール・キッドマン主演の『アザーズ(2002年)』やペネロペ・クルスと共演した『バニラ・スカイ(2001年)』なども手がけています。

ロバート・レッドフォードが監督・主演・製作した『大いなる陰謀(2008年)』では製作総指揮を務め、若き政治家役で出演しています。この作品は、クルーズ/ワグナー・プロダクションズがユナイテッド・アーティスツ再建を任されてから製作した第1作目となりました。

一匹狼の元軍人ジャック・リーチャーを演じた『アウトロー(2013年)』とその続編『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK(2016年)』でも、製作と主演を兼任しています。

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『ロック・オブ・エイジズ(2012年)』で歌声を披露!

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長いキャリアの中で、意外にも初めてミュージカルに挑戦した『ロック・オブ・エイジズ』。1980年代に大ヒットしたロックナンバーばかりを集めたミュージカル舞台を、『ヘアスプレー(2007年)』のアダム・シャンクマン監督が映画化したものです。トムが本作で演じたのは、「ロックの神様」と呼ばれるステイシー・ジャックス!

ガンズ・アンド・ローゼズ、ボン・ジョヴィ、デフ・レパードなど、80年代ロックの名曲を実際に歌っており、そのパワフルな歌声に映画に楽曲提供したミュージシャンたちも絶賛しました。トムはステイシーを演じるために、ガンズ・アンド・ローゼズのアクセル・ローズに指導を受けたそう。週5日の1日5時間のハードなボーカルのトレーニングをこなしました。

トムはが主役でなく脇役に回る時、いつも印象に残る演技を見せます。『マグノリア』のフランク役や、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』のグロスマン役はいずれも強烈な印象を残し、賞レースにもひょっこり顔を出しているほど。

スタントはすべて自分で!

マイノリティ・リポート【2002年】

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スティーブン・スピルバーグと初めて組んだ近未来SF映画『マイノリティ・リポート』。「プリコグ」という予知能力者が未来の犯罪を予知し、それを未然に防ぐ犯罪予防局が存在する世界を描いています。トムが演じた犯罪予防局に勤めるアンダートンは、自分が未来に犯す犯罪を予知され追う立場から追われる身になるという役柄。

サスペンス要素も、アクションシーンも満載です。原作は『ブレードランナー(1982年)』や『トータル・リコール(1990年)』など、何作もハリウッドで映画化されているSF界の大御所フィリップ・K・ディックの小説。斬新な未来感覚が映像にしっかり落とし込まれています。

宇宙戦争【2005年】

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スピルバーグ監督との2度目のタッグは、H・G・ウェルズのSF小説「宇宙戦争」の映画化作品。それまでにもラジオやドラマ化、映画化されている古典的名作です。本作で演じた湾岸地帯の労働者レイは、子どもを守ろうとするごく普通の父親ながら、バツイチで子どもには疎まれるという、ややダメな部分のある男性です。

これまでは『E.T.(1982年)』や『未知との遭遇(1978年)』などで宇宙人との融和を描いてきたスピルバーグが、『宇宙戦争』では一転して宇宙からの侵略者をシビアに表現しています。

オブリビオン【2013年】

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『トロン:レガシー』のジョセフ・コジンスキー監督が手がけたSFアクション『オブリビオン』では、宇宙人の攻撃によって壊滅した地球を監視する任務を担うジャック・ハーパーを演じています。

まるでソ連時代の名作SF『惑星ソラリス(1977年)』を彷彿とさせるようなミステリーで、ジャックの妻と墜落した宇宙船で眠る謎の美女ジュリアの2人の女性も物語の中核を大きく担っています。作中に登場する管理タワー、ジャックの住居やパトロール機などのデザインも未来的で斬新です。

オール・ユー・ニード・イズ・キル【2014年】

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あのタフガイ、トム・クルーズが作中で何度も死ぬSFミステリー・アクション『オール・ユー・ニード・イズ・キル』。原作は日本のライトノベル作家である桜咲洋の同名SF小説です。練りに練られたタイムリープを扱った作品で、トムは何度も同じ時間を繰り返す運命に陥った兵士ウィリアム・ケイジを演じています。

死んではまた同じ時間軸の中へ放り込まれるケイジの葛藤と成長を描きながら、謎のタイムリープと敵の正体を突き止めていく秀作。とにかくケイジの成長ぶりは凄く、謎の敵生物「ギタイ」と戦う兵士として同じ戦闘を繰り返すうちに先を読めるまでに。ギタイとの戦闘などスピード感溢れるアクションに引き込まれます。

最後に

2017年には『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』以来のホラー作品『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』で再び新境地を開拓し、同年公開した『バリー・シール/アメリカをはめた男』では一転してアクション・コメディにも挑戦。

2018年8月3日に日本公開が決定した『ミッション:インポッシブル』シリーズ第6作目『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』でも、どんなアクションを見せてくれるのか楽しみなところです。

2019年7月12日の全米公開予定の『トップガン』の続編『トップガン:マーベリック』も必見!キャリアを積んでもいい意味で"落ち着かない"トム・クルーズ。次はどんな作品に出演するのか、目が離せません!