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サバイバルホラーの代表作!『バイオハザード』シリーズ全6作品紹介

実写映画『バイオハザード』シリーズは、2000年代を代表するサバイバルホラー作品です。ゾンビ映画でありながらスタイリッシュなアクションを用いたこのシリーズは、日本のみならず全世界でヒットしました。今回はバイオハザード全6作のあらすじや見どころをまとめて紹介します。

バイオハザード【2002年】

バイオハザード
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あらすじ

アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)が目を覚ますとそこは見知らぬ洋館の一室。記憶があいまいなまま館内をさまよっていると、突然彼女は特殊部隊の兵士たちに囚われます。洋館はアンブレラ社の持ち物でラクーンシティの同社の地下研究施設「ハイブ」につながっており、兵士たちは彼女のことをアンブレラ社の社員だと言います。ハイブで起きた事故の調査のために、アリスは事情をつかめないまま特殊部隊とともにハイブへと連れていかれるのでした。

見どころ

人気ゲームの実写化として話題になった作品です。かなりの低予算映画のためにハイブのセットは壁が段ボールでできているそうです。大量に現れるゾンビもエキストラを雇えずスタッフが特殊メイクで臨んだとのこと。ゲームのファンからは心配された実写化でしたが、シリーズの大ファンと公言していた監督の情熱によってレーザーを使ったトラップのシーンやクリッカーなど、クリーチャーの造形も良く大成功を収めた映画となりました。



バイオハザードII アポカリプス【2004年】

バイオハザードII アポカリプス
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あらすじ

前作から2日後のラクーンシティ。ハイブで起きた事故"バイオハザード"はアリスらの活躍により施設内に閉じ込められていました。しかしアンブレラ社の調査チームが封印を解いてしまったことにより汚染が流出し、被害が広がり街は隔離されるのでした。警察の特殊部隊S.T.A.R.S.のジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)は取り残された市民を守っていましたが、クリーチャーに囲まれて窮地に陥ります。

見どころ

舞台が施設内から街に移動し、蔓延するゾンビと警察官の戦いなどシリーズ中でも王道のゾンビ映画に最も近い作品です。押し寄せるゾンビや室内を自在に動き回るクリッカー、そして俊敏なゾンビ犬との攻防が全編で行われ手に汗握るシーンも多いです。シリーズの中でも原作ゲームの『バイオハザード3 LAST ESCAPE』を意識したシーンが多いのでゲームファンも必見と言えます。

バイオハザードⅢ【2007年】

バイオハザードIII
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あらすじ

前作『バイオハザードII アポカリプス』から8年後。ラクーンシティの地下施設ハイブから流出したT-ウィルスは全世界に広がり世界中にゾンビが蔓延。人類は滅亡の淵に立たされていました。「アリス計画」によって覚醒し超人的な能力を身につけたアリスは、安住の地を求めて旅を続ける善良な人々のグループ「クレア車団」と合流します。一方でアンブレラ社はアルバート・ウェスカー(ジェイソン・オマラ)を中心に荒廃する世界を尻目に暗躍しており、アリスを狙い続けていました。

見どころ

ポール・W・Sアンダーソンではなくラッセル・マルケイが監督した作品です。主人公アリスの覚醒に合わせるかのように、代表的なボスクリーチャーであるタイラントのほかアンデッド化したカラスのクロウの群れ、スーパーアンデッド(いわゆる走るゾンビ)など映像的な見せ場を意識したクリーチャーが多く出現します。アリスとのバトルシーンは必見で、評価も高く本作単体でも楽しめる作品です。

バイオハザードIV アフターライフ【2010年】

バイオハザードIV アフターライフ
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あらすじ

前作『バイオハザードⅢ』より1年後。アリスは自らのクローン軍団を率いてアンブレラ社の総本部である東京の地下施設に襲撃をかけます。アリスは超人的な能力を発揮して施設を壊滅させるのですが、目標の人物ウェスカーをすんでのところで取り逃がしてしまいます。半年後、クレア軍団と合流するためアラスカに訪れたアリスはかつての仲間であったクレア(アリ・ラーター)に襲撃されます。クレアの洗脳を解いたアリスでしたがクレアは記憶を失っており…。

見どころ

アリスとアンブレラ社の戦いが激しさを増してシリーズの最終局面へと移っていきます。作品としてはシリーズ初の3D作品であり、3Dを意識した映像やスローモーションが多用され、CGを利用したアクションシーンが多くなったことが特徴です。特にカメラの性能の向上によりアクションシーンで飛び散る水滴などが美しく表現されています。シリーズの代名詞ともいえるスタイリッシュなアクションが完成した作品といえるでしょう。

バイオハザードV リトリビューション【2012年】

バイオハザードV リトリビューション
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あらすじ

アンブレラの精鋭部隊がアリスたち生存者を乗せた船「アルカディア号」を強襲し、応戦むなしくアリスは海上に落とされてしまいます。アリスが目を覚ますと、そこは夫と娘がいる平穏な家庭でした。平和な生活を送ろうとする彼女でしたが、街にゾンビが襲来しゾンビになった夫に襲われて気を失ってしまいます。そして再び目を覚ましたアリスはアンブレラの実験施設に囚われていました。

見どころ

映画の大半がアンブレラの実験施設で展開されるステージクリア型の映画です。施設内の各所は東京やモスクワなどを模しており、いろんな場面でいろんなクリーチャーと戦うという贅沢な作り。一方でアンブレラとウェスカーの思惑などが絡み合い、話は少し複雑になっていきますが、そこはあまり気にせずシーン1つ1つを楽しめる作品です。

バイオハザード:ザ・ファイナル【2016年】


SonyPicturesJapan YouTubeチャンネルより

あらすじ

ワシントンD.C.の瓦礫の中で目を覚ましたアリスが周囲を探索していると、アンブレラの人工知能レッド・クイーン(エヴァ・アンダーソン)に呼び留められます。クイーンから「人類はあと48時間で滅亡してしまう。それを防ぐためには、世界中に蔓延したT-ウィルスを除去する抗ウイルス剤をアンブレラの地下施設ハイブから奪取する必要がある」と伝えられます。アリスは半信半疑ながらも最後の望みをかけてハイブのあるラクーンシティへと向かうのでした。

見どころ

空飛ぶ巨大なクリーチャーやポポカリムに襲われるなど全編がクライマックスと呼ぶにふさわしい作品です。最終作ともあって「アリス計画」の目的やアンブレラの目的など、これまでの謎が語られるのでシリーズを観てきたファンにとっては必見と言えます。日本のハーフタレント、ローラも出演していて話題になりました。特に映画ラストのセリフはシリーズファンには感極まるものがあるでしょう。

映画『バイオハザード』リブート企画も進行中?

これまで全6作品が公開されてきたポール・W・S・アンダーソン監督による映画『バイオハザード』シリーズですが、実はリブート版映画の制作が進んでいるようです。壮大なストーリーもさることながら、スタイリッシュなアクションが大きな見どころの1つであった『バイオハザード』シリーズですが、リブート版ではゲーム『バイオハザード』の本質であるホラー要素が強められた作品になるとのことです。

監督は映画『海底47m』のヨハネス・ロバーツ、脚本はグレッグ・ルッソ。ホラー要素の強い『バイオハザード7 レジデント イービル(2017年)』を参考にしながら、作品を既に完成させているとのことです。『レジデント イービル』はシリーズファンにも好評だった作品だけに、公開が待ち遠しい映画となりそうです。

また、リブート版映画の制作と同時にNetflix版『バイオハザード』も、シリーズの映像化権を有する「Constantine Film」によって制作が進められており、リブート版映画とも内容的な繋がりを持つようです。なお配信時期については未定。こちらも続報が待ち遠しいですね。

参考1:『バイオハザード』映画リブート版、鋭意進行中 ─ 「メチャクチャ怖い作品に」ゲームに忠実な映像化めざす
参考2:『バイオハザード』リブート企画、サメ映画『海底47m』ヨハネス・ロバーツ監督が就任 ─ 新キャストで2019年撮影へ

登場人物紹介

アリス・アバーナシー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)

ソニー・ピクチャーズ エンタテイメント公式Instagramアカウント(@sonypicturesjp)より

『バイオハザード』シリーズの主人公。1作目の中盤から徐々に力に覚醒していき、高い生存能力と戦闘力を誇る。冷静沈着で果断な性格ながらも、巻き込まれる一般市民には優しく思いやりが深い。シリーズの最大の謎である「アリス計画」の当事者であり謎の多い存在でもあります。

ジル・バレンタイン(シエンナ・ギロリー)


映画『バイオハザード』公式Twitterアカウント(@biomovieJP)より

映画版には『バイオハザードⅡ、Ⅲ、Ⅳ』に出演。S.T.A.R.S.という警察の特殊部隊の一員で高い戦闘力を誇り射撃が得意。『Ⅱ』でアリスと共に生存するも後にアンブレラに洗脳されて、『Ⅳ』では彼女を追う側に回るがアリスにより解放されます。アリスと共に映画に花を添える名キャラクターです。

クレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)

映画『バイオハザード』公式Twitterアカウント(@biomovieJP)より

『バイオハザードⅢ、Ⅳ、ザ・ファイナル』の3作品に登場。善良な人間を集めて「クレア軍団」を結成し、リーダーとして安住の地を求めて旅をしている途中でアリスと出会います。公平で決断力の高い良きリーダーですが、仲間の死を引きずる弱さも持っています。旅の中で幾度もアンブレラに囚われるが都度脱出しているしぶとい人。

アルバート・ウェスカー(ショーン・ロバーツ)

映画『バイオハザード』公式Twitterアカウント(@biomovieJP)より

『バイオハザードⅢ』から『バイオハザード:ザ・ファイナル』まで登場する主人公のライバル的存在。アンブレラの中では指導者的な立場の議長であり、アリス計画の実現のために彼女を付け狙っています。自分の体をも実験体にしており、T-ウィルスで強化された肉体は生命力が高くアリスにも引けをとらない実力を持ちます。巧みな作戦でアリスを追い詰めるシリーズに欠かせない存在です。

レッド・クイーン (エヴァ・アンダーソン)

映画『バイオハザード』公式Twitterアカウント(@biomovieJP)より

アンブレラの誇る人工知能。会社の利益を守りつつ人類も出来るだけ保護しようと人間的な判断をするが、そのために犠牲になる少数の被害者についてはあっさりと切り捨てるところも。アンブレラ社の計画を全て把握しており、シリーズ全体の鍵を握る最重要人物です。ホログラム映像として少女の姿で現れます。

最後に

『バイオハザード』シリーズは6作で合計12億ドル以上稼いだ作品で、高く評価されたシリーズともいえます。名作映画ももちろん素晴らしいですが、こうした娯楽作品があることも映画の楽しさだと思います。作品数が多くて手を出しにくい方もこれを機にご覧になってみてはいかがでしょうか。