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映画の伏線は回収される?SFドラマ『12モンキーズ』の魅力を解説

12モンキーズ
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ブルース・ウィリスとブラッド・ピットの共演で大ヒットしたテリー・ギリアム監督による同名映画を基にしたSFミステリードラマ『12モンキーズ(2015年〜)』。今回はオリジナル版映画との違いや、ドラマ版キャスト、作品の魅力などを徹底解説します。

『12Monkeys/モンキーズ』作品概要

『12Monkeys』公式Twitterアカウント(@12MonkeysSYFY)より

あらすじ

時は2043年。2015年に拡散されたウイルスによって、地球上の99%の人類が死滅。生き残った1%の人類は地下生活を余儀なくされていました。生存者の1人であるジョーンズ博士(バルバラ・スコヴァ)は、失った娘を取り戻すために、ジェームズ・コール(アーロン・スタンフォード)をタイムマシンで過去に送り出すことに。

ウイルスが拡散した原因を究明し、未来を変えるという任務を与えられたコール。2043年から何度も過去にタイムトラベルするうちに、「12モンキーズ」と呼ばれる組織がウイルス拡散の犯人であることを突き止め、その陰謀を阻止するために奮闘します。

見どころ

映画『12モンキーズ(1996年)』のスピンオフ作品。『ヒーローズ(2006〜2010年)』や『ニキータ(2010〜2014年)』の製作陣がタッグを組み、ドラマ化されました。

人類滅亡の謎を追ってタイムトラベルするという設定はそのままに、ルールやキャラを作り変えたオリジナルストーリー。何世紀も前にタイムスリップした先で出会ったのが未来人だったり、人類滅亡の世界が真っ赤だったなど、斬新かつミステリアスな設定が魅力的な作品です。



『12モンキーズ』の登場キャラクター・キャスト紹介

ジェームズ・コール(アーロン・スタンフォード)

『12Monkeys』公式Twitterアカウント(@12MonkeysSYFY)より

ウイルスに汚染された2043年で暮らすジェームズ・コールは、過去にタイムトラベルし、ウイルスを拡散した犯人を捜す任務を与えられました。過去で出会ったライリー博士と恋に落ち、彼女を未来に連れ出してともにタイムトラベラーとして活躍します。

ジェームズ・コールを演じたアーロン・スタンフォードは、映画『X-MEN2(2003年)』、『X-MEN: ファイナル ディシジョン(2006年)』で一躍有名になり、その後『ニキータ』でレギュラー出演し人気を確立しました。

カサンドラ・ライリー(アマンダ・シュル)

『12Monkeys』公式Twitterアカウント(@12MonkeysSYFY)より

通称キャシー。2015年に生きていたウイルス学者。かつて自分が残したメッセージが原因でコールが過去に送られてきたことを知り、人類を救うため未来へタイムトラベルしてきました。本来はウイルスで死ぬはずでしたが、死ぬ前に未来へ転送されます。

カサンドラ・ライリーを演じるのは、『スーツ(2011年~)』のカトリーナ・ベネット役で注目されたアマンダ・シュル。2015年から本作に出演し、映画『リベンジ・リスト(2017年)』でジョン・トラボルタと共演を果たしました。

ホセ・ラムゼ(カーク・アセヴェド)

『12Monkeys』公式Twitterアカウント(@12MonkeysSYFY)より

コールと数多くの修羅場を乗り越えてきた兄弟同然の間柄。身長かつ冷静で、過去を変えると愛する息子が消えてしまうことを知り、悩んだ末12モンキーズ側に手を貸してしまいます。

ホセ・ラムゼを演じるのは、『オズ(1997~2003年)』のミゲル役で知られるカーク・アセヴェド。人気ドラマ『24-TWENTY FOUR-(2001~2014年)』、『フリンジ(2008~2013年)』や、映画『猿の惑星:新世紀(2014年)』にも出演した実力派俳優。息子かコールかどちらを選ぶか苦悩するラムゼの表情は、必見です。

ジェニファー・ゴインズ(エミリー・ハンプシャー)

『12Monkeys』公式Twitterアカウント(@12MonkeysSYFY)より

ウイルスの開発者と言われたリーランド・ゴインズの娘。精神的に不安定な面があり、精神病院に入院させられていました。12モンキーズの鍵を握る重要人物で、後にコールらと人類滅亡を阻止するため活動します。

ジェニファー・ゴインズを演じたエミリー・ハンプシャーは、映画『Boy Meets Girl(1998年)』で一躍注目を集めました。その後、『Snow Cake(2006年)』のヴィヴィアン役で活躍し、最近では『シッツ・クリーク(2015年〜)』でレギュラーを獲得しています。ハンプシャー演じるジェニファーが狂乱する演技にも注目です。

カタリーナ・ジョーンズ(バルバラ・スコヴァ)

『12Monkeys』公式Twitterアカウント(@12MonkeysSYFY)より

コールを過去にタイムトラベルさせた科学者で、ライリーの友人。コールを使ってウイルスの謎を解明させる裏で、ウイルスで亡くした娘を取り戻すことを一番の目的としています。

カタリーナ・ジョーンズを演じるのは、『ローザ・ルクセンブルク(1987年)』でカンヌ国際映画賞女優賞、『ハンナ・アーレント(2013年)』でドイツ映画女優賞を受賞した実力派女優バーバラ・スコヴァ。『シッツ・クリーク(2015年~)』に出演し、ハンプシャーと共演しています。

『12モンキーズ』の魅力

SF映画の金字塔『12モンキーズ』をドラマ化

『12Monkeys』公式Twitterアカウント(@12MonkeysSYFY)より

1995年に、ブルース・ウィリス主演で製作されたSF映画の金字塔『12モンキーズ』が、20年の時を経てドラマ化。監督を務めるのは、『ホームランド(2011年~)』、『HELIX-黒い遺伝子-(2014~2015年)』のジェフリー・ライナーや、『LAW & ORDER:性犯罪特捜班(1999年~)』で知られるアレックス・ザクシェフスキなど著名人ばかり。そんな名だたる製作陣によって、演出、展開など完成度の高い作品となっています。

映画の共通点が散りばめられている

『12Monkeys』公式Twitterアカウント(@12MonkeysSYFY)より

映画との共通点が散りばめられているのも本作の魅力。謎のウイルスによる人類滅亡の危機や、タイムトラベルといった設定はもちろん、ブルース・ウィリス演じたジェームズ・コールやライリー博士は同じ名前で登場しています。

また、映画でブラッド・ピットが演じた息子ジェフリーは、ドラマ版では娘ジェニファーに変更。性別や名前は違うものの、奇矯な振る舞いからは共通点を見受けられます。映画では描ききれないディープなストーリーが描かれているのもドラマならではです。

映画で謎のままだった伏線がドラマで回収される?

『12Monkeys』公式Twitterアカウント(@12MonkeysSYFY)より

映画版で謎のままにされていた伏線が、長い時を経てドラマで回収される場面も。映画でのコールは、「ボブ」と呼ばれる幻聴が聞こえていましたが、ドラマ版のコールにはその様子がありません。しかし、記憶をコントロールされた可能性もあることから、コールの過去には重要な秘密が隠されていることが予測されます。

映画版のラストでは、科学者の女性がウイルスを拡散する犯人と対峙している場面で終わり、その後人類がどうなったのかは描かれていません。ドラマ版での科学者ジョーンズが、映画の結末をドラマでどのように回収していくのか注目です。

最後に


『12Monkeys』公式Twitterアカウント(@12MonkeysSYFY)より

伏線があちらこちらに散りばめられており、SFや考察好きな方にはおすすめのドラマです。また、バルバラ・スコヴァやカーク・アセヴェドを初めとする実力派俳優が多数出演しているため、ストーリーだけではなく、彼らの表情や仕草など細やかな演技にもぜひ注目してみてくださいね!