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ハリウッド俳優に影響を与えた名優ジャック・ニコルソンの出演映画10選

アカデミー賞では男優として最多となる12回ノミネートされ、そのうち3度受賞を果たしました。ゴールデングローブ賞では7回の受賞歴を持ち、出演作品が最優秀作品賞に数多く選ばれるなど、ハリウッドが誇る名優ジャック・ニコルソン。主演でも脇役でも、ジャンルを問わず名演を見せてくれます。

今回は、そんなジャック・ニコルソンの魅力を堪能できるおすすめ出演映画10作品をご紹介します。

イージーライダー【1970年】

イージーライダー
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あらすじ

舞台は1960年代のアメリカ。ハーレーダビットソンにまたがり広大なアメリカを行く、ヒッピーを絵に描いたような2人の若者ワイアット(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)。コカインの密輸で得た大金を手に、ニューオリンズへと向かいます。道中、留置場に入れらた2人は弁護士ハンセン(ジャック・ニコルソン)と出会い意気投合。彼らの気ままな旅の先に待つものとは…。

見どころ

ジャック・ニコルソンの出番は少ないものの、彼が演じる弁護士ハンセンとワイアットら自由を愛する者たちが語らう名シーンがあります。ハンセンの「自由を語るのと自由であることは違う」というセリフは、当時のアメリカの自由への考え方が投影されていると考えられます。



ファイブ・イージー・ピーセス【1971年】

ファイブ・イージー・ピーセス
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あらすじ

上流階級の音楽一家に生まれながらも、その生き方を否定して肉体労働者として生きる青年ボビー(ジャック・ニコルソン)。全てにおいて無責任な彼は妊娠した恋人のレイ(カレン・ブラック)すら煩わしく思い、彼女の元を去ろうとします。そんな彼のもとに届く父親の大病の知らせ。恋人のレイを連れ、自堕落な男ボビーは自分の意思で飛び出した家へと戻るのですが…。

見どころ

ジャック・ニコルソンの演じるボビーの煮え切らなさは必見。多くの人が青年期に感じたであろう"何かになりたいけど何者にもなりたくない"、という気だるさを見事に表現しています。自分もどこかで選択を間違っていたら彼のようになっていたかもしれない、そう思わせるリアリティーが詰まった作品です。

カッコーの巣の上で【1976年】

カッコーの巣の上で
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あらすじ

荒くれものマクマーフィー(ジャック・ニコルソン)は、懲役逃れのために精神病を装って精神病院に入院してきます。彼は権威的な病院の婦長ラチェット(ルイーズ・フレッチャー)に真っ向から反抗。そんなマクマーフィーに、入院していた他の患者たちも影響を受けて人間性を取り戻していきます。

見どころ

アカデミー賞主要5部門を制覇した歴史に残る名作で、ジャック・ニコルソンの出世作。乱暴なのにどこか憎めない主人公を演じたジャック・ニコルソンの演技もさることながら、周囲の精神病患者を演じた俳優の名演にも注目です。特に吃音、知的障害という二重苦を抱えながらも、"男"として成長していく青年ビリー・ビビット(ブラット・ドゥーリフ)の成長と悲劇は、涙なしには見られません。

シャイニング【1980年】

シャイニング
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あらすじ

コロラド州のロッキー山上にあるオーバールック・ホテルに、管理人として家族とともに訪れた小説家志望のジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)。前任者が自殺するというい枠付きの場所でありながらも、ジャックはなぜかそのホテルに惹かれていきます。ホテルが持つ狂気にむしばまれていく彼とその家族を待つものとは…。

見どころ

スティーブン・キング原作の同名人気小説を鬼才スタンリー・キューブリックが映像化した作品です。見どころは何といってもキューブリック節が光る演出と、ジャック・ニコルソンが次第に正気を失っていく鬼気迫る演技。謎が謎を呼ぶ展開は一見の価値ありです。

バットマン【1989年】

バットマン
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あらすじ

犯罪都市ゴッサム・シティに突如として現れた、悪と戦う謎の男バットマン(マイケル・キートン)。彼の表の顔は、町一番の大富豪のブルース・ウェイン。そんなバットマンと敵対するジョーカー(ジャック・ニコルソン)は、1度戦いに破れたことで正気を失い、持ち前の頭脳を生かしてゴッサム・シティを恐怖に陥れていくことに…。

見どころ

『バットマン』シリーズ2作目。宿敵ジョーカーとバットマンの手に汗握る戦いが繰り広げられます。悪意の権化のような不気味でこびりついた笑みを浮かべ、人々を恐怖の渦に陥れていく怪人ジョーカーをジャック・ニコルソンが見事に演じています。

アフューグッドメン【1993年】

アフューグッドメン
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あらすじ

キューバにあるグアンタナモ基地で、海兵隊員が謎の死を遂げます。その変死事件の被疑者とされた2人の海兵隊員の弁護にあたった、ダニエル・キャフィ中尉(トム・クルーズ)。彼は事件の背後にあった暴力的制裁の存在と、被疑者の2人がその遂行を命じられていたことを知ります。そしてダニエルは被疑者たちの無罪を立証するため奮闘します。

見どころ

同名の舞台劇が元となった本作。低予算ながらも1億4,000万以上の興行収入を記録しました。見どころは何といっても、法廷でのダニエルとジェセップ大佐(ジャック・ニコルソン)の直接対決。数十分にわたりトム・クルーズとジャック・ニコルソンの演技対決のみが描かれます。顔をゆがめ、時には声を上げ、ののしりあいが続く彼らの激しいやり取りは、目の前で舞台を見ているかのような迫力です。

クロッシング・ガード【1996年】

クロッシング・ガード
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あらすじ

6年前幼い娘エミリーを交通事故で亡くした男フレディ(ジャック・ニコルソン)。彼は娘を失った悲しみから立ち直れず、そんな姿を見た妻にも見放されてしまいます。一方事故を起こした加害者のジョン(デヴィット・モース)も、癒えることのない罪の意識に苦しめられていました。しかし、フレディはついに事故の加害者であるジョンに復讐を誓い、彼に銃口を向けます。

見どころ

名優ショーン・ペン監督第2作目。心に深い傷を負った2人の男の破滅と再生を描いています。見どころはラスト10分間のジョンとフレディの対決。お互い全てを失ったものだからこそわかる痛み、そして互いの抑えようもない憎しみ、怒り、哀れみ、そんな全てを言葉を交えず戦いで描き切るショーン・ペンの演出とジャック・ニコルソン、デヴィット・モースの演技は必見です。

マーズアタック【1997年】

マーズアタック
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あらすじ

突如謎の円盤が地球に飛来し、むき出しの脳にドクロ姿の異星人が現れます。彼らの襲来に一大ムーブメントが巻き起こり、見栄っ張りなアメリカ大統領デイル(ジャック・ニコルソン)は彼らを歓迎するセレモニーをするため躍起に。セレモニー当日、友好的なムードで進む中、ひょんなことから異星人たちからの攻撃が始まり地球は阿鼻叫喚の地獄絵図と化します。

見どころ

ティム・バートン監督のカルト的人気を誇る痛快SFコメディ。遊び半分に地球人を骨にしてしまう火星人や地球が襲われても能天気なデイル大統領など、思わず声を上げて笑ってしまう作品です。また、ジャック・ニコルソンをはじめグレン・クローズ、ピアース・ブロスナンなど豪華俳優陣が出演しており、名優たちによる本気のコメディが楽しめます。

恋愛小説家【1998年】

恋愛小説家
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あらすじ

自他ともに認める変人の小説家メルヴィン(ジャック・ニコルソン)。自分のルールに従って生活しており、極度の潔癖症でブロックの塀すら踏めません。しかし、あるきっかけでゲイの隣人サイモン(グレッグ・キニア)の犬を預かることに。この犬を預かってからメルヴィンの人生に変化が訪れます。

見どころ

変人、狂人、悪人、権力者、流浪する若者、ありとあらゆる役柄を演じてきた名優ジャック・ニコルソンの良さが存分に引き出された作品。自分しか信じていないメルヴィンが犬やサイモンなど様々な人と出会って変わっていく様子を、細かなしぐさや言葉遣いの変化で表現する演技は圧巻です。脇を飾るヘレン・ハントとグレック・キニアの演技も必見。

最高の人生の見つけ方【2008年】

最高の人生の見つけ方
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あらすじ

同時期に余命宣告をされたエドワード(ジャック・ニコルソン)とカーター(モーガン・フリーマン)。全く異なる人生を送ってきた2人でしたが、同じ病院に入院し、6ヶ月という同じ余命期間を宣告され意気投合します。死ぬまでにしたいことをリストに書き出し、やり残したことを1つずつこなしていくための旅に出るのでした。

見どころ

ハリウッドが誇る名優2人の笑って泣けるヒューマンドラマ。何も特別なことがなくとも表情や仕草で語る2人の姿は圧巻。死を見つめるという重いテーマを持ちながらも、最後には心温まる痛快なエンターテインメント作品です。

最後に

ジャック・ニコルソンは1960年代から映画の歴史とともに生き、ハリウッド映画や多くの俳優たちに影響を与えてきました。彼の作品を観ることがハリウッドの映画の歴史を紐解いていくことだといっても過言ではないでしょう。ぜひこういった作品に触れて、深遠な映画の世界に踏み込んでみてはいかがでしょうか。