今回は、『フルハウス(1987〜1995年)』や『ウェイバリー通りのウィザードたち(2007~2012年)』のようなドタバタコメディ、『ライフwithデレク(2005~2009年)』のように再婚した家庭の問題を取り上げた作品など、兄弟や姉妹が主役の海外ドラマを10作品ご紹介します。
目次
フルハウス【1987~1995年】
あらすじ
10歳のD.J.(キャンディス・キャメロン)、5歳のステフ(ジョディ・スウィーティン)、生後9か月のミシェル(アシュレー・オルセン/メアリー=ケイト・オルセン)の3姉妹を育てる父親ダニー(ボブ・サゲット)。交通事故で妻を亡くしたダニーは、友人のジョーイ(デイブ・クーリエ)と義弟ジェシー(ジョン・ステイモス)の協力を得て子育てをすることになります。
見どころ
3姉妹の成長をシーズンを追いながら感じられる本作。長女が異性に興味を持ち始めたり、次女が友達とケンカしたり、生後9カ月の末っ子が離乳食を食べてくれないなど、日常生活での悩みやトラブルが取り上げられています。また、本作のスピンオフドラマ『フラーハウス(2016年~)』も配信されており、大人になった3姉妹が親として奮闘する姿が描かれています。
ワン・トゥリー・ヒル【2003~2012年】
あらすじ
ノースカロライナのトゥリー・ヒル高校。母子家庭で細々と暮らすルーカス(チャド・マイケル・マーレイ)と、裕福な家庭環境で育ったネイサン(ジェームズ・ラファティ)は、同じバスケットチームに所属する異母兄弟。ある日、ルーカスにポジションを奪われたネイサンは嫌がらせを始めるようになります。
見どころ
主人公ルーカスを演じたチャド・マイケル・マーレイは、本作でティーン・チョイス・アワード2部門に輝いた注目の若手俳優です。劇中で使われる音楽にもこだわっており、主題歌はギャヴィン・デグロウが歌う「I Don't Want To Be」。親の再婚で違う環境に育った異母兄弟の複雑な心境を描き、学生時代から結婚に到るまでの成長を見ることができます。
ブラザーズ&シスターズ【2006〜2011年】
あらすじ
ウォーカー家は、夫妻と5人兄弟の7人家族。ある日、食品会社を経営していた父親が亡くなったことをきっかけに家族が集結し、遺書を巡って大騒動に。会社を継ぐ予定だった長男トミー(バルサザール・ゲティ)でしたが、遺言によって長女サラ(レイチェル・グリフィス)が社長になり、2人の間には確執が生まれてしまうのでした。
見どころ
製作総指揮・監督を務めるのは、ドラマ『エイリアス(2001~2006年)』で知られるケン・オリン。心配性でお節介な母親ノラを演じたサリー・フィールドは、エミー賞主演女優賞を受賞しました。裕福で悩みのないような家族ですが、父親に愛人がいたことが発覚したり、莫大な借金があったりと次々に事件が起こり、観る人を飽きさせません。困難を乗り越えるたびに強くなる家族の絆に注目です。
チャームド~魔女3姉妹~【1998〜2006年】
あらすじ
ハリウェル家の3姉妹、プルー(シャナン・ドハーティ)、パイパー(ホリー・マリー・コームズ)、フィービー(アリッサ・ミラノ)は、自分たちを育ててくれた祖母が急死したことをきっかけに、サンフランシスコの実家で暮らすことに。ある日、3人は屋根裏部屋で「影の教典」という魔術書を発見し、自分たちが魔女の家系であることを知るのでした。
見どころ
『ビバリーヒルズ高校白書(1990〜2000年)』を手掛けたアーロン・スペリングが製作総指揮を担当。主人公プルーを演じたシャナン・ドハーティは、本作で頼りがいのあるしっかり者の長女を好演し一躍有名になりました。3姉妹が、魔女と人間としての2つの人生に葛藤する姿に注目です。
ふたりはふたご【1998〜1999年】
あらすじ
シカゴに住むバーク家は、11歳の双子メアリー(メアリー・ケイト・オルセン)とアシュレー(アシュレー・オルセン)、大学教授をしている父ケビン(クリストファー・シーバー)の3人家族。シングルファザーのケビンは、思春期に入った姉妹の子育てに自信を無くし、ベテランのベビーシッターを募集することに。しかし、応募してきたのは教え子のキャリー(サリー・ホイーラー)だったのです。
見どころ
主人公の双子姉妹を演じたオルセン姉妹は、1999年キッズ・チョイス・アワードでフェイバリット・TV女優賞を受賞。男の子に興味を持ち、露出が多くなっていく年頃の娘を心配するケビンの姿は、娘を持つ多くの父親から共感を得ました。デートをする娘を邪魔をしに行ったりと、娘思いの父親ケビンをつい応援したくなります。
ウェイバリー通りのウィザードたち【2007~2012年】
あらすじ
ウェイバリー通りに暮らす魔法使いの3人兄弟は、毎日父親から魔法のレッスンを受けていました。18歳になると3兄弟の1人にしか魔力が残らないというルールから、長男のジャスティン(デヴィッド・ヘンリー)と妹アレックス(セレーナ・ゴメス)、末っ子のマックス(ジェイク・T・オースティン)は喧嘩ばかり。事あるごとに魔法を使って問題を起こしてしまいます。
見どころ
魔法使いとティーンの悩みを組み合わせたファンタジックなストーリーが人気を集め、2009年には映画『ウェイバリー通りのウィザードたち ザ・ムービー』が制作されました。また、アレックスを演じたセレーナ・ゴメスは本作で一躍人気を集め、全米のティーンの憧れの的になりました。
ライフwithデレク【2005~2009年】
あらすじ
シングルマザーのノーラ(ジョイ・タナー)と暮らす、娘ケイシー(アシュリー・レガット)と妹のリジー(ジョーダン・トドシー)。ある日、母親が再婚したことで新しい父親ジョージ(ジョン・ラルストン)と3人の連れ子と暮らすことに。自己主張が強いケイシーは、傲慢で自分勝手なジョージの長男デレク(マイケル・シーター)と衝突してしまいます。
見どころ
お互いの連れ子をどう教育するか、どうしたら子ども同士の関係が上手くいくかなど、子連れ同士が再婚する難しさをコミカルに描いたファミリードラマ。2010年には続編として映画『バケーションwithデレク』が公開され、再婚のことを良く思っていない母方の祖母を家族で説得しにいく様子が描かれています。
烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち【2011年】
あらすじ
烏鵲橋農場で暮らすファン一家。4人兄弟の長男のテシク(チョン・ウンイン)はお見合いを繰り返し、次男テボム(リュ・スヨン)は記者、三男テヒ(チュウォン)は優秀な警察官として活躍し、四男テピル(ヨン・ウジン)は農場の手伝っていました。父親が農地が借地であること隠していたことをきっかけに、所有者の娘チャウン(ユイ)が農場に訪れます。
見どころ
『製パン王キム・タック(2010年)』で人気を集めた若手俳優チュウォンと、K-POPアイドルのユイが第48回百想芸術大賞授賞式&KBS 2011演技大賞でダブル受賞を果たした本作。"烏鵲橋"とは彦星と織姫が七夕に渡る橋のことで、立ち退きを迫るチャウンと兄弟の誰かが結ばれるロマンチックな展開も必見です。
怪しい三兄弟【2009年】
あらすじ
警察官の父に、コンガン(健康)、ヒョンチャル(現金)、イサン(理想)と名付けられた3兄弟。仕事も恋愛も上手くいかないコンガン(アン・ネサン)と、2人の子どもを抱えて事業を起こしたヒョンチャル(オ・デギュ)は苦労人。唯一優秀な警官になった三男イサン(イ・ジュニョク)でしたが、恋人に捨てられヒステリックを起こした女性に一目惚れし、順調だった人生が狂い始めてしまいます。
見どころ
高視聴率を記録する人気ドラマを数多く世に送り出してきたムン・ヨンナムが脚本を務め、70話まで続いた大ヒット作となりました。落ちこぼれの長男と金の亡者になった次男を見て、必死に警察官として成功しようとする三男というワケありな兄弟の様子が描かれています。名前が意味する通りに育った三者三様のキャラクターにも注目です。
太陽の女【2008年】
あらすじ
誰もが憧れる人気アナウンサーのドヨン(キム・ジス)は、恋人にプロポーズされ幸せの絶頂。しかし、孤児だった過去を持つ彼女は、自分を引き取った夫婦に子どもが産まれた際、大きな罪を犯していました。その後、血の繋がらない妹サウォル(イ・ハナ)とは生き別れましたが、ある日サウォルが現れ、運命を狂わせたドヨンに復讐を仕掛け始めます。
見どころ
婚約者がいるドヨンに惹かれていく青年チャ・ドンウを演じたチョン・ギョウンは、本作でKBS演技大賞男性新人賞を受賞。裕福な姉と惨めな妹、血の繋がらない姉妹が対照的に歩んできた複雑な人生に引き込まれます。姉妹の運命と復讐の行く末にハラハラすること間違いなしの1作です。
最後に
兄弟や姉妹を主人公にした海外ドラマを10作品ご紹介しました。『太陽の女』のような愛憎劇や、『ブラザーズ&シスターズ』のように大人数の兄弟姉妹の物語、兄弟愛にも様々な形があります。ぜひ、自分の家族と照らし合わせながら楽しんでくださいね!
スポンサーリンク