杉咲花公式Instagramアカウント(@hanasugisaki)より
『花のち晴れ〜花男 Next Season〜(2018年)』で連ドラ初主演の座を射止めた杉咲花。子役としてデビューし確実に演技力を身につけた杉咲花は、映画『湯を沸かすほどの熱い愛(2016)』で2017年度日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞しました。
今回は、そんな若手女優の中でも頭一つ抜き出た杉咲花の出演ドラマを、子役時代から最新作までバラエティ豊かに10作品ご紹介します。
目次
まるまるちびまる子ちゃん【2007~2008年】
あらすじ
清水市立入江小学校に通うさくらももこ(伊藤綺夏)は、背の低いことから"ちびまる子"と呼ばれていました。優しくて世話好きではあるものの、お調子者で自分の欲望にはかなり忠実。そんなちびまる子が、同級生や家族とともに数々の壁を乗り越えながら成長していきます。
見どころ
さくらももこの漫画「ちびまる子ちゃん」を実写化。杉咲花演じる城ヶ崎姫子は、巻き髪おさげがトレードマークの勝ち気なお嬢様で、ちびまる子や穂波たまえ(岩本千波)、土橋とし子(當麻真歩)と大の仲良し。当時10歳だった杉咲花の可愛らしい姿は必見です
妖怪人間ベム【2011年】
あらすじ
ベム(亀梨和也)、ベラ(杏)、ベロ(鈴木福)は、人造人間の研究中に偶然生まれた妖怪人間。「正義の心」を持つ3人は特殊能力を使って「悪」と戦い、いつか人間になれると信じながら生きていました。ある日、ベムが1人の男を助けたことから刑事・夏目章規(北村一輝)と知り合い、3人は夏目の家族との仲を深めることになります。
見どころ
1968年に一大ブームとなった同名アニメが原作。いつか人間になることを夢見る3人の妖怪人間が、人間に虐められながらも正義を貫いていく姿が描かれました。人間を助けても傷つくだけだという3人の言葉からは、人間の存在価値や意味を考えさせられます。杉崎花は夏目章規の娘・優以を演じ、数少ないベムたちの理解者として登場しています。
家族のうた【2012年】
あらすじ
かつて超人気ロックバンドのボーカル兼ギターを担当していた早川正義(オダギリジョー)。無類の女好きで遊びも激しかったためメンバーと喧嘩してしまい、結果バンドを解散することに。そんなある日、正義のことを「お父さん」と呼ぶ小学6年生の松野美月(大森絢音)とその弟・陸(藤本哉汰)、中学2年の大澤こころ(杉咲花)が現れます。
見どころ
杉咲花演じるこころは、だらしのない母を支え続けた健気な中学生。母が男と蒸発し、仕方なく正義と同居を始めるという複雑な境遇の少女をクールに演じています。きゃりーぱみゅぱみゅ、東京スカパラダイスオーケストラ、遠藤ミチロウなど、名だたる音楽関係者が本人役としてゲスト出演しており注目です。
夜行観覧車【2013年】
あらすじ
横浜の高級住宅地「ひばりヶ丘」に引っ越してきた遠藤啓介(宮迫博之)、妻・真弓(鈴木京香)、娘・彩花(杉咲花)。疲労から近所への挨拶を
翌日に行ったことで、自治会婦人部・小島さと子(夏木マリ)を中心としたグループに目をつけられ、一家はいじめの対象に。向かいに住む高橋家だけが唯一の頼りでしたが、彩花の中学受験失敗がきっかけで関係が狂っていきます。
見どころ
原作は湊かなえによる同名小説。新参者が閉鎖的な古参グループに認めてもらえず、破綻へと向かうサスペンスドラマ。杉崎花演じる彩花は、学校や近所でのいじめによる過度なストレスから、叫んだり痙攣を起こしてしまう重々しい役所。家庭内暴力へとエスカレートしていく過程を、体当たりで演じ話題を呼びました。
緊急取調室【2014年】
あらすじ
真壁有希子(天海祐希)は、警視庁の緊急事案対応取調班で容疑者から真実を自供させる取り調べ専門チームの警部補。刑事だった夫が8年前に殉職し、現在は2人の子どもを育てるシングルマザー。取り調べ室にやってくる容疑者は、黙秘権を行使したり、嘘をついたり癖のある人ばかりですが、有希子は真実を暴くために立ち向かいます。
見どころ
天海祐希のクールな姉御キャラがハマり大ヒットした本作は、特別編やシーズン2も制作されています。アクションシーンは少ないものの、容疑者の取り調べや犯人との心理戦など見応え抜群。杉咲花は有希子の娘として出演。小学生の弟の世話をするしっかり者の姉を演じ、緊迫したサスペンスドラマのなかで心温まるホームドラマの要素を演出しています。
MOZU【2014】
あらすじ
過激派による爆発事件で妻を失った公安課エース・倉木尚武(西島秀俊)。亡くなった妻・千尋(石田ゆり子)も公安課捜査員でした。私情が絡むという理由で担当から外されるも、事件を追いかける倉木。担当刑事・大杉良太(香川照之)は、事件が無差別テロではなく千尋を狙った殺害と疑い始め、倉木とともに真相を追いかけていきます。
見どころ
映像化困難と言われていた逢坂剛のハードボイルド小説「百舌の叫ぶ夜」、「幻の翼」が原作。本作のヒットにより翌年には映画化もされました。杉咲花は別居中の大杉の娘・めぐみ役として出演しており、両親の不仲の間で揺れる多感期の少女を熱演しています。万引きの冤罪で捕まり、父に信じてもらえずに衝突するシーンなど実力派俳優・香川照之とのやり取りにも注目です。
学校のカイダン【2015年】
あらすじ
通っていた学校が廃校になり、特別採用枠で名門私立明蘭学園高等学校へ転校してきた春菜ツバメ(広瀬すず)。学園は「プラチナ8」と呼ばれる生徒が支配しており、ツバメは彼らの策略によって生徒会長を押し付けられることに。ツバメが学園生活に失望していると、車イスの怪しい男・雫井彗(神木隆之介)が現れ、「言葉の力」で学園を変えるよう提案してきます。
見どころ
広瀬すずの連ドラ初主演作。生徒会長を押し付けられた女子高生が、スピーチの力で学校に革命を起こす学園ドラマ。生徒600人へ宣戦布告する演説など、毎回心に響くスピーチを披露します。杉咲花はプラチナ8メンバーの香田美森を演じ、ツバメを仲間はずれにする小心者で底意地の悪い女子高生を好演しています。
とと姉ちゃん【2016年】
あらすじ
1930年、浜松の工場で働く小橋竹蔵(西島秀俊)は、妻の君子(木村多江)と3人の娘と貧乏ながら幸せに暮らしていました。翌年、結核になった竹蔵は長女の常子(高畑充希)を呼び出し、家族を守って欲しいと遺言を残します。竹蔵が亡くなり、常子は父の代わりに「とと(父親)」として2人の妹と母を守るために奮闘します。
見どころ
NHK朝の連続テレビ小説で人気を博し、放送終了後は「ととロス」という言葉まで生まれた話題作。生活雑誌「暮しの手帖」の創刊者・大橋鎭子をモデルに描いた本作は、常子を中心に動乱の時代を生き抜いていく力強い女性たちの姿が映し出されています。杉咲花は常子をサポートする三女の美子をみずみずしく演じ、他の名だたる俳優に負けない存在感を見せつけました。
モンタージュ 三億円事件奇譚【2016年】
あらすじ
2009年の長崎、高校3年生の鳴海大和(福士蒼汰)と幼馴染の小田切未来(芳根京子)は、通学路の途中で倒れている東海林明(香川照之)を発見。2人が駆け寄ると、東海はいきなり大和へ「お前の父親は三億円事件の犯人だ。誰も信用するな」と伝え死んでしまいます。その夜、大和の父・鉄也(唐沢寿)が失踪し、東京で水死体となって見つかりました。大和と未来は真相を追うことになります。
見どころ
原作は渡辺潤による同名コミック。1968年東京で実際に起きた三億円事件を背景に、味方だと思っていた刑事が大和らを殺人犯に仕立てるなど、予想外の展開に目が離せないクライムサスペンスです。杉咲花は19歳の予備校生・中野夏美を演じ、警察に追われる大和と未来の逃亡の手助けをするキーパーソン。大和殺害を企てるグループに監禁されるなど、緊迫感のあるシーンに挑戦しています。
花のち晴れ〜花男 Next Season〜【2018年】
あらすじ
10年前は名門と言われた英徳学園高校。江戸川音(杉咲花)は父の会社が倒産し、バイトをしながら学校へ通っていました。音には名門校・桃乃園学院に通う馳天馬(中川大志)という許嫁がおり、結婚の条件として卒業が課せられていたのです。そんな中、かつての名声を呼び戻そうと、神楽木晴(平野紫耀)らエリート生徒5人が「C5」を結成し、名門にそぐわない生徒を追い出す「庶民狩り」が始まります。
見どころ
杉咲花の連ドラ初主演作。大ヒットドラマ『花より男子(2005年)』の新章のヒロインに大抜擢されました。原作は神尾葉子による同名コミック。晴が10年前のF4リーダー道明寺司(松本潤)に強い憧れを持っていたり、同校の衰退など前作との繋がりを楽しめます。杉咲花、平野紫耀、中川大志といった若手俳優たちによる新鮮なパフォーマンスも必見です。
最後に
今後の活躍が最も期待される若手女優・杉咲花。清楚で愛くるしい子役時代の活躍を経て、『夜行観覧車』では外圧に潰されていく中学生役で、圧倒的な演技力を見せつけました。『花より男子』の新章となる『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』のヒロインにも大抜擢され、ますます杉咲花から目が離せません!
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