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個性派揃い!気軽に観られる国内法廷ドラマおすすめ10選

今回は『リーガル・ハイ(2003年)』や『弁護士のくず(2006年)』をはじめとした、個性派主人公たちが活躍する本当に面白い国内法廷ドラマを10作品紹介します。

「法廷ドラマ」とは、その名の通り法曹が絡んだ法廷でのやりとり、裁判を中心にして描かれるドラマのこと。多くは弁護士視点で被告人の無罪を勝ち取ったり、検事の視点で罪状を明らかにするといった内容です。

法律や裁判といった現実に則したテーマを扱っているだけに、興味深く視聴できる反面、硬くて難しいイメージもあるのではないでしょうか。しかし実際はコメディを交えて分かりやすく描かれたものも多く、どれもテンポよく話が進むので一気にストーリーに引き込まれること間違いなしです。

離婚弁護士【2004年】

離婚弁護士
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あらすじ

東大法学部在学中に司法試験に合格し、大手法律事務所でエリート弁護士として働いていた間宮貴子(天海祐希)。業界でトップを取れると確信した彼女は事務所からの独立を決意しますが、いざ個人事務所を起ち上げると依頼はほとんど来ません。ようやく舞い込んだ案件も、離婚関係だと知ると「自分には不向き」と断ってしまいます。しかし知り合いから離婚の相談を受けたことをきっかけに、貴子は人間として忘れていたものを取り戻していくのでした。

見どころ

間宮貴子を演じる天海祐希は元宝塚のトップスター。劇中でもその凛とした演技は際立っており、仕事一筋のキャリアウーマンである間宮貴子はかなりのハマリ役と言えるでしょう。初めは冷淡だった貴子が、回を重ねるごとにいきいきとした表情になっていくのは注目ポイントです。また後に放送された『離婚弁護士Ⅱ(2005年)』では、貴子の恋など、メンバーのプライベートな部分も描かれています。



HERO【2001年】

HERO
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あらすじ

中卒で司法試験に合格し、ジーパンにダウンジャケットという格好で捜査をする型破りな検事、久利生公平(木村拓哉)が東京地検に異動してきます。雨宮舞子(松たか子)は久利生の担当事務官となりますが、検事とは思えない行動ばかりの彼に舞子も他のメンバーも振り回されます。しかし的確に真実を見抜いていく実力と正義感の強さを見て、次第に協力をするようになり、舞子はやがてそんな久利生に惹かれていくのでした。

見どころ

放送当時38.6%という高視聴率を記録した大ヒットドラマです。木村拓哉さんが劇中で着用していたダウンジャケットは瞬く間に売れ、あわや社会現象という状態でした。他にも久利生ら行きつけのバーのマスターを演じる田中要次さんの「あるよ」というセリフが有名になるなど、様々な流行を生み出した作品です。ただ事件を解決するだけでなく、久利生らも事件に巻き込まれていくという緊迫感あるストーリー展開になっています。

北風と太陽の法廷【2017年】

北風と太陽の法廷
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あらすじ

鉄仮面と呼ばれる、冷徹でありながら負けなしの離婚専門弁護士、櫻川風香(波瑠)。そんな風香に一目惚れしたのはどんな案件も円満に解決する弁護士、麴谷陽太(岡田将生)でした。正反対の性格をした風香と陽太は、とある夫婦の離婚案件で法廷にて争うことになります。

見どころ

連続ドラマではなく、「金曜ロードSHOW!」枠で放送されたオリジナルドラマなので、映画感覚で楽しむことができます。コメディや恋愛を中心に描かれており、法廷ドラマは硬そうで苦手というイメージがある方におすすめです。主演の波瑠と岡田将生以外にも、山本裕典と川島海荷が離婚寸前の夫婦役で登場するなど、豪華なキャスト陣にも注目です。

99.9-刑事専門弁護士-【2016年】

99.9-刑事専門弁護士-
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あらすじ

刑事事件が専門の弁護士・深山大翔(松本潤)は、スカウトにより大手の斑目法律事務所で働くこととなります。日本の刑事事件は一度起訴されると、被告人が有罪になる可能性は99.9%と言われており、お金にならないことから多くの弁護士は引き受けたがりません。しかし大翔は、残りの0.1%を自らが納得するまで追求し逆転無罪を実現するために奮闘するのでした。

見どころ

ジャニーズの松本潤が主演を務めたことで話題になりました。統計的に0.1%しか下されないという無罪判決を獲得するため、大翔が独特な視点で事件を解決へ導くというストーリー展開になっており、視聴者も謎解きをしながら楽しむことができます。また冤罪を生む原因となる刑事や検察の行動などが、かなりリアルに描かれている点も見どころです。

弁護士のくず【2006年】

弁護士のくず
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あらすじ

裁判に勝つためなら倫理なんてお構いなしで違法な捜査も行う、型破りな弁護士の九頭元人(豊川悦司)。真面目な新米弁護士の武田真実(伊藤英明)はある事件をきっかけに九頭とコンビを組むことになります。九頭の行動をいぶかしむ真実でしたが、彼の時折見せる信念や正義感に触れ、次第に信頼を寄せるようになるのでした。

見どころ

浅野忠信が主演で話題になったドラマ『刑事ゆがみ(2017年)』の原作者、井浦秀夫先生の漫画『弁護士のくず』をドラマ化。弁護士の硬いイメージに捉われすぎず、法によって人を裁くこと、また正義とは何かを追求した作品となっています。普段のクールな役柄とはギャップがある豊川悦司さんの演技も必見です。

リーガル・ハイ【2012年】

リーガル・ハイ
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あらすじ

熱心な新米弁護士の黛真知子(新垣結衣)は初めての担当裁判で敗訴。諦めきれず控訴しようとした真知子は、ある敏腕弁護士を紹介されます。その弁護士とは偏屈で毒舌、しかし裁判の腕は超一流で無敗記録を持つ古美門研介(堺雅人)でした。やがて、ツケにしてもらった弁護費を返済するため、真知子は古美門の下で働くことになります。

見どころ

『鍵泥棒のメソッド(2012年)』などで日本アカデミー賞を4度受賞している実力派俳優、堺雅人のまくしたてるような毒舌演技は見逃せません。法廷シーンがかなり多いにも関わらず硬さは全くなく、難しい用語も少ないので気軽に見ることができるところが魅力です。後にシーズン2やスペシャルドラマなども製作されました。

慰謝料弁護士〜あなたの涙、お金に変えましょう〜【2014年】

慰謝料弁護士〜あなたの涙、お金に変えましょう〜
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あらすじ

謎の腕利き弁護士・袴田幸男(田中直樹)は、過去のある経験から男と女の"慰謝料"案件ばかりを扱っています。「人生の再出発のために必ず慰謝料を取る」という信念を持って裁判に臨む袴田のもとには、夫に不倫された妻やわがままな妻にうんざりした夫など、様々な問題を抱えた依頼人が訪れるのでした。

見どころ

キャストは主演のココリコ田中をはじめ渡辺直美など芸人が多く、コントのような掛け合いが見どころです。また不倫や嫁姑問題など、日常生活からそう遠くないテーマを取り扱っていることも魅力。ドラマで扱われた法律は公式サイトで丁寧な説明を読むことができ、勉強しながら楽しむことができるという新感覚の作品です。

グッドパートナー 無敵の弁護士【2016年】

グッドパートナー 無敵の弁護士
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あらすじ

咲坂健人(竹野内豊)は企業間での法律トラブルの解決を専門とする優秀な弁護士。しかし夫としては優秀とは言えず、妻であり同じ事務所で働くライバル弁護士でもある夏目佳恵(松雪泰子)と離婚してしまいます。私生活では失敗したものの仕事上は最強のパートナーという複雑な関係の2人が、ともに不正に立ち向かっていく法廷ドラマです。

見どころ

脚本は、『DOCTORS~最強の名医(2011年)』『HERO』などを手掛けた福田靖が手掛けており、仕事ではライバル同士の2人が家庭では「パパ」、「ママ」と呼び合うなど、職場と家庭でのギャップが見どころ。仕事を通して2人の関係がどのように変化していくのかにも注目できます。また竜雷太や坂口涼太郎など、毎回依頼人として色の強いゲストが出演する点も魅力です。

ビギナー【2003年】

ビギナー
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あらすじ

合格するのに最低でも5年はかかると言われている司法試験ですが、平凡なOLカエデ(ミムラ)は奇跡的に一発合格してしまいます。晴れて司法修習生となったカエデが司法修習所で出会ったのは元不良の狭間旬(オダギリジョー)、法律家一家育ちの松永鈴希(奥菜恵)、元官僚の桐原勇平(堤真一)ら個性的な顔ぶれの7人。周囲に落ちこぼれというレッテルをはられている彼らはそれぞれの夢を叶えるべく、ともに奮闘するのでした。

見どころ

フジテレビ系列で月9枠で放送されたミムラの女優デビュー作であり、ドラマや映画であまり取り上げられない、法曹に至るまでの過程を描いているのが新鮮な作品。使用される事例を黒板に書いて説明するなど、視聴者が理解しやすい演出が魅力です。ともに学ぶうちに変化してゆく8人の関係性からも目が離せません。

ジャッジ 〜島の裁判官奮闘記〜【2007年】

ジャッジ 〜島の裁判官奮闘記〜
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あらすじ

鹿児島県の南に浮かぶ大美島の地方裁判所支部に転勤となった裁判官・三沢恭介(西島秀俊)。転勤前は裁判官のエースとして激務をこなしており、その代償として妻(戸田菜穂)と娘(枡岡明)の信頼を失っていました。島で唯一の裁判官となった恭介は、民事裁判、刑事裁判などすべての裁判を担当することになりますが、一方で自分の下した判決が原因となり娘がいじめられていることを知ります。

見どころ

法廷ドラマの多くは検察官や弁護士にスポットライトが当たりますが、本作の主人公は裁判官であり、判決を下す側の苦悩や意志を感じることができます。また舞台となっている島の風景が非常に美しく、緊張感に満ちた判決シーンとのコントラストが際立ちます。裁判を通して主人公が島の人や家族との絆を深めていく過程に注目です。

最後に

法廷ドラマには実はコメディも多く、『99.9-刑事専門弁護士-』や『リーガル・ハイ』のようなスカッとするものから『ビギナー』のように笑えて心温まるものまで、様々です。そしてどの作品も、主人公は個性的なキャラクターをしていることがお分かりいただけたと思います。ぜひお気に入りの主人公を見つけてみてくださいね。