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優しい語り口が人気なのかナレーターとしての仕事も多くこなしており、スティーヴン・スピルバーグ監督の『宇宙戦争（2005年）』や、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『皇帝ペンギン（2005年）』のナレーターを務めました。
そんな数々の方面で活躍するモーガン・フリーマンが出演する作品の中から、絶対に観るべき10作品をご紹介します。
目次
ドライビング Miss デイジー【1990年】
あらすじ
ユダヤ系老婦人デイジー・ワサン（ジェシカ・タンディ）は自分で車を運転しようとしますが、隣家に突っ込んでしまいます。それを見たデイジーの息子が運転手を雇うよう勧めますが、彼女は頑なに拒否。
そこへホーク・コバーン（モーガン・フリーマン）が運転手として雇われてきました。ホークを拒絶していたデイジーでしたが、彼の仕事ぶりに感銘を受け、ようやく車に乗るようになります。やがて黒人の彼に降り注ぐ差別や境遇を目の当たりにして…。
見どころ
この作品でモーガン・フリーマンはアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、ジェシカ・タンディは80歳という最高齢で主演女優賞を獲得。1960年代のアメリカ南部で、まだまだ消えない黒人やユダヤ人に対する差別が描かれています。
許されざる者【1993年】
あらすじ
ある日、町の酒場で客のカウボーイと娼婦の間にトラブルが起き、それがきっかけでカウボーイの首に賞金がかけられます。
一方町はずれの田舎では、かつて強盗や殺人で名が通っていたウィリアム・マニー（クリント・イーストウッド）が住んでいました。そんな彼は賞金首の話に乗り、仲間の1人ネッド・ローガン（モーガン・フリーマン）とともにカウボーイの元へ向かいますが…。
見どころ
クリント・イーストウッドが監督、そして主演を務める本作は、第65回アカデミー賞で作品賞を受賞。暗さを強調した映像で緊張感が漂い、観る者を引きつける作品です。日本版にリメイクされた『許されざる者（2013年）』も上映され、その人気は引き継がれています。日本版の監督を務めるのは『悪人（2010年）』や『怒り（2016年）』で有名な李相日。
ショーシャンクの空に【1995年】
あらすじ
銀行副頭取を務めるアンディ（ティム・ロビンス）は妻とその愛人を殺した罪に問われ、終身刑の判決とともにショーシャンク刑務所へ送られてしまいます。刑務所の中で長年服役する調達屋レッド（モーガン・フリーマン）と親しくなるも、数人から性的に脅され続け抵抗する日々。
ある日、アンディが銀行員だったことに目を付けたノートン刑務所長（ボブ・ガントン）は、彼に不正経理、不正蓄財をやらせようとします。そんな中、新たに入所してきたトミー（ギル・ベローズ）がアンディの事件の真犯人を知っていると言い出し…。
見どころ
公開時は『フォレスト・ガンプ/一期一会（1995年）』や『パルプ・フィクション（1994年）』などの人気作に埋もれ、興行収入はいまいちでしたが、今では誰もが良作と認めるまでに。見終わった後に多くのことを考えさせられる作品です。
セブン【1996年】
あらすじ
ベテラン刑事サマセット（モーガン・フリーマン）と、新人刑事ミルズ（ブラッド・ピット）は、食物を大量に食べさせられ殺害された死体と"GLUTTONY（暴食）"の文字を見つけます。その後新たに発見された死体には"GREED（強欲）"の文字が。サマセットはこの2つの死体から、犯人が"七つの大罪"をモチーフにして殺人を続けていると判断し捜査を進めていきますが…。
見どころ
俳優たちの演技はもちろん、一瞬たりとも気が抜けないストーリーがとても高く評価されている本作。監督を務めるデヴィッド・フィンチャーは『ファイト・クラブ（1999年）』や『ドラゴン・タトゥーの女（2012年）』なども手掛け、これらもまた素晴らしい作品です。
ミリオンダラー・ベイビー【2005年】
あらすじ
貧しい家庭に育ったマギー（ヒラリー・スワンク）。彼女はプロボクサーとして成功し自分の価値を証明しようと、フランキー（クリント・イーストウッド）のボクシングジムへ向かいます。
フランキーは最初こそ乗り気ではなかったものの、友人エディ（モーガン・フリーマン）の助言もあり、コーチを始めることに。練習を通じマギーとフランキーは強く結ばれていきますが、とある試合で事故が起こります。
見どころ
第77回アカデミー賞で主要な賞を総なめした本作。モーガン・フリーマンも助演男優賞を受賞しています。しかし映画の中での登場人物たちの行動が物議を醸し、様々な方面で反発を招くなど、波紋が広がった作品でもあります。
家族の愛情を知らないマギーと家族に愛情を見せないフランキーの、不器用な愛に感動すること間違いなしです。
ダークナイト トリロジー【2005年~2012年】
あらすじ
ブルース・ウェイン（クリスチャン・ベール）はウェイン産業のトップという表の顔と、バットマンという裏の顔を持ちます。ゴッサム・シティはバットマンや彼に協力するジェームズ・ゴードン市警本部長（ゲイリー・オールドマン）らによって守られていたはずでした。しかしある時ゴッサム・シティは悪に覆われ、彼らはそれに立ち向かっていき…。
見どころ
『バットマン ビギンズ（2005年）』、『ダークナイト（2008年）』、『ダークナイト ライジング』の3部からなるクリストファー・ノーラン監督の大人気作品。3部全てが批評家からも高評価を得ており、アクションシーンはもちろん、多くは語らないバットマンのシリアスなシーンに引き込まれます。
インビクタス/負けざる者たち【2010年】
あらすじ
1994年の南アフリカ共和国。ネルソン・マンデラ（モーガン・フリーマン）は長い間投獄されていましたが釈放され、初の黒人大統領となります。一方、南アフリカ代表のラグビーチーム"スプリングボクス"は不調の時期を迎えていました。
アパルトヘイトの象徴として黒人の間で不人気だったラグビーですが、マンデラはスプリングボクスこそ白人と黒人の和解につながると考え、主将のフランソワ・ピナール（マット・デイモン）を激励。そして迎えた1995年ラグビーワールドカップで、南アフリカは予想外の快進撃を見せ…。
見どころ
当時アパルトヘイトの象徴と言われていたラグビーを軸に、南アフリカの人種差別や政治について描かれています。黒人が白人を恨む状況の中、白人と黒人の融和への道がモーガン・フリーマンによって、力強い説得力を持って語られます。
オブリビオン【2013年】
あらすじ
異星人スカヴからの侵略は食い止めたものの、核兵器により荒廃してしまった地球。ジャック（トム・クルーズ）はヴィクトリア（アンドレア・ライズボロー）とともに地球に残され、スカヴの残党処理を任されました。
ある日、墜落した宇宙船から謎の女性ジュリア（オルガ・キュリレンコ）を助け出します。なぜか会ったこともないジャックの名前を口にする彼女。そんな中ジャックは突然スカヴに捕らわれ、連れられた先で謎の男マルコム（モーガン・フリーマン）と出会い、ある真実を知らされます。
見どころ
『トロン：レガシー（2010年）』を手掛けたジョセフ・コシンスキー監督作品で、とにかく映像美が素晴らしいです。ストーリーの先が全く読めず、誰もが予想することのない衝撃のラストに注目。メリッサ・レオやアンドレア・ライズボローらも出演しています。
グランド・イリュージョン【2013年】
あらすじ
4人の男女で構成されたマジシャンチーム"フォー・ホースメン"。ある日、彼らはラスベガスでのショーの最中に、パリの銀行から大金を盗み出しました。FBI捜査官のディラン・ローズ（マーク・ラファロ）らがフォー・ホースメンの犯行を阻止しようとしますが無駄に終わり、彼はマジックの種明かしを仕事にするサディアス・ブラッドリー（モーガン・フリーマン）に助けを求めます。
大胆に犯行を予告するフォー・ホースメンに対して、見事に追跡をかわされるディラン。彼らの最後の犯行は果たして成功するのでしょうか…。
見どころ
見ていて清々しい気分になれる、マジックをテーマにした作品。フォー・ホースメンの4人がそれぞれ良い色を出しており、衝撃のラストに注目です。本作は『トランスポーター（2003年）』で監督デビューをしたフランス人のルイ・レテリエが手掛けてます。
LUCY/ルーシー【2014年】
あらすじ
ルーシー（スカーレット・ヨハンソン）は突然、台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまいます。腹部にCPH4という新種の麻薬が入った袋を埋め込まれ、密輸するよう命令されますが、途中で袋が破れ彼女の体内に漏れてしまいます。その麻薬は脳の潜在能力を高める効果があり、超人的な力を発揮し始める彼女。
脳科学の大権威であるノーマン博士（モーガン・フリーマン）と面会を果たしたルーシーでしたが…。
見どころ
スカーレット・ヨハンソンが主演を務め、脳の潜在能力をテーマにした大ヒット作品。麻薬によって覚醒した彼女の見える景色を美しく描いており、迫力のあるアクションシーンに目が離せません。本作はフランスで制作されました。
最後に
モーガン・フリーマンが出演する10作品をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。彼は主演を演じることは少なくなりましたが、出演する映画全てに優しさを与え、その存在感はとても大きなものです。演技力が高く評価されており様々な役を演じる彼の魅力を、ぜひ映画で感じてみて下さい。
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