『フォレスト・ガンプ/一期一会(1995年)』、『スタンドバイミー(1987年)』、『ショーシャンクの空に(1995年)』など、誰もが認める普及の名作を大切な家族や恋人、友人とぜひ一緒に観てみてくださいね。
目次
素晴らしき哉、人生【1954年】
あらすじ
ジョージ(ジェームズ・スチュアート)は何をやっても上手くいかない日々を送っていました。ある日、自分のミスで大金を失ったジョージは、全てに絶望し自殺しようと試みます。しかし、そんな彼の前に見習い天使を名乗る男が突然現れ、ジョージに彼が存在しない世界を見せるというのですが...。
見どころ
"人生"の素晴らしさに気づかせてくれる作品。闇に包まれていた世界が、些細なきっかけで劇的に変わるという夢のような物語ですが、ジョージの人生に誰もが共感できる部分があるはずです。
グッバイ・レーニン!【2004年】
あらすじ
ベルリンに暮らすアレックス(ダニエル・ブリュール)の母クリスティアーネ(カトリーン・ザース)は熱烈な社会主義者。建国記念日の夜に、反体制デモに参加するアレックスを見つけた母はショックで昏睡状態に陥ります。8ヶ月後、奇跡的にクリスティアーネが目を覚ました時、すでにベルリンの壁は崩壊し、東ドイツから社会主義体制は消え去っていました。
見どころ
資本主義と社会主義の対立、そしてベルリンの壁の崩壊というシビアな時代設定ながら、母子の愛が描かれた作品。母にベルリンの壁崩壊を知らせまいと奮闘する息子の姿は愛おしく、見ていて優しい気持ちになります。アカデミー最優秀外国語映画賞を受賞した傑作です。
ジャック【1997年】
あらすじ
通常の4倍のスピードで成長してしまう少年ジャック(ロビン・ウィリアムス)。10歳のジャックの見た目は40歳の成人男性だが、小学校では同年代の友達と楽しい毎日を送っていました。そんなある日、将来の自分について書く作文の課題が出され、ジャックは初めて自分の残された時間を意識します。
見どころ
人より4倍早く歳をとる難病を抱えた「10歳」の少年という難しい役を、ロビン・ウィリアムズが見事に演じています。フランシス・フォード・コッポラ監督が、若くして亡くなった実の息子に捧げて撮った作品。わずか22年という短い人生を精一杯生き抜いた息子の姿を、ジャックに投影していると言われています。
スタンドバイミー【1987年】
あらすじ
1954年、オレゴン州の小さな町。12才のゴーディ(ウィル・ウィートン)をはじめとする仲良し4人組は、列車に跳ねられ野ざらしになっている少年の話を耳にします。死体を発見すれば一躍有名になれると考えた4人は、死体探しの旅に出るのでした。
英国王のスピーチ【2011年】
あらすじ
英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)の息子アルバート王子(コリン・ファース)は、幼い頃から吃音に悩まされていました。妻の勧めで訪れた言語セラピーで、変わった施術法をするライオネル(ジェフリー・ラッシュ)に出会います。そんなある日、父ジョージ5世の死によってアルバート王子がジョージ6世として王位を継ぐことになるのですが...。
見どころ
第2次大戦時の英国王ジョージ6世の実話。ライオネルのユニークなセラピーや、次第に絆を深めていく2人の関係、妻の献身的な姿には心温まります。偉大な王となるために弱さと向き合い、克服していく姿には勇気をもらえること間違いなし。
ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声【2015年】
あらすじ
母を事故で亡くし身寄りを失ったステット(ギャレット・ウェアリング)は、全寮制の音楽学校に入学することになります。同級生からのいじめや厳格な校風のため馴染めなかったステットでしたが、合唱団の指揮者カーヴェル(ダスティン・ホフマン)の指導によって、次第に歌う喜びに目覚めていくのでした。
見どころ
孤独な少年が恩師や仲間の支えを得て、才能を開花させていく青春映画です。監督は、数々のオペラや舞台の演出を経験したフランソワ・ジメール。彼が演出を務めた合唱シーンは臨場感に溢れています。ダスティン・ホフマンが、ステットへ熱のこもった指導をする演技にも注目。
ショーシャンクの空に【1995年】
あらすじ
妻とその愛人の殺人の罪に問われたアンディ(ティム・ロビンス)。冤罪を主張するも終身刑を言い渡され、ショーシャンク刑務所に送られてしまいます。劣悪な環境に苦しむアンディでしたが、刑務官のトラブルを解決したことで囚人たちや刑務官から一目置かれる存在に。同じく服役中のレッド(モーガン・フリーマン)らと交友を深めながら、アンディは次第に刑務所を変えていきます。
見どころ
無実の罪で投獄されながら、人間としての尊厳を失わずに希望を信じて生きた男の物語。モーガン・フリーマンが物語の語り部、また主人公の親友役として存在感を発揮しています。フランク・ダラボンの初監督作でありながらアカデミー賞7部門にノミネートされた名作です。
フォレスト・ガンプ/一期一会【1995年】
あらすじ
知能指数が低く、下肢装具なしでは歩けなかったフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)。彼は幼い頃からいじめの標的にされていましたが、いじめっ子から無中で逃げている内に下肢装具なしでも走れるようになっていました。高校生になり、足の速さを買われて大学のアメフトチームにスカウトされたことをきっかけに、フォレストの奇跡のような人生が始まります。
見どころ
アカデミー賞作品賞、監督賞など6部門での受賞を果たした秀作。フォレストの半生がアメリカの歴史とリンクする形で描かれており、激動の時代をまっすぐ生き抜く姿からは勇気がもらえます。監督を務めたロバート・ゼメキスとトム・ハンクスは、その後もタッグを組み『キャスト・アウェイ(2001年)』、『ポーラー・エクスプレス(2004年)』などのヒット作を生み出しました。
そして父になる【2013年】
あらすじ
1人息子の慶多(二宮慶多)と幸せな生活を送っていた野々宮良多(福山雅治)と妻みどり(尾野真千子)。ある日、息子を出産した病院からの連絡で、出産時に子どもの取り違いが起きていた事実が伝えられます。6年間愛情を持って育ててきた他人の子どもと、知らない家族に育てられた実の息子。葛藤の末に出した答えとは...。
見どころ
70年代に実際に社会問題になった「赤子の取り違い」を元に、親子の絆と葛藤を描いた本作。大切なのは血の繋がりか、共に過ごした時間か、という哲学的なテーマを世に問いかけたことで話題になりました。福山雅治が演じる良多の心境を思うと胸が締め付けられます。
ニュー・シネマ・パラダイス【1989年】
あらすじ
シチリアの田舎で暮らすトト(サルヴァトーレ・カシオ)は、映画館「パラダイス座」に入り浸っていました。トトは映写技師アルフレード(フィリップ・ノワレ)と仲良くなりますが、ある日パラダイス座が火事になり、アルフレードは視力を失ってしまうのでした。その後、トトは新しく建て替えられた「新パラダイス座」で働くようになります。
見どころ
シチリアのさびれた映画館を舞台に老映画技師と少年の心の交流が描かれた作品。少年が映画を通して友情や愛を学び、成長する姿に心打たれること間違いありません。さらに、主題曲「Cinema Paradiso」を始めとしたエン二オ・モリコーネの音楽が映画の魅力をより一層引き立てています。
見どころ
少年たちそれぞれが悩みや葛藤を抱いており、冒険を通して少しずつ大人になっていく姿が描かれています。原作はスティーヴン・キングの短編集「恐怖の四季」の中に収められた「THE BODY」。過ぎ去った青春時代には戻れない、という哀愁を感じさせる作品です。
最後に
以上、心温まるヒューマンドラマ映画を10作紹介しました。新旧幅広い作品があるので、時代背景によって変わる人々の悩みや心情に注目して観比べてみるのも面白いかもしれません。「愛」や「友情」を描き、時代を超えて世界中の人々に支持される名作をぜひ観てみてくださいね。
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