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人類最強の兵士!『進撃の巨人』"リヴァイ"を徹底考察

『進撃の巨人』には数多くのキャラクターが登場しますが、その中でも最強の兵士と名高いのがリヴァイです。調査兵団に所属しており、高い戦闘力だけでなく多くの部下から信頼を集めている様子が窺えるリヴァイですが、その魅力はどこにあるのでしょうか。これまでに描かれたリヴァイの登場シーンから考察してみるとともに、彼にまつわる謎や伏線、トリビアなどをご紹介していきます。

リヴァイのプロフィール!

アニメ「進撃の巨人」公式Twitterアカウント(@anime_shingeki)より

三白眼に刈り上げの髪形という外見、小柄の体格を持ちながら数多くの巨人を倒してきたことで人類最強の兵士と名高いリヴァイ。その実力は調査兵団のみならず、他の兵団からも一目置かれる存在であり、戦闘力は旅団1つ(約4000人)に相当すると噂され、人類側の最終兵器として見られています。

高い実力を持ちながらも上官であるエルヴィン・スミス(CV:小野大輔)の命令には絶対的に従っており、自ら率いている特別作戦班(リヴァイ班)に所属する部下からも厚い信頼を寄せられ、人物面からも慕われている様子が窺えます。

一方で、戦闘で浴びた巨人の返り血や潜伏先では率先して掃除に励むなど潔癖症である様子も見られ、リヴァイの実態を初めてみたエレン・イェーガー(CV:梶裕貴)は意外な光景に驚きを隠せませんでした。

調査兵団に入る前はゴロツキだった

リヴァイの過去はスピンオフ作品やOAD『進撃の巨人 悔いなき選択』で描かれており、調査兵団に所属するまでは王都の地下街でゴロツキとして生活していました。そこで調査兵団の分隊長によって取り押さえられたことにより、リヴァイは調査兵団に入隊することになり、外の世界に出て巨人と戦っていくことになります。

初陣において圧倒的なセンスを見せつけたリヴァイでしたが、同じくゴロツキとして活動して共に調査兵団に入隊したファーラン(CV:遊佐浩二)とイザベル(CV:伊藤茉莉也)が巨人に捕食されてしまうことに。その様子を見て激昂したリヴァイは近くにいた巨人を倒すことになり、その時から本編でも披露される高い戦闘力を見せています。



リヴァイの物語上の立ち位置とは?

アニメ「進撃の巨人」公式Twitterアカウント(@anime_shingeki)より

『進撃の巨人』の物語においてリヴァイはどのように活躍するのでしょうか?主人公であるエレンの上官として登場し、戦闘においても前線に立って数多くの巨人を殲滅していくリヴァイですが、その立ち位置について触れていきます。

人類最強の兵士として巨人を殲滅!

リヴァイは人類最強の兵士と呼ばれるに相応しい戦果を残してきており、リヴァイを欠いてしまうようなことがあれば、人類はたちまち巨人によって全滅させられてしまうことが簡単に想像できます。

また高い戦闘力だけでなく、女型の巨人に拉致されたエレンを救うために躍起になったミカサ(CV:石川由衣)を落ち着かせ、冷静に状況を判断できる能力を持ち合わせています。まさに調査兵団団長のエルヴィンの右腕として活躍するに相応しいキャラクターであり、数多くの部下から信頼を集めていることも頷けます。

エレンの上官兼監視役

アニメ「進撃の巨人」公式Twitterアカウント(@anime_shingeki)より

エレンが調査兵団に入団するきっかけとなったのは、他ならぬリヴァイでした。巨人化の能力に懐疑的だった調査兵団以外の人間は、エレンを即刻殺害するなり巨人の秘密を暴くための実験体にするなど様々な思惑を巡らせていました。

しかしリヴァイによる意図的な暴力によってエレンの身元は調査兵団が預かることとなり、彼の身を管理する役目も自ら申告しています。リヴァイの高い戦闘力は誰もが知るため、誰も反論することができずにその場で決定。

またエレン自身初めての壁外調査においては、巨人化能力を行使すれば仲間を助けられると葛藤する彼に「命令には絶対的に従う必要はない」と諭しています。結果がどうなるか分からないことから、「悔いのない方法を選べ」と言ってエレンに判断をゆだねており、相手の意志や判断を尊重している様子が窺えます。

リヴァイにまつわる謎や伏線、トリビアを紹介

アニメ「進撃の巨人」公式Twitterアカウント(@anime_shingeki)より

単身で15m級の巨人2体を倒し、女型の巨人に対しても反撃の隙を与えないほど攻撃を繰り出すなど、リヴァイの強さには誰もが惹かれるものがあります。そんなリヴァイにはどのような謎や伏線、トリビアがあるのか、紹介していきます。

リヴァイの名前の由来

ジーザス・キャンプ〜アメリカを動かすキリスト教原理主義〜
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リヴァイの名前の由来は、『ジーザス・キャンプ~アメリカを動かすキリスト教原理主義~(2006年)』という映画に登場する人物・リヴァイ少年となっているようです。作者である諌山創が「いい名前だったから」ということで採用したとブログで明かしており、名前だけでなく刈り上げ頭の部分もそっくりになっているのが特徴的。

リヴァイ兵長が任務をひたむきに遂行する姿勢と、リヴァイ少年がキリスト教福音派の牧師を目指していくという点においても、両者には共通点が多くあることが分かります。

モデルとなった人物とは?

リヴァイにはモデルとなる人物もいて、アメコミ「ウォッチメン」に登場するヒーロー、ロールシャッハが強く影響しているようです。そもそもロールシャッハは心理テストの1つ「ロールシャッハ検査(テスト)」が名前の由来です。真白な紙に黒いインクを垂らして、黒いインクが何に見えるかを測るテストで、そこには白と黒がハッキリと分かれています。

「ウォッチメン」のロールシャッハは心理テストと同じように、白と黒のマスクを被り、善と悪を判断においてグレーゾーンを一切許さないという確固たる信念を持ち、犯罪者を取り締まるために活動しています。

リヴァイの普段着に注目すると首元にはスカーフが巻かれていますが、ロールシャッハも同じような格好をしているためモデルになっていることが分かるのではないでしょうか。またロールシャッハの愛用する武器は、ガス圧でワイヤーと繋がったフックを射出する銃です。これも調査兵団が使用している立体機動装置のモデルとなっています。

実写版ではリヴァイが登場しない

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
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原作コミックス、TVアニメ化やタイアップ企画など、いずれにしても好調さを見せつけている『進撃の巨人』ですが、2015年には実写映画が公開されました。三浦春馬さん(エレン役)や水原希子(ミカサ役)さんといった豪華なキャスト陣が出演していましたが、この実写映画にはなぜかリヴァイ兵長の姿がありません。代わりに「人類最強の男」として長谷川博己さんが演じる"シキシマ"という人物が登場し、他にも"サンナギ"や"フクシ"といったオリジナルキャラクターも登場しています。

脚本家によると、リヴァイ以外にもエルヴィンやライナーといったキャラクターたちは明らかにドイツ人の名前であり、日本人の役者がその名前で演技をするには無理があるという考えがあったそうです。そのため、見ている人に違和感を与えないために日本人らしい名前を与えて、オリジナルキャラクターの代用を決定したというエピソードがあります。

最後に

リヴァイは『進撃の巨人』に登場するキャラクターの中でも、圧倒的な戦闘力、そして人物像からも高い人気を集めています。リヴァイの過去を描いた「悔いなき選択」を観ると、よりその魅力に惹かれるでしょう。またリヴァイの非戦闘時や任務中におけるエレンへの接し方1つ1つも注意深く見て欲しいです。