今回は「大切な人と観たい恋愛映画10選」と題して、心温まる作品をご紹介したいと思います。
目次
セレンディピティ【2002年】
あらすじ
「偶然に素敵なものと出会う」という意味の「Serendipity(セレンディピティ)」。まさにその言葉の通りにジョナサン(ジョン・キューザック)とサラ(ケイト・ベッキンセール)は出会ったのです。偶然の出会いから少しの間、幸せな時間を過ごした2人は、いつの日か再会することを夢見て、本と5ドル札に連絡先を記し、それぞれの日常に戻ります。
時が過ぎてお互い結婚も間近に控えながら、やはり思い出を忘れられない2人。彼らはそれぞれ相手を探すために、手がかりを探し始めるのですが…。
見どころ
すれ違いを描くラブストーリーでは王道の1作と言われている本作。劇中にも登場する「セレンディピティ3」というカフェは実在し、実は日本にもその名を冠したカフェが存在します。クリスマス前に鑑賞してカフェに行ってニューヨーカー気分に浸ってみるのも、この作品の楽しみ方の1つです。
シザーハンズ【1991年】
あらすじ
純真な心を持った人造人間エドワード(ジョニー・デップ)は、両手がどちらもハサミという奇怪な姿で生まれてきました。生みの親の発明家(ヴィンセント・プライス)に先立たれて孤独だったエドワードのもとに、ペグ(ダイアン・ウィースト)という化粧品の販売員が現れ、彼を町へと連れ出します。
はじめこそハサミの両手のせいで不自由な生活を送るエドワードでしたが、やがて周りからも慕われはじめキム(ウィノナ・ライダー)という女性に心惹かれてゆくのです…。
見どころ
今から約25年前の若かりしジョニー・デップが演じるエドワードが、町へと繰り出し人々と触れ合う中で少しずつ情緒豊かになり、最後は人間のように恋に落ちる…。そんな愛情あふれる一連のストーリーと降りかかる様々な苦難を切り抜けた最後の結末に、きっと胸をいっぱいにさせられる作品です。
シングルマン【2010年】
あらすじ
大学教授のジョージ(コリン・ファース)は、最愛の人であるジム(マシュー・グード)を交通事故で亡くしてしまいます。生きる意味を失ったジョージは愛する人を追うために自らこの世を去る準備を進めます。
身の回りのものを片づけ、元恋人のシャーリー(ジュリアン・ムーア)と酒を酌み交わし、着々と自らの最期に向かうジョージですが、教え子のケニー(ニコラス・ホルト)が彼に近づきはじめます…。
見どころ
「この1日を、生き抜け。」と、自ら人生の最後を迎えようとする主人公の言葉の重みに圧倒されます。最期の日だからこそ違って見えてくる周りの景色、人々の言葉を鮮やかに描き出しているところが非常に魅力的です。言葉の意味を噛みしめるように、大切な人と字幕で見て欲しい作品です。
めぐり逢えたら【1993年】
あらすじ
ガンで妻に先立たれ、悲しみに暮れるサム(トム・ハンクス)。それを見かねた息子のジョナ(ロス・マリンジャー)が、ラジオ局に電話したことによってサムは自分の話をすることになります。
ちょうどその頃、ラジオで妻と生き別れた話を聞いたアニー(メグ・ライアン)は、サムに心惹かれていきます。彼にめぐり逢おうとするアニー、しかし互いに進んでいく別の人との婚約。互いの運命は交錯するのか…。
見どころ
ラジオを通じて運命の出会いにめぐり逢うという、今の時代ではあまり見られなくなった場面に、どこか懐かしい気分にさせられます。悲しみにくれる父親のサムを励ましたり、久しぶりの恋愛に戸惑うところを支える、ちょっとませた息子のジョナも見どころの1つ。単なるラブストーリーではなく、サムとジョナの親子の絆も感じられる作品です。
エターナル・サンシャイン【2005年】
あらすじ
雪が降り積もる2月のバレンタイン間近の日、ジョエル(ジム・キャリー)とクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)は喧嘩をしたまま気まずい日々を送っていました。バレンタインまでに仲直りしようとクレメンタインに会いにいったジョエルは、彼女が他の男性と仲良さげにしている場面を目撃し、驚きとともに悲しみに暮れてしまいます。
しかし、クレメンタインはジョエルのことを忘れるために「記憶を消す手術」を受けたのだという事実を知り、いっそのこと自分もクレメンタインの記憶を消すことを決意します。クレメンタインのことをすべて忘れる決意と裏腹に、手術を前にして彼女との記憶を反芻していく。ジョエルとクレメンタインの行く末は…。
見どころ
「記憶を消す手術」という近未来のSF要素が盛り込まれたラブストーリー。事故による偶発的な記憶喪失という展開のストーリーとは異なります。お互い辛いことから逃れるために忘れようとする2人が、それでも愛を信じてまた巡りあえるのか、そんな結末が非常に気になる作品です。
ぼくのエリ 200歳の少女【2010年】
あらすじ
寒さが堪えるストックホルムの郊外の街で、いじめられっ子で変わり者のオスカー(カーレ・ヘーデブラント)と不思議な雰囲気をまとった少女エリ(リーナ・レアンデション)は出会いました。互いの似通った境遇に2人は惹かれあい、友だちとして穏やかな日々を過ごしはじめます。そんな日々の中で、エリの"ある秘密"が世間に明らかになっていきます…。
見どころ
少年少女の甘いラブストーリーにサスペンス要素を加えた異色の作品です。お互いに似たような境遇であることから、励まし合い一緒に成長していくオスカーとエリは、12歳の少年少女以上に大人びた雰囲気を醸し出しています。「もしも彼らが普通の恋ができていたなら…」そんな風に考えてしまうような甘く切ないラブストーリーです。
ブルーバレンタイン【2011年】
あらすじ
ペンキ屋として働くディーン(ライアン・ゴズリング)と看護師のシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)は、お互いに不満を抱えながらも娘のフランキー(フェイス・ウラディカ)と3人で暮らす、どこにでもいる夫婦でした。
しかし、ディーンの仕事の不調、シンディに対する元彼や上司からのアプローチ、果てはディーンの失業によって次第に2人の心の距離は遠くなり、家庭は徐々に崩れはじめていきます…。
見どころ
劇的な出会いや展開はないけれども、平凡な夫婦が愛を再び確かめ合う姿に共感する人が多いでしょう。出会った頃の夢や希望を追い求めて輝いていた2人と、心が離れつつある現在の2人の姿を交互に描いて、夫婦の結末を導いていくストーリー展開。離れゆくディーンとシンディの気持ちは再び結ばれるのか、大切に思える相手とだからこそ観るべき作品です。
天使のくれた時間【2001年】
あらすじ
NYのウォール街で大手金融会社社長として優雅な独身生活を送るジャック(ニコラス・ケイジ)。あるクリスマス・イブの夜に立ち寄ったスーパーで、どこか不思議な雰囲気をまとった黒人青年キャッシュ(ドン・チードル)と出会い謎めいた言葉をかけられます。
自宅に戻って眠りについたジャックが朝目覚めると、そこは全く見知らぬベッドの上。そして横には13年前に別れたはずのケイトと2人の子どもがいて…。
見どころ
「もしもあの時、別の選択をしていたら…」と、誰しもが一度は考えたことがあるだろう思いにフォーカスをあてた物語。13年前にケイトに引き留められながらもロンドンに留学したジャックが、「もしロンドンに留学していなかったら…。」という視点から描かれています。
本当に大切なものは何なのかを考えさせられる、カップルで観るにはぴったりの作品です。雪の舞うシーンも魅力的で、これからの季節にはおすすめです。
ニューイヤーズ・イブ【2011年】
あらすじ
舞台はニューイヤーズ・イブのNY。世界的にも有名なタイムズ・スクエアでの新年に向けたカウントダウンイベントを目前に控え、街の人々は皆浮足立っています。
ニューイヤーズ・イブを取り巻く複数人の男女がパーティーの舞台裏で、あるいはNYへ向かう道中で、あるいは病院のベッドの上で、それぞれの愛についての物語を繰り広げていく中、徐々に年が暮れていきます…。
見どころ
誰しもが一度は夢見るタイムズスクエアでの新年のカウントダウンを舞台に、様々な角度で描かれるラブストーリー。普通の男女の出会いだけでなく、親子の絆や末期がん患者の切ない大晦日などのエピソードもあります。
年明けを目前に控えた人々の期待や焦りにハラハラしながらも、新年を晴れやかに迎える人々。きっとこんな大晦日を過ごしたいと思えるストーリーに出会えるはずです。
ホリデイ【2007年】
あらすじ
会社で行われたクリスマスパーティーで恋人が他の女性と婚約したことを知ったアイリス(ケイト・ウィンスレット)と、恋人の浮気が発覚して破局したアマンダ(キャメロン・ディアス)。
傷心の2人は自宅交換サイトで知り合い、心機一転すべく、2週間お互いに住む街と家を交換するホームエクスチェンジに乗り出します。2人は生活を入れ替える中で様々な人と出会い、過去と徐々に決別していきはじめますが…。
見どころ
「恋愛休暇」という副題で知られるこの作品ですが、観た後にはきっと「こんな風に自宅交換してみたい!」と思っていることでしょう。
雪の降りしきるロンドンと常夏の都ロサンゼルスという対照的な土地で、傷心の女性が少しずつ新しい恋に目覚めていく姿に勇気づけられる作品です。
最後に
いかがでしたでしょうか?この冬は外に出かける前に、この季節ならではの映画を観てロマンチックな軌跡を期待しながらお出かけするのもいいですね。
今回紹介した作品は、カップルだけでなく夫婦や親子で観てもおすすめなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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