『タイタニック』や『ムーラン・ルージュ』のような涙なしでは観られない本格派ロマンスから、『ブリジット・ジョーンズの日記』のようなちょっと笑えるラブコメまで、カップルに観てほしいおすすめの恋愛映画を10作ご紹介します。
目次
シェルブールの雨傘【1964年】
あらすじ
1957年、フランス北西部の港町シェルブール。20歳の自動車整備工ギィ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)と17歳の傘屋の娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーブ)は、結婚を誓い合っているカップル。しかし、まだ若いという理由でジュヌヴィエーヴの母親から結婚を反対されてしまいます。そんな中、ギィが兵役で2年間戦地に赴ことになり2人は離れ離れになります。ギィが旅立つ最後の夜、2人は結ばれ幸せな時間を過ごしますが…。
見どころ
若くて美しいカトリーヌ・ドヌーブの魅力が溢れるミュージカル映画で、当時のレトロで可愛いファッションも楽しめます。また『ラ・ラ・ランド(2017年)』を彷彿とさせるところがあり、愛を貫くことの難しさや、愛される幸せについて考えさせられます。映画のラストは観客の受け取り方によって印象が変わる、余韻を残す作品です。
ナイン・ハーフ【1986年】
あらすじ
舞台はニューヨーク・マンハッタン。アートギャラリーで働くエリザベス(キム・ベイシンガー)は離婚したばかり。ある日、彼女がチャイナタウンで買い物をしているとスーツ姿のハンサムな男性ジョン(ミッキー・ローク)に出会います。翌日、蚤の市で偶然ジョンと再会したエリザベスはスカーフをプレゼントされ、彼に誘われるままレストランで食事をし、川辺の家についていきます。そこでいきなりベッドの準備を始めたジョンに驚いたエリザベスは…。
見どころ
若かりし頃のミッキー・ロークとキム・ベイシンガーのちょっと大人のラブストーリーです。ミッキー・ロークの甘いマスクと声に女性はメロメロになること間違いなし。映画の内容もさることながら、ニューヨークを舞台にしたおしゃれな雰囲気と、光をうまく使った映像は美しく妖艶な作品になっています。
恋人までの距離(ディスタンス)【1995年】
あらすじ
ヨーロッパ旅行中のアメリカ人学生ジェシー(イーサン・ホーク)は、フランス人女学生のセリーヌ(ジュリー・デルビー)と長距離列車の中で出会います。話が弾み楽しい時間を過ごしていた2人でしたが、翌朝ジェシーはウィーンからアメリカに帰国予定。とうとう列車がウィーンに到着し、お別れの時間に。しかし意気投合した2人は、列車を降りウィーンの街を夜通し歩き回ります。
見どころ
「ビフォアシリーズ」三部作の第1弾。若い男女の初々しい出会いから、限られた時間の中で貴重な時間を過ごす2人を描いています。ウィットに富んだ会話がおしゃれな本作には続編があり、9年後を描いた『ビフォア・サンセット(2005年)』、さらにその9年後を描いた『ビフォア・ミッドナイト(2014年)』も併せて観てみてください。
タイタニック【1997年】
あらすじ
1912年4月、イギリスのサウサンプトン港を後にした豪華客船タイタニック号はニューヨークに向けて処女航海へと出発しました。母親の勧める政略結婚のために渡米する、若くて美しい上流階級の令嬢ローズ(ケイト・ウィンスレット)も乗船していました。自分の人生を悲観したローズが自殺を図ろうとしたところ、画家志望の貧しい青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)が助け、2人は恋に落ちていきます。
見どころ
実際に起きたイギリスの豪華客船タイタニック号の沈没事故を題材とし、貧しいアメリカ人の青年ジャックと令嬢ローズの悲恋を描いた物語です。日本でも大ヒットとなった作品で、主題歌を歌うセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」も有名です。監督は『アバター(2009年)』のジェームズ・キャメロンが手がけています。
シティ・オブ・エンジェル【1998年】
あらすじ
天使セス(ニコラス・ケイジ)は、外科医マギー(メグ・ライアン)に一目惚れします。しかし、天使であるセスには直接人間に触れることができません。それでもマギーを諦めきれないセスは、天使界の掟を破りマギーの前に現れます。徐々に惹かれ合っていく2人ですが、マギーと触れ合いたいと願うセスは、ついに永遠の命を捨て人間になることを決意します。
見どころ
天使と人間の恋を描いたファンタジーラブストーリー。マギーを見つめる天使セスの視線は優しくてどこか悲しげですが、人間になったセスは無邪気な子どもの様になり天使だった頃とまるで別人。そんなセスを演じたニコラス・ケイジの演技力の素晴らしさを感じる作品です。
スウィート・ノベンバー【2001年】
あらすじ
広告代理店で仕事をこなすエリートサラリーマンのネルソン(キアヌ・リーブス)。順調そのものに見える彼の人生でしたが、仕事もクビになり恋人も自分の元から去ってしまいます。そんな時、自由奔放で風変わりな女性サラ(シャーリーズ・セロン)と出会い、「11月の1ヶ月間だけ一緒に過ごさない?」と提案されます。初めは反発していたネルソンでしたが、彼女の魅力に徐々に惹かれていきます。しかし、サラには深刻な秘密がありました。
見どころ
秘密を持つミステリアスな女性サラを演じるシャーリーズ・セロンの魅力がたっぷり詰まった作品です。初めは気軽に観られるのですが、サラの秘密を知ってしまったネルソンの心の変化を表した後半部分から、ラストにかけて涙を誘います。エンヤが歌っている主題歌「Only Time」も作品の世界観にマッチしていて素敵です。
ブリジット・ジョーンズの日記【2001年】
あらすじ
出版社に勤める32歳独身のブリジット・ジョーンズ(レネー・ゼルウィガー)。恋人もいないブリジットを心配した母親から、新年のパーティーでマーク・ダーシー(コリン・ファース)を紹介されます。2人は子どもの頃遊んだことはあったものの、大人になって再会したお互いの印象はイマイチ。そんな中ブリジットは会社の憧れの上司ダニエル(ヒュー・グラント)といい感じになって…。
見どころ
キュートなレネー・ゼルウィガーの魅力が詰まったラブコメディーで、大口開けて笑える作品です。アラサー、独身、恋人なしの主人公の一生懸命な姿に共感できる女性も多いはず。2人の男性の間で揺れ動くブリジットが最後は誰を選ぶのか?キュンとするラストシーンも見どころです。
ムーラン・ルージュ【2001年】
あらすじ
1899年のパリ。この街で最も輝く魅惑のキャバレー「ムーラン・ルージュ」は、華やかな表の顔とは裏腹に経営は火の車。オーナーのジドラー(ジム・ブロードベント)は、資産家のウースター公爵(リチャード・ロクスバーグ)に目をつけ、店の看板スターであるサティーン(ニコール・キッドマン)のパトロンにして出資を引き出そうとしていました。
サティーンも豪華なショーで彼をその気にさせようとしますが、たまたま隣に座っていた貧乏な作家志望のクリスチャン(ユアン・マクレガー)を公爵と勘違いしてしまいます。
見どころ
パリに実在するキャバレー「ムーラン・ルージュ」が舞台のミュージカル映画。クスッと笑える場面やシリアスな場面が散りばめられており、最後まで一気に観ることができます。主演のニコール・キッドマンとユアン・マクレガーが歌うシーンや、1899年当時を再現した豪華なセットも見応え十分。監督は『ロミオ&ジュリエット(1997年)』や『華麗なるギャツビー(2013年)』でも知られるバズ・ラーマンです。
アメリ【2001年】
あらすじ
パリのモンマントルにあるカフェで働くアメリ(オドレイ・トトゥ)は、幼少期、学校には行かず1人遊びをして過ごし、大人になってからも空想ばかりして過ごす毎日を送っていました。そんなある日、破り捨てられた証明写真を収集するのが趣味の青年ニノ(マチュー・カソヴィッツ)にアメリは一目惚れ。なんとか彼に振り向いてもらいたいアメリはいろいろな作戦を企てますが…。
見どころ
映像と音楽が洒落ていて、アメリを演じるオドレイ・トトゥの可愛いさが満載な作品。引っ込み思案なアメリが少しずつ自分の殻を破っていく姿は、なんだか温かい気持ちになります。カップルで観れば恋愛初期の甘酸っぱい気持ちを思い出すでしょう。
バタフライ・エフェクト【2005年】
あらすじ
幼少期に時折記憶を失っていたエヴァン(アシュトン・カッチャー)。治療の一環として日記を書き始めた彼は大学生になり、その頃には症状はすっかり無くなります。
ある日、日記を読み返していたエヴァンは、そこに書かれている過去にタイムスリップできる能力があることに気づきます。そして密かに思いを寄せていた幼馴染のケイリー(エイミー・スマート)が自殺した原因は、自分のせいだと知ることに。エヴァンは愛する彼女を救うため過去に戻りますが…。
見どころ
エヴァンは大切な人を幸せにしたいと思い、過去を書き換え続けるのですが、その度に必ず何か別の問題が発生します。全てがうまくいことなんてないけれど、愛があるからこそできる選択ってあるんだなと思える作品です。Oasisの主題歌「Stop crying your heart」も映画とマッチしていて涙を誘います。
最後に
今回紹介した恋愛映画10作品は、悲恋のラブストーリーやハッピーエンドで終わる物語、クスッと笑えるラブコメなどを厳選してみました。今度のデートは外出せずに、自宅で大切な人と映画を楽しんでみてはいかがでしょうか。観終わった後の感想を言い合えば、相手の恋愛観やお互いの感性を確認することができるかも知れません。
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