今回は、そんな女優が憧れる"女優"メリル・ストリープの出演映画おすすめ10選を紹介します。
目次
クレイマー、クレイマー【1980年】
あらすじ
ニューヨークのマンハッタン。仕事人間のテッド(ダスティン・ホフマン)は、家事・育児のことは妻ジョアンナ(メリル・ストリープ)に任せきり。そんな夫との暮らしに業を煮やしたジョアンナは、ある日家を出ることを決意します。テッドは残された息子ビリー(ジャスティン・ヘンリー)と2人で、目まぐるしい生活をスタートすることになったのでした。
見どころ
当時、アメリカの社会問題であった離婚・養育権について取り上げたファミリードラマ。メリル・ストリープ演じるジョアンナが、妻や母親としてではなく1人の人間として生きがいを感じたいと思う姿に共感できる人は多いのではないでしょうか。女性の働き方や家族のあり方が変わり始めている今だからこそ観て欲しい1本です。
ソフィーの選択【1983年】
あらすじ
第2次大戦後、小説家を夢見てニューヨークにやってきた青年スティンゴ(ピーター・マクニコル)は、隣に住むソフィー(メリル・ストリープ)とネイサン(ケヴィン・クライン)に出会います。スティンゴは2人と話していくうちに、家族をナチスによって虐殺された過去を持つソフィーに徐々に惹かれていきます。しかし、彼女の抱えていた過去はもっと残酷なものでした。
見どころ
ナチスによるホロコーストを題材にしたヒューマンドラマ。本作でメリル・ストリープはアカデミー賞主演女優賞を受賞し、演技派女優として地位を確立しました。監督は、『大統領の陰謀(1976年)』、『ペリカン文書(1994年)』のアラン・J・パクラ。切々と迫るメリルの演技から、戦争がどれだけ人間を狂わすものなのかを考えさせられる作品です。
愛と哀しみの果て【1986年】
あらすじ
資産家の娘カレン(メリル・ストリープ)は、スウェーデン貴族のブロア(クラウス・マリア・ブランダウアー)と結婚をすることに。2人はケニアに移住して酪農を始めますが、もともと愛のない結婚だったためにブロアは浮気をはじめとした放蕩三昧。苦難の日々が続く中、冒険家のデニス(ロバート・レッドフォード)との出会いがカレンを支えていきます。
見どころ
原作は、アイザック・ディネーセンの小説「アフリカの日々」。自由で愛のある暮らしを求めて、アフリカの地で雄々しく生きようともがく女性の姿が描かれています。大自然に囲まれたアフリカのケニアで撮影された本作は、その美しく壮大な風景にも圧倒されます。
永遠に美しく…【1992年】
あらすじ
旧友ヘレン(ゴールディ・ホーン)に、有名な美容外科医のアーネスト(ブルース・ウィリス)との婚約を自慢されたマデリーン(メリル・ストリープ)。そんなヘレンに嫉妬した彼女は、アーネストを誘惑し略奪結婚に成功。7年後、容姿の衰えに悩んでいたマデリーンは偶然再会したヘレンの若々しい姿を見て対抗心を燃やし、「永遠に美しくなれる」という薬を手に入れます。しかし、その薬には秘密があり...。
見どころ
監督は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年)』のヒットで一躍有名になったロバート・ゼメキス。メリル・ストリープをはじめ、ブルース・ウィリス、ゴールディ・ホーンなど豪華俳優陣が出演しています。"いつまでも若く美しくありたい"という女性の永遠の願いを風刺したブラックコメディで、友人への嫉妬・美への執着など女性の醜い部分がコミカルに描かれた作品です。
マディソン郡の橋【1995年】
あらすじ
1989年の冬、マイケル(ヴィクター・スレザック)と妹のキャロリン(アニー・コーリー)は、母フランチェスカ(メリル・ストリープ)の遺品の中から日記と手紙を見つけます。手紙には「火葬後、ローズマン・ブリッジから灰を撒いてほしい」と書かれており、日記には自分たちが知らない数日の間にロバート(クリント・イーストウッド)という男性と激情的な恋をしていたこと綴られていました。
見どころ
ロバート・ジェームズ・ウォラーによる同名小説を、クリント・イーストウッドが映画化。家族と暮らす主婦と旅途中のカメラマンの4日間の恋の物語。大人になってしまったからこそ、再び本気の恋がしたくなる気持ちに共感できる人は多いはず。"不倫"というテーマにもかかわらず、2人の愛が田舎町ののどかな景色とともに美しく描かれた名作です。
ミュージック・オブ・ハート【2000年】
あらすじ
夫に浮気され、実家に戻ることになったロベルタ(メリル・ストリープ)は、友人のアドバイスでハーレム地区の小学校でバイオリンの臨時教員として働くことに。ロベルタは、荒れた学校での人種差別にも屈することなく、情熱を持ってバイオリンの指導をしました。それから10年、人気授業となっていたロベルタのクラスでしたが、市の予算削減のために打ち切りになると宣告されてしまいます。
見どころ
ニューヨークの小学校で、バイオリンの指導を続けた女性ロベルタ・ガスパーリの実話を元にしたヒューマンドラマ。どんな困難にも負けないひたむきなロベルタが、愛情たっぷりに子どもたちにぶつかっていきます。監督を務めたのは、ウェス・クレイヴン。『エルム街の悪夢(1986年)』や『スクリーム(1997年)』などホラー映画を手掛けてきた彼にとって異色の作品となっています。
プラダを着た悪魔【2006年】
あらすじ
ノースウェスタン大学を卒業し、ジャーナリストになるためニューヨークへとやってきたアンドレア(アン・ハサウェイ)。面接を受けた大手出版社で、一流ファッション誌の編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントとして働くことになります。横暴なミランダに振り回される中、ジャーナリストになるための試練だと思いながらがむしゃらに仕事をこなしていきます。
見どころ
ローレン・ワイズバーガーによる同名小説の映画化。夢に向かって着々と前に進んでいく強い女性の姿が描かれています。テレビドラマシリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』で衣装を担当したパトリシア・フィールドが、アンドレアのファッションを手掛けました。その華麗なブランド服の数々やアン・ハサウェイの着こなしは必見です。
マンマ・ミーア!【2009年】
あらすじ
ギリシャのカロカイリ島で、小さなホテルを経営していたドナ(メリル・ストリープ)と娘のソフィ(アマンダ・サイフリッド)。母子家庭で育ったソフィの夢は、まだ会ったことのない父親とヴァージンロードを歩くこと。結婚式を目前に控え、ソフィは盗み読みしたドナの日記から父親の可能性がある3人に招待状を出すのでした。
見どころ
大人気ポップグループABBAの曲が盛り込まれたミュージカル・コメディ。ギリシャのエーゲ海が舞台となっており、綺麗な海や鮮やかな風景が映し出されています。当時60歳近いメリル・ストリープの力強い歌声やダンス、アマンダ・サイフリッドの可愛らしい歌声からも観ていて幸せな気分になれる作品です。
恋するベーカリー【2010年】
あらすじ
大人気ベーカリーを経営するジェーン(メリル・ストリープ)は、離婚後3人の子どもを育て上げ充実した日々を送っていました。しかし、息子の大学の卒業式のために宿泊したホテルで、元夫のジェイク(アレック・ボールドウィン)と偶然再会し一夜を共にしてしまいます。その後、ジェーンは新たな人生の岐路に立つべく選択を迫られ...。
見どころ
シニアの複雑な恋愛を描いたロマンティック・コメディ。監督は『赤ちゃんはトップレディがお好き(1987年)』をはじめとする、女性の自立や子育てといったテーマを多く扱ってきたナンシー・マイヤーズが務めました。1人の女性として、母として奮闘するジェーンをメリル・ストリープはコミカルに演じています。
マダム・フローレンス! 夢見るふたり【2016年】
あらすじ
難病を患う富豪夫人のフローレンス(メリル・ストリープ)は、ソプラノ歌手になりたかった夢を思い出しレッスンを再開。夫のシンクレア(ヒュー・グラント)に支えられ、音痴であることに気づかないまま自分の歌声をレコードにしますが、人々の間では大ヒット。気を良くしたフローレンスは、音楽の殿堂カーネギーホールで開催することを決意。果たして音痴な彼女のコンサートは成功するのでしょうか...。
見どころ
カーネギーホールで大絶賛された、史上最悪の歌姫と言われるフローレンス・フォスター・ジェンキンスの実話を元にした作品。お金持ちだけど嫌味なく、音痴なのに意気揚々と謳い続けるフローレンスの姿に、愛らしく笑みが溢れてしまいます。作中では、実際の彼らの写真も公開されており、彼らの偉業に感動すること間違いなしの傑作。
最後に
1977年に、ジェーン・フォンダ主演の『ジュリア』でスクリーンデビューして以来、コメディ、サスペンス、ヒューマンドラマなど様々な作品に出演し、多くの観客を魅了してきたメリル・ストリープ。ぜひ彼女の作品をチェックしてみてくださいね!
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