目次
サバイバルファミリー【2017年】
あらすじ
物語の舞台は東京。ある日突然、原因不明の電気消滅が発生します。仕事もできない、勉強もできない、生活すらできない廃墟寸前となった東京を脱出するために立ち上がった鈴木一家。向かう先は母方の実家・鹿児島!しかし、電車は動いておらず空港まで自転車で向かうことに…。
見どころ
『ウォーターボーイズ(2001年)』などを過去に手がけた矢口文靖監督の作品で、小日向文世は主人公である一家の大黒柱・鈴木義之を演じています。映画自体はサバイバルコメディとなっており、妙なリアルさを感じながら時折クスッと笑えるところが魅力の一つです。小日向文世のダメダメな父親役はもちろん、大の苦手という芋虫を食べるシーンは見ておきたいワンシーンです!
重力ピエロ【2009年】
あらすじ
仙台市で次々起こる連続放火事件。なぜか事件現場には必ずグラフィティアートがあり、そのことに興味をもつ兄弟の奥野泉水(加瀬亮)と奥野春(岡田将生)。その頃、24年前に奥野家に起きた悲しい事件をもたらした人物、葛城由紀夫(渡部篤郎)が仙台に戻ってきたという情報を耳にします。
見どころ
原作は伊坂幸太郎原作の小説。直木賞候補作に入ったり、本屋大賞にノミネートされていたりと高い評価を受けています。奇妙な事件から狂いだした兄弟の運命と、『サバイバルファミリー』とは違って懐の広い父親役を演じる小日向文世の1つ1つの発言、行動に注目してほしい作品です。こんな父親がいたら、最高の家族だろうなと感じること間違いありません。
犬飼さんちの犬【2011年】
あらすじ
犬飼という名前なのにもかからわず、犬嫌いな犬飼保(小日向文世)。離島での単身赴任中だったものの、島で起こった問題に対するクレーム対応のため東京に帰ることになります。しかし、久しぶりの実家で見慣れない真っ白なサモエド犬・サモンがいて…。
見どころ
『幼獣マメシバ(2009年)』などテレビドラマと連動し描かれる動物映画シリーズの第5作。犬嫌いには見えない小日向文世がひたすら困っている姿がたまりません。ドラマでは描かれなかったストーリーも盛り込まれているので、気になった方はどちらも観てみてもいいかもしれません。
アウトレイジ【2010年】
あらすじ
関東一帯を支配する巨大暴力団・山王会。ある日、傘下である池元組と村瀬組の仲を疑った山王会会長は村瀬組に制裁を加えようとします。しかし、事態は山王会、池本組、村瀬組など多数の暴力団、そして警察を巻き込みながら、暴力団界の巨大な抗争が始まるのでした…。
見どころ
巨匠・北野武が監督を務めた本作。日本のヤクザ文化を描いたことで、国内だけでなく国外からも広く支持されています。小日向文世が演じるのは刑事でありながら、ヤクザと裏で関係をもつ片岡。続編『アウトレイジ ビヨンド(2012年)』では、第86回キネマ旬報ベスト・テン助演男優賞も受賞した狡猾で、威圧感たっぷりの演技力に注目してください。
銀のエンゼル【2004年】
あらすじ
北海道の小さな町はずれに、ぽつんと佇む一軒のコンビニエンスストアで店のオーナーを務める北島昇一(小日向文世)。妻の佐和子(浅田美代子)に仕事を任せていたところ、佐和子が交通事故により入院してしまいます。昇一は困惑しながらも妻の代わりに仕事を始めるのでした。
見どころ
物語の舞台となっている北海道は小日向文世の故郷。名だたる名優が織り成すヒューマンドラマで、田舎のコンビニあるあるにもついついくすっと笑ってしまうのではないでしょうか!共演者である西島秀俊や大泉洋などとの掛け合いも注目です。
ALWAYS 三丁目の夕日【2005年】
あらすじ
昭和33年の春、集団就職によって東京の下町の鈴木オートで働くことになった六子(堀北真希)。期待いっぱいのはずだった六子は、会社が小さくて落胆するも社長の一家に温かく迎え入れられて住み込みで働き始めることに。時を同じくして、その向かいの駄菓子屋で売れない小説家・芥川竜之介(吉岡秀隆)はひょんなことから身寄りのない子供、淳之介(須賀健太)を預かることになり奇妙な共同生活が始まります。
見どころ
複数の物語が絡み合う緻密なストーリー展開が魅力の本作。当時の時代背景を映像に細かく反映していて、懐かしさを感じさせる作品です。小日向文世演じる川渕康成は、淳之介を捨てた張本人でありながら、捨てきれない思いを抱えるという複雑な役。小日向文世は、冷徹さと後ろめたさのアンバランスさを見事な演技力で表現しています。
サイドウェイズ【2009年】
あらすじ
中年のシナリオライター・斉藤道雄(小日向文世)は、友人の上原大介(生瀬勝久)の結婚式へと参加するためロサンゼルスへ訪れます。20年ぶりのロサンゼルスで大介をはじめ、かつての想い人・田中麻有子(鈴木京香)、麻有子の連れの女性・ミナ・パーカーとカリフォルニアへドライブ旅行をすることに。
見どころ
本作は第77回アカデミー賞作品賞にもノミネートされた『サイドウェイ(2005年)』リメイク作品。大人のコメディー・ドラマと呼ばれたこの作品で、小日向文世はダブル主演で斉藤道雄を演じています。冴えない役ではありますが、もう1人の主人公を演じる生瀬勝久をはじめとする役者陣との息のあった掛け合いが魅力です。
非・バランス【2001年】
あらすじ
中学2年生のチアキ(派谷恵美)は小学生の頃の辛い経験から「友達を作らない」、「感情を殺しクールに生きる」をモットーに今後を生きていくと決めていました。しかし、ちょっとした勘違いから出会ってしまったオカマの菊ちゃん(小日向文世)と友達になり仲良くなっていきます。
見どころ
原作は魚住直子による小説で、1996年に第36回講談社児童文学新人賞を受賞しています。中学生の女の子とオカマという摩訶不思議な2人の関係性を中心に展開していくハートフルストーリー。小日向文世の役どころはなんとオカマ!?今まで見ることのできなかった不思議な妖艶さをもつ小日向文世が見られるのは『非・バランス』だけです。
清須会議【2013年】
あらすじ
物語の舞台は本能寺の変のその後。織田信長亡き後、後継者と領地配分を決めるために名だたる武将らが乗り出した清洲会議。柴田勝家(役所広司)と羽柴秀吉(大泉洋)が名乗りをあげます。勝家は信長の三男・信孝(坂東巳之助)を、秀吉は信長の次男信雄(妻夫木聡)を、それぞれ後継者として推すのでした。
見どころ
小日向文世の才能を見出したとされる三谷幸喜が監督する本作。画面に知らない人がいないのではないかと思えるほど、豪華な顔ぶれで織り成す三谷ワールドにはまること間違い無し!盟友・勝家を押し上げるため、良き参謀に徹する小日向文世に注目です。
それでもボクはやってない【2007年】
あらすじ
朝のラッシュ電車に飛び乗った金子徹平(加瀬亮)。就職面接に向かう途中で焦って乗った電車で、不運にも女子中学生に痴漢と間違われてしまいます。罪を認めて示談を進める弁護士に対して徹平が拒むと刑事告訴をされてしまうのでした。しかし彼を信じる家族や友人、元カノの力を借りて徹平は裁判で戦うことに。
見どころ
無罪立証が非常に難しいと言われている痴漢冤罪に切り込んだ映画。小日向文世が演じるのは、主人公の裁判を担当する2人目の後半担当裁判官・室山省吾。出番はそこまで多くはありませんが、重要な役どころなだけあり存在感は抜群!普段の温厚な見た目からは想像できないほどの冷徹な声・表情・仕草に、おもわず背筋が凍ってしまいそうになります。
最後に
普段は脇役として主演を支えるポジションにつくことが多い小日向文世ですが、実は、意外にも主演としての作品も数多く存在しています。菩薩のような善人からこの世を喰らう極悪人まで、演技力の振れ幅が無限大の小日向文世が演じる次の役はいったい何でしょう?!60歳を超えてもなお高まり続ける彼の演技力への期待に今後も目が離せません。
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