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6年ぶりの金城武最新作『恋するシェフの最強レシピ』とおすすめ映画5選

日本で90年代に起きたアジア映画ブームの立役者、ウォン・カーウァイ監督の代表作の1つ『恋する惑星(1995年)』をきっかけに日本でもブレイクした金城武。台湾でのアイドル時代には、ジミー・リン、アレック・スー、ニッキー・ウーと並んで台湾四小天王と呼ばれていたこともありました。

1998年にはアジア人として初のプラダのワールドキャラクターに、2008年にはアジア人初のエンポリオ・アルマーニの広告塔に抜擢され、その甘いマスクと整ったスタイルで国際的な俳優へと上り詰めました。

そんな金城武の最新作『恋するシェフの最強レシピ』が、2018年3月10日(土)に満を持して公開されます。新作公開を控えた今こそもう一度観たい、彼の魅力を堪能できるおすすめ映画5選と新作情報をご紹介します。

恋する惑星【1994年】

恋する惑星
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あらすじ

香港の九龍。バーで失恋の痛手を紛らわせていた警官223号(金城武)は、以前すれ違った謎の金髪女(ブリジット・リン)と意気投合し、ホテルで共に一夜を過ごします。一方、同じく恋人と破局したばかりの警官663号(トニー・レオン)は、行きつけの店「ミッドナイト・エキスプレス」で新入り店員のフェイ(フェイ・ウォン)と打ち解けます。

刑事と麻薬密売人の女、刑事とウェイトレスという2組の男女の恋愛模様が、雑居ビル「重慶大厦」と飲食店「ミッドナイト・エキスプレス」を舞台に繰り広げられます。

見どころ

まず外せないのは、金城武の魅力を開花させた記念の1作。本作の見どころはなんといってもウォン・カーウァイ監督の映像表現。香港の持つ独特の雰囲気を実に魅力的に映し出した、スタイリッシュでポップなラブ・ストーリーは、当時のアジア映画が持つ「地味であか抜けない」という既成概念を鮮やかに覆しました。

おすすめは謎の女とホテルに行った時のシーン。女はただ眠りたく、男はただ誰かに傍にいて欲しかった、というプラトニックさがいい。女が眠りに就いた後に、金城武が古い映画を見ながらただひたすら食べ続けるシーンは、彼の演じる警官223号の人となりがよく表れていてとても素敵です。

アンナ・マデリーナ【1998年】

アンナ・マデリーナ
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あらすじ

ピアノ調律師のガーフ(金城武)は内気な青年で、同じバスに乗り合わせた作家志望のモッヤン(アーロン・クォック)を成り行きで居候させることに。ある日、ガーフの家の上に越してきた気の強い女モク・マンイー(ケリー・チャン)にガーフは恋をしました。

モッヤンとマンイーはことあるごとに対立していましたが、そこにガーフが加わると3人の関係は心地良いものに。しかしマンイーの家が火事になったのをきっかけに、その三角関係はバランスを崩していきます。

見どころ

金城武の出演作で1番おすすめしたいのが本作。金城武は内気な調律師の青年ガーフを好演していますが、見どころはズバリ彼の恋が片想いなところ!ナイーブな二枚目半の青年役は金城武の真骨頂です。好きな彼女が自分ではなく親友のことを好きで、おそらく親友も彼女を好きなのだと、切なく見守る姿がたまりません。

ガーフが想いを託す物語「○と×」が劇中劇で繰り広げられますが、この物語に登場する主人公はガーフがなりたかった理想像であり、物語の中で笑い合う恋人同士は純粋で、微笑ましく、そして切ないのです。この2つの世界の金城武が1本で堪能できる贅沢な作品。また、本作ではエリック・ツァンにジャッキー・チュン、アニタ・ユンに、なんとレスリー・チャンと、豪華なゲスト出演も見どころです。

ターンレフト・ターンライト【2002年】

ターンレフト・ターンライト
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あらすじ

若手バイオリニストのジョン(金城武)と翻訳家のイブ(ジジ・リョン)。偶然に出会った2人は、実はお互いに子どもの頃に出会って好意を抱きながらも音信不通になっていた相手と知ります。電話番号を交換するものの、番号が記されたその紙を雨で滲ませてしまい、再び音信不通に…。

実は壁1枚を挟んで建てられたアパートの隣同士に住んでいる2人ですが、ジョンは右に曲がるクセがあり、イブは左に曲がるクセがあります。アパートの門を出ても反対方向に行く彼らは、運命のいたずらですれ違ってばかりでなかなか出会うことができません。

見どころ

バイオリニストの金城武は文句なしにステキ。本作ではタキシード姿も拝むことができます。観客は、2人がすれ違うたびに「あーーーーーーーー!もうっ!!」と、もどかしくてもどかしくてジタバタしてしまうはず。スマホがこれだけ普及した今でも、この古典的な恋愛物語は色褪せることなく、ドキドキを提供してくれます。

もともとは台湾の絵本が原作の本作。クライマックスの大胆な展開が「コメディ」だと話題になりましたが、後味はきっと笑顔で爽快。香港映画はこうあるべし!を体感できる愛すべき映画です。

スペーストラベラーズ【2000年】

スペーストラベラーズ
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あらすじ

閉店間際の銀行を3人組の強盗団が襲撃します。犯人たちはある孤児院で兄弟のように育った幼馴染みの、西山(金城武)・藤本(安藤政信)・高村(池内博之)。彼らの目的は南の島にある「楽園」で暮らすことでした。しかし、お金を奪う最中にトラブルが発生し、計画が外部に漏れてしまいます。

銀行を大勢の警官たちに囲まれた3人は人質を取って立て篭もるハメに。計画は失敗に終わるかと思いきや、アクの強い人質たちもそれぞれの思惑で計画に加担!さらに騒動は大きくなって、強盗と人質との間にいつしか奇妙な友情が芽生えはじめます。

見どころ

人気お笑い集団・ジョビジョバの舞台劇を『踊る大捜査線(1997年~)』シリーズの本広克行監督を中心に、「踊る大捜査線」のスタッフが制作した本作。劇中でもジョビジョバは「J.SIX.BABYS」というバンドとして登場しています。

見どころは強盗団3人組の他に出演する、深津絵里、渡辺謙、大杉漣、浜田雅功といった豪華キャストはもちろん、随所にちりばめられたパロディーシーンなども盛りだくさん。そんな中、金城武をはじめとする強盗3人組のどこか憎めないキャラクターが初々しく、愛らしくて良いのです。

レッドクリフPart I【2008年】/レッドクリフ Part II 未来への最終決戦【2009年】

レッドクリフ PartI&II
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あらすじ

三国時代の中国。漢の曹操(チャン・フォンイー)は、北部を平定した後、天下統一に邪魔な劉備(ヨウ・ヨン)・孫権(チャン・チェン)の抹殺と、周瑜(トニー・レオン)の妻である天下一の美人・小喬(リン・チーリン)を自分のものにする目的で兵を進めます。

敗走した劉備は、部下の諸葛亮(金城武)の提案に従い、諸葛亮を孫権のもとへ派遣しますが、孫権の総司令である周瑜と意気投合し2つの勢力は共に曹操と戦う同盟を結びます。

見どころ

2部構成で製作された本作は、中国文学の四大古典小説「三国志演義」を基に、前半のクライマックスシーンである「赤壁の戦い」を描いています。『フェイス/オフ(1998年)』、『M:I-2(2000年)』などのノワール系アクションの巨匠ジョン・ウー監督による歴史スペクタクルの本作ですが、なんといっても諸葛亮を演じた金城武の存在が際立っています。

歴史上「最強の軍師」とも呼ばれた諸葛亮を、冷静沈着、飄々と好演しています。ジョン・ウー作品のシンボルである"白い鳩"を肩に留らせている金城武。戦闘シーンは黒澤明監督の『七人の侍(1954年)』を参考にしたという本作ですが、そんな戦闘の中、ひとり武器も持たずに知性溢れる物静かな佇まいが素敵です。

恋するシェフの最強レシピ【2018年】


株式会社ハーク YouTubeチャンネルより

あらすじ

上海で名門ホテルの買収を行う完璧主義の高慢な実業家ルー・ジン(金城武)は、世界の味を知り尽くし"絶対味覚"を持っています。今回買収にかかわっているホテルが提供するメニューの味見で唯一、彼の舌を満足させたのは、見習いシェフのションナン(チョウ・ドンユイ)が作った斬新な料理。

互いに顔をあわせることなく、ジンの挑発的なオーダーと、それに応えるションナンはやりとりを重ね、"食"を通して心を通わせ始めます。ところが、ジンがずっと会いたがっていたションナンは、以前、最悪の出会いを果たした"最悪の女"だったのです。

見どころ

とうとうロマンティック・ラブコメディの金城武が帰ってきました!ヒロイン役は、チャン・イーモウ監督に見出され『サンザシの樹の下で(2011年)』でデビュー、"中国13億人の妹"と呼ばれる中国若手No.1女優チョウ・ドンユイ。歳の差恋愛を描いた本作ですが、18歳下の女性に翻弄される金城武の姿はとってもキュート。

『ウィンター・ソング(2006年)』など"恋愛映画の巨匠"と呼ばれるピーター・チャン監督がプロデューサーを務め、チャン監督作である『ウォーロード/男たちの誓い(2009年)』、『捜査官X(2012年)』で編集監督を務めてきたデレク・ホイの初メガホンをとりました。

ジンの楽しみのひとつである"完璧なインスタントラーメン"。本編にこの完璧なインスタントラーメンを作るシーンが2回ほど登場しますが、これがどちらも微笑ましいのです。また、自分にも他人にも厳しいジンがションナンの家で爆睡する一場面では、ジン役を通して金城武の隙を見たようなお得感が得られます(笑)

最後に

金城武主演による純粋なラブ・ストーリーとしても、ラブ・コメディとしても、久しぶりとなる新作。ファンはもちろん、若い頃の金城武の作品を知らない人も、彼の魅力を更に知ることができる作品となっています。

本記事では日本語・北京語・広東語・台湾語・英語が堪能な金城武の多彩な魅力を感じとれるようなラインナップを選出しましたが、他にも魅力的な出演作はまだまだあります。日本公開作は今作で実に6年ぶり。これからも短いスパンで彼の作品にお目にかかりたいところです。