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推理モノ好き必見!絶対に知っておきたい海外探偵ドラマ10選

探偵ドラマの主人公といえば、パイプや帽子というのがトレードマークでした。しかし近年では、『シャーロック』のように現代を意識したものやファンタジー要素のある『サイク/名探偵はサイキック?』のような個性的な作品も登場しています。

しかし天才的な頭脳や観察眼、推理力といった根本的な才能は決して変わることはありません。そこで探偵ファンにもぜひ知っておいて貰いたい、海外探偵ドラマ新旧10作品をご紹介します。

刑事コロンボ【1972年】

刑事コロンボ
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あらすじ

高名な精神科医のフレミング(ジーン・バリー)は、愛人と共謀して資産家である妻を殺害。アリバイ工作も万全に整え、綻びのない完全犯罪をでっち上げました。一見すると隙のない犯行ではあるもののロサンゼルス市警の刑事コロンボ(ピーター・フォーク)は、ほんの些細な手がかりを見つけて犯行をあぶりだしていきます。

見どころ

コロンボの独特な語り口や毎回出てくる「うちのかみさんがね…」という名セリフ、よれよれのレインコートがトレードマークの本作。一度疑いを持つと納得するまで片っ端から調べつくし、かならず糸口を見つけ出して犯人を追い詰める姿には、事件解決への執念が見られます。

そしてコロンボの最大の見どころは見事な逆トリックです。コロンボの言葉の罠にはまらないように気をつけている犯人が、実は罠に掛かっていたことに気づく場面は最高にスッキリします。



名探偵モンク【2002年】

名探偵モンク
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あらすじ

サンフランシシコの敏腕刑事として活躍していたモンク(トニー・シャルーブ)。ある日、最愛の妻を自動車爆発事故で亡くしてから精神が崩壊、日を追うごとに症状が悪化し部屋に閉じこもってしまいます。

しかし看護士シャローナ(ビティ・シュラム)のサポートにより、犯罪コンサルタントで生計を立てるまでに回復。そして専属看護士となったシャローナの手を借りて、市長候補暗殺事件を捜査することになります。

見どころ

精神症を発症しながらも天才的な才能を発揮して難事件を解決する、モンクの活躍をユニークに描いた異色の探偵ドラマです。精神病を患っているためか、機械が嫌いで自然も嫌い、ユーモアなんて分からないし、雰囲気なんて読めないので失言ばかり。しかも潔癖症のため他人と触れ合うのが嫌いという一件してダメ人間のようなモンクが、ずば抜けた推理力で事件を解決するというギャップが魅力です。

エレメンタリー・ホームズ&ワトソン in NY【2013年】

エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY
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あらすじ

ロンドン警視庁で顧問をしていたホームズ(ジョニー・リー・ミラー)は、薬物依存症のリハビリをするためアメリカに移住します。治療後は、天才的な頭脳と推理力を活かし、NY市警の顧問として凶悪犯罪捜査に協力することになりました。そこでホームズの薬物依存の監視役として、元外科医のワトソン(ルーシー・リュー)が派遣されてきます。

見どころ

薬物依存のある探偵という斬新な設定に加え、ワトソン役が女性という設定もはじめてです。ホームズは自分の才能を誇示する自信家で、誰にでも上から目線の態度を取り、落ち着きが無く自己中心的で、事件解決の為には犯罪まがいの事も気にしません。

そんなホームズにキレのいいツッコミを入れるワトソンとのコメディチックな掛け合いも見どころ。こだわりを持ったら一点集中型というところでは、『名探偵モンク』に似通ったところがあります。

ジェシカおばさんの事件簿【1988年】

ジェシカおばさんの事件簿
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あらすじ

元国語教師のジェシカ(アンジェラ・ランズベリー)は、夫に先立たれた寂しさを紛らわすために書いたミステリー小説が大人気となり、売れっ子小説家となりました。ある日、ジェシカは出版社の社長の自宅で開かれた仮装パーティーに招かれますが、そこでシャーロック・ホームズに仮装していた男性が殺されるのでした…。

見どころ

警察に煙たがられながらも、事件に首を突っ込んでいくジェシカおばさんの好奇心や、ちょこちょこ動き回る姿がこのドラマ最大の見どころです。ミステリー系とはいっても、アクションやお色気、残忍といった要素はないので、のんびり観られるお茶の間ドラマといった印象です。

SHERLOCK/シャーロック【2011年】

SHERLOCK:シャーロック
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あらすじ

軍医だったワトソン(マーティン・フリーマン)は、戦場で負傷しイギリスに帰国。孤独な生活を送っていたところ、友人からルームメイトを探しているシャーロック(ベネディクト・カンバーバッチ)を紹介され同居することになります。

その頃ロンドンでは謎の自殺が連続して起きていて、新たな自殺が起きたという一報が入ります。他殺と考えていたシャーロックはワトソンと一緒に現場へ向かうことに。

見どころ

アーサー・コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」を現代版としてアレンジしたドラマ。謎解き要素はもちろんのこと、シャーロックが長セリフをハイスピードで言ったり、その中でもシェイクスピアのセリフを引用したりと、物語が早回しのように展開されていくのが魅力です。

また、この作品で注目された、カンバーバッチは『イミテーション・ゲーム(2015年)』や『ドクター・ストレンジ(2017年)』、フリーマンは『ホビット(2012年〜2014年)』3部作で主演を務めるなど、快進撃を見せています。

ヴェロニカ・マーズ【2008年】

ヴェロニカ・マーズ
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あらすじ

ケインソフトウェアのおかげで住民が裕福に暮らせるカリフォルニア州ネプチューンで、ヴェロニカ(クリスティン・ベル)の親友リリー(アマンダ・サイフリッド)が何者かに殺害されます。保安官であるヴェロニカの父キース(エンリコ・コラントーニ)が疑ったのは、リリーの父でソフトウェア会社社長のジェイク・ケイン(カイル・セコー)。

しかしケイン家を犯人扱いしたのが原因で、辞職に追い込まれたキースは私立探偵に転職。1年後、リリーの母親セレステ(リサ・ソーンヒル)が夫の浮気調査のためにキースの元にやってきます。

見どころ

ヴェロニカ最大の魅力は多彩な探偵術と、逆境をもろともしないスーパーヒロインであること。好奇心や勘といったヴェロニカならではの探偵術を駆使したり、時には悪知恵も使って事件を解決。

自分にどんな悲劇がふりかかっても、すべて原動力に変えてしまうヴェロニカからは強さと勇気をもらえます。また暴力や薬物問題に関わる若者たちを描く一方、高校生らしい恋愛問題や友情などがバランスよく描かれているのも見事です。

名探偵ポワロ【1990年】

名探偵ポワロ
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あらすじ

ベルギー警察で警察官として活躍していたポワロ(デヴィッド・スーシェ)は、第一次世界大戦の影響によりイギリスに亡命し、ロンドンで探偵をしていました。ある日、国家級の大きな依頼を待つポワロの元に、トッド家の失踪したコックを探してほしいという依頼が舞い込みます。

庶民的な事件なためポワロは断りますが、依頼人トッド夫人(ブリジット・フォーサイス)に推されて捜査にあたります。しかし、新聞の広告欄であえなく見つかったコック。しかしこの失踪事件の裏側には、ポワロの天才的頭脳を駆使するほどの大きな事件が絡んでいたのです…。

見どころ

『名探偵ポワロ』は、アガサ・クリスティ原作の探偵小説に登場するポワロを主人公にしたドラマです。1930年の時代背景やファションに至るまで、作りこまれた世界観が画面いっぱいに広がっていることからイギリス好きにはたまりません。

またデヴィッド・スーシェは、ポワロになりきるために原作でのポワロの話し方や立ち位置などすべてを学んだそうです。自分の個性を殺して演じ抜いたという徹底した役作りには、スーシェの俳優としての生き様さえ感じさせてくれます。

サイク/名探偵はサイキック?【2011年】

サイク:名探偵はサイキック?
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あらすじ

ショーン(ジェームズ・ロディ)は、幼ない時から警察官である父に観察能力を鍛えられていました。その鍛え方はレストランに入って目を閉じ、帽子を被った人は何人いるかなど、常人では考えられないほどハードな特訓です。

大人になったショーンは、ある日テレビで観た窃盗事件の犯人を突き止めて通報。警察の追求に観察眼ではなく超能力で探したと言ってしまいます。ショーンはこれを機に、親友のガスター(デュレ・ヒル)と一緒に探偵事務所「サイク」を立ち上げるのでした。

見どころ

もちろんショーンには超能力なんてなく、単に観察能力が常人離れしているだけです。しかし超能力者っぽく見せる奇妙な動きや、わざとらしさが面白さを引き出しています。

探偵モノなので事件解決がストーリーの中心ですが、証拠品がフォーカスされたり、ショーンが観察眼を使う時は証拠が光ったりするので、視聴者も一体となって謎を解き明かせるというのも魅力です。

アガサ・クリスティ ミス・マープル【2006年】

アガサ・クリスティー ミス・マープル
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あらすじ

ロンドン郊外にある小さな村、セント・メアリー・ミード村に住む情報通のミス・マープル(ジョーン・ヒクソン)は、バツグンの観察力と推理力を持つ老婦人。村人の会話や井戸端会議から事件を察知して見事な推理力を発揮します。

ある日、マープルの親友のドリー・バントリー夫人(ジョアナ・ラムレイ)から「書斎で若い女性の死体が発見された」と連絡が入り、マープルはバントリーの屋敷へと向かいます。

見どころ

推理小説ファンから高い人気を誇るアガサ・クリスティの推理小説が原作。通常の探偵モノは、職業を探偵としているものが多いのですが、このドラマでは普通のおばあちゃんが自身の推理力を活かし事件を解決していくというスタイルです。

事件が依頼されるわけではなく、出かけ先で事件に遭遇したり、こぼれ話で聞いて勝手に首を突っ込んだりするだけなので、本格推理ドラマが好きという方より、少し肩の力が抜けるような探偵ものが好きな方におすすめしたい作品です。

キリング【2012年】

キリング
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あらすじ

街に立ち並ぶ古い建物や自然豊なコペンハーゲンの街で、刑事として活躍していたサラ(ソフィー・グローベール)は、退職して息子と一緒に婚約者のいるスウェーデンに移住しようとしていました。

しかし退職当日、ある林の中からフレディリック高校に通う少女ナナ(ジュリー・オェルガード)の惨殺遺体が発見されます。サラの退職は保留となり捜査に戻され、後任に決まっていたマイヤー刑事(ソーレン・マリン)と捜査を続けることに。

見どころ

サラやマイヤーなど事件を追う刑事だけではなく、視聴者をも翻弄させ、先が全く読めないストーリーとすべての登場人物が怪しく見えてしまうのが、このドラマに惹き込まれる要因です。

ひとつの殺人事件を解決するまでの20日間を描いていますが、最後まで犯人を特定できないのが『キリング』最大の見どころにして、デンマーク史上最高視聴率を誇る所以でしょう。

最後に

洞察力や観察力といった、探偵や刑事に必要な能力をテーマにした、新旧10作品の探偵系ドラマを紹介しました。中でも不朽の名作『刑事コロンボ』の、「なるほど!」と思わずうなずいてしまう逆トリックは、ぜひ一度ご覧になってください。