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映画にドラマ、CMと見ない日は無いと言っていいほど、今もっとも勢いのある女優となった広瀬すず。
広瀬すず公式Instagramアカウント（@suzu.hirose.official）より
元々、雑誌「Seventeen」のモデルだった彼女は、今やすっかり女優の顔。2019年のNHK朝ドラ「夏空」でヒロインも決まり、ますます女優として目が離せない彼女の注目映画を紹介します。
目次
放課後たち【2014年】
あらすじ
中学生の倫子（広瀬すず）は大学生の涼太（落合モトキ）に想いを寄せています。ある日、涼太に家庭教師をしてもらえることになった倫子。涼太の家へと向かい、6畳間の2人きりの空間で告白をしようとタイミングをうかがっていたのですが、そこで思いもよらぬ修羅場に巻き込まれることに…。
見どころ
「家庭教師」と「生徒」という共通する題材で、４人の監督がそれぞれ１本ずつ撮ったオムニバス作品です。初々しい広瀬すずの演技が楽しめます。気を引こうと短パンを履いて好意を寄せる男子大学生を誘う姿や、寝転ぶ姿などファンなら思わずドキッとしてしまうシーンが盛り沢山。また、タイトルにも使われている「ロリータ」は、劇中に出てくるスタンリー・キューブリック監督の映画『ロリータ』とかけていて監督の遊び心も垣間見ることができるでしょう。
海街diary【2015年】
あらすじ
鎌倉に住む３人姉妹、長女・幸（綾瀬はるか）、次女・佳乃（長澤まさみ）、三女・千佳（夏帆）の元に、15年前に家を出てから疎遠になっていた父親の訃報が届きます。悩みながらも葬儀がある山形へ向かうと、そこには腹違いの妹・すず（広瀬すず）が。父親が亡くなったことで寄る辺を失ったすずの姿を見て、幸が鎌倉で一緒に暮らさないかと提案するのでした。
見どころ
この作品で一気に女優の頭角を現した広瀬すずは、第39回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞。劇中で満開の桜坂を走るシーンで彼女の頭に付く桜の花びらは演出ではなく偶然の産物。見ていた周りのスタッフや共演者は"何か持っている子"だと感じたみたいです。是枝裕和監督が原作を読んで「監督するのは自分だと思った。」と確信するほど、原作との世界観が見事にハマっています。他にも、大竹しのぶ、樹木希林、堤真一、加瀬亮といった豪華俳優が集結しているのも魅力。
ちはやふる 上の句【2016年】
あらすじ
幼馴染の千早（広瀬すず）、太一（野村周平）、新（新真剣佑）の3人は幼い頃、競技かるたでよく遊んでいました。小学校卒業を機に家庭の事情で、新は福井へと引っ越すことになります。千早は新に再会した時に「強くなったな」と言われたい一心で競技かるたを続けるのでした。高校入学と同時に幼馴染の太一と再会し、そこで競技かるた部を作り新に会うために全国大会を目指します。
見どころ
累計発行部数1600万部（2016年3月時点）の人気少女漫画を映画化。競技かるたを通して幼馴染の3人の成長と青春を描いています。競技かるた特有の凛々しさが広瀬すずから溢れ出しています。上の句、下の句と2部作で製作された本作は大ヒットし、2018年の3月に『ちはやふる 結び』として3作目が公開予定。3作目の公開前に是非一度観てみてはいかがでしょうか。
四月は君の嘘【2016年】
あらすじ
幼少時代に神童と呼ばれ数々の有名ピアノコンクールで優勝をしていた有馬公生（山崎賢人）は、指導者であった母親の死がきっかけでピアノの音が聞こえなくなってしまいました。14歳になり私立中学へ進級した公生は、幼馴染の澤部椿（石井杏奈）と渡亮太（中川大志）の紹介で、同じ年のヴァイオリニスト宮園かをり（広瀬すず）と出会います。
ある日、かをりの出るコンクールを見に行った公生は、彼女が舞台に立ち楽しそうに演奏する姿を見て衝撃を受けます。かをりによってモノトーンだった音楽の世界が次第に色づき始め、再び音楽と向き合い出すのでした。
見どころ
泣ける青春漫画として大ヒットした新川直司による漫画を実写化。天真爛漫な広瀬すずには、元気で明るいキャラの宮園かをり役はぴったりと言えるでしょう。
また有馬公生役の山崎賢人の指が綺麗で見とれてしまうほど！広瀬すずと山崎賢人のW主演となっている本作は、演奏者という設定もあり撮影開始の半年前から2人とも猛特訓をしたそうです。演奏がぶつかり合うシーンなどピアノとヴァイオリンの二重奏は見入ってしまうほどの素晴らしい仕上がりになっています。
怒り【2016年】
あらすじ
「怒」の血文字が残された殺人現場。未逮捕のまま１年が経ち、犯人は顔を整形し全国逃亡を続けている中で、
千葉では、男手一つで不器用ながらも娘を育てた父・洋平（渡辺謙）と娘・愛子（宮崎あおい）の前に田代（松山ケンイチ）、
東京では、昼はエリート会社員、夜はクラブで一夜限りの関係の相手を探す優馬（妻夫木聡）の前に直人（綾野剛）、
沖縄では、問題のある母と離島に移り住んできた女子高校生の泉（広瀬すず）の前に田中（森山未來）と、
3人の謎の男が各所に現れます。
見どころ
『悪人（2010年）』の吉田修一×李相日の最強タッグが再び集結、豪華キャストが繰り出す物語に感情を揺さぶられます。"愛する人に対して信じたい気持ち"を様々な登場人物の視点から描いています。観ていると現実的で胸が苦しくなり、ひと時も目が離せなくなります。「撮影が終わった時、自分が変わったと思えるものがありました。」と語った広瀬すずの演技力は必見です。また沖縄の海と透明感溢れる広瀬すずのイメージがとてもマッチしています。
チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜【2017年】
あらすじ
県立福井中央高校に入学した友永ひかり（広瀬すず）は、中学時代から憧れの同級生・山下孝介（新真剣佑）がサッカー部に入学したことを知ります。彼を応援したいという軽い気持ちでチアダンス部に入部をするのですが、待ち受けていたのは顧問の早乙女薫子（天海祐希）のスパルタ指導。続々と退部者が出る中で、チームメイトの同級生・玉置彩乃（中条あやみ）がひかりにとって大きな存在となり、全米大会制覇を目指すことになるのです。
見どころ
2018年に連続ドラマ化が決定。2009年3月、福井県立商業高等学校のチアリーダー部で実際に起こった実話を元に映画化した作品。出演者の本作にかける情熱が、ダンスや演技から伝わってきて思わず目頭が熱くなります。早乙女薫子役を演じる天海祐希は、映画化にあたりモデルとなった顧問の先生からの直々のご指名だったそうです。
また広瀬すずと中条あやみは雑誌「Seventeen」のモデルとして旧知の仲であったこともあり、劇中での2人の距離感が違和感なくまさに自然体。広瀬すずの制服姿はもちろん、ジャージ姿やチアダンスの衣装を見ることができる点にも注目です。
三度目の殺人【2017年】
あらすじ
勝つことにこだわり続けているエリート弁護士の重盛朋章（福山雅治）は、同僚が投げ出した仕事を仕方なく担当することになります。殺人の前科がある三隅高司（役所広司）は自分を解雇した工場の社長を殺害し、死体に火をつけた容疑で起訴。犯行を自供していることもあり死刑は確実でした。しかし重盛は無期懲役に持ち込むべく調査を進めると、三隅が殺人を犯したことに違和感を覚えるようになっていくのでした。
見どころ
脚本から練り上げ是枝監督の渾身の1本となった本作は、ただの法廷ミステリーサスペンスではありません。日本の司法の在り方について観客は深く考えさせられます。物語の解釈の仕方も人によって様々でしょう。
『海街diary』に続いて再び是枝監督組に入り、キーパーソンとなる咲江役となった広瀬すず。約２年でこんなにも存在感が強くなるなんて！と役者としても確実に成長を遂げています。また重盛と三隅の取調室でのシーンでは、静かで淡白な空気感の中に気迫と緊張感が満ちていて、これぞ是枝監督の世界だと感じることができるでしょう。
先生！、、、好きになってもいいですか？【2017年】
ワーナー ブラザース 公式チャンネル YouTubeチャンネルより
あらすじ
弓道部に所属する高校2年生の島田響（広瀬すず）は、隣のクラスの担任で生徒思いの教師・伊藤貢作（生田斗真）に人生で初めての恋をします。響は伊藤に気持ちを伝えるのですが、気持ちに応えられないと伊藤にはっきりと言われます。けれども何事にもまっすぐな響の姿を見て、伊藤の心は次第に揺らぎ始めます。
見どころ
「別冊マーガレット（集英社）」で今も連載を続けている河原和音。1996年〜2003年と長期連載し大ヒットコミックとなった「先生！」の待望の実写化。生田斗真×広瀬すず、そして主題歌はスピッツという三拍子が揃い胸キュン必須です。
女の子だったら一度は夢見る大人の男性との恋を心情リアルに描いていて、見ている側の心も苦しくなる切ないラブストーリー。映像における光の加減がとても絶妙でスタッフの頑張りも垣間見れます。
最後に
つい先日には姉の広瀬アリスと姉妹2人でフォトブック『ありすずです。（玄光社）』を発売し、2018年には『ラプラスの魔女』、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』などの出演作の公開が控えています。ほんの数年間で役者としても飛躍的に変化を遂げた広瀬すず、20代へ突入する彼女は一体どんな成長を私たちに見せてくれるのでしょうか。今後の活躍も楽しみですね。
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