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"永遠の妖精" オードリー・ヘプバーン出演作品おすすめ10選

『ローマの休日(1954年)』や『ティファニーで朝食を(1961年)』など数々の代表作を持つオードリー・ヘプバーン。小さな顔に大きな瞳、長い手足、彼女の気品漂う雰囲気は、多くの男性たちを魅了しました。スクリーンで見せる彼女の可憐でスタイリッシュなミニマムスタイルに憧れ、真似した方も多いのではないでしょうか。晩年はユニセフ親善大使としても活躍したハリウッドのファッションアイコンでもあるオードリー・ヘプバーンの出演したおすすめ映画を10作品ご紹介します。

ローマの休日【1954年】

ローマの休日
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あらすじ

ヨーロッパのとある国の王位継承者アン王女(オードリー・ヘプバーン)は、親善旅行でローマを訪れていました。分刻みの過酷スケジュールを気丈にこなす王女でしたが、ある晩とうとうヒステリーを起こしてしまいます。鎮静剤を注射されましたが、眠れない王女はこっそり部屋を抜け出し街へと繰り出します。ホテルで打たれた鎮静剤が効いてきて、道端でぐっすり眠り込んでいる王女を見かけた新聞記者のジョー(グレゴリー・ペック)は、彼女を自宅のアパートへ連れて行くことになり…。

見どころ

無名の女優オードリー・ヘプバーンを一躍有名にした名作。彼女のノーブルな雰囲気はアン王女の上品でチャーミングな役柄にぴったりでした。映画の中で長い髪をバッサリと切るシーンやスペイン広場の階段でジェラートを美味しそうに食べるシーンはとても有名です。この作品でヘプバーンはアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞しました。



ティファニーで朝食を【1961年】

ティファニーで朝食を
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あらすじ

ホリー・ゴライトリー(オードリー・ヘプバーン)は、ニューヨークで暮らす自由奔放な女の子。贅沢が大好きな彼女は玉の輿に乗ることを夢見て、複数の男性に援助してもらいながら生活しています。そんなホリーが住むアパートに作家志望の青年ポール・バージャック(ジョージ・ペパード)が引っ越して来ます。離れ離れに暮らす兄弟とポールを重ねたホリーは、少しずつ彼に惹かれていきます。そしてポールもまた天然で無邪気なホリーに興味を持つようになり…。

見どころ

ティファニーのショーウィンドウを眺めながら、クロワッサンをかじりコーヒーを飲むホリーの冒頭シーンはとてもおしゃれ。ジバンシィのリトルブラックドレスに身を包んだヘプバーン扮するホリーはとてもエレガントでスタイリッシュ。おかげで、パーティーガールが下品すぎない女性として描かれています。彼女の可憐でキュートな魅力を堪能できる作品です。

麗しのサブリナ【1954年】

麗しのサブリナ
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あらすじ

運転手の娘サブリナ(オードリー・ヘプバーン)は、大富豪ララビー家の次男デイヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に憧れていました。しかし冴えないサブリナのことなど見向きもしないデイヴィッド。恋に破れたサブリナはパリに留学し、洗練された大人の女性へと変貌を遂げ戻って来ました。するとデイヴィッドはサブリナに熱を上げ、自身の婚約披露パーティに彼女を誘います。しかし、そんな2人を見て怪訝に思った長男ライナス(ハンフリー・ボガート)は2人を引き離そうと画策するのでした。

見どころ

運転手の娘で冴えなかったサブリナが、パリ留学を経てスタイリッシュな美しい女性へと成長し、ララビー家の長男ライナスとすれ違いながらも心を通わせていくシンデレラストーリーです。デイヴィッドはイケメンでプレイボーイの弟、ライナスは堅物で実は心優しい兄という対照的な性格も分かりやすく描かれています。またサブリナが2人の男の間で揺れる女心にとても共感できる作品です。

マイ・フェア・レディ【1964年】

マイ・フェア・レディ
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あらすじ

舞台はロンドンの下町。貧しい花売りの娘イライザ(オードリー・ヘプバーン)は、偶然声をかけた言語学者のヒギンズ教授(レックス・ハリソン)と出会います。そして貧しい生活を抜け出すべく、教授からひどい訛りを矯正しレディとしての礼儀作法を教わることに。ヒギンズ教授の厳しい指導のもと、美しく上品なレディへと変貌を遂げたイライザは社交界デビューを果たしますが、自分はヒギンズの研究対象だったと知りショックを受けます。

見どころ

オードリー・ヘプバーン主演のミュージカル作品として有名な本作はアカデミー賞作品賞を受賞。劇中で披露するイライザの歌声は吹き替えであることも有名な話です。下品で貧乏な女の子がレディへと変貌していく役を演じきった彼女の姿は、可憐でまるで妖精のようです。

パリの恋人【1957年】

パリの恋人
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あらすじ

共感主義という哲学に夢中なジョー(オードリー・ヘプバーン)は小さな古本屋で働く女の子。ひょんなことから彼女の働くお店で、有名ファッション雑誌の撮影が行われることに。そこでカメラマンのディック(フレッド・アステア)にモデルとしての魅力を見出されたジョーは、パリでの撮影に誘われます。ファッションなんて全く興味がない彼女でしたが、モデルになれば崇拝する共感主義の提唱者フロストル教授(ミシェル・オークレール)がいるパリに行けるということで話を受けるのでした。

見どころ

ファッション×パリというおしゃれ要素がたっぷり詰まった、オードリー・ヘプバーンにとって最初のミュージカル映画。作品の大部分を占めるパリのシーンや彼女が着こなす数々のジバンシィはとても素敵で古さを感じさせません。当初は女優ではなくバレリーナ志望だったというヘプバーン。彼女の歌って踊る生き生きとした演技と、相手役であるフレッド・アステアのキレのあるダンスも楽しめる作品です。

戦争と平和【1956年】

戦争と平和
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あらすじ

舞台は19世紀初め、ナポレオン率いる仏軍によるモスクワ侵攻の噂に揺れるロシア。大富豪の息子ピエール伯爵(ヘンリー・フォンダ)のお気に入りは、ロストフ伯爵家の令嬢ナターシャ(オードリー・ヘプバーン)で、2人は兄弟のように親しい間柄でした。やがてナターシャは舞踏会で知り合ったピエールの親友アンドレイ公爵(メル・ファーラー)と恋に落ち婚約しまが、アンドレイの父の反対で1年間離れ離れに暮らすことに。その寂しさから他の男性と恋に落ち、かけ落ちしようとするナターシャでしたが失敗に終わり…。

見どころ

ロシアの文豪トルストイの有名な小説を映画化した作品。主にナターシャ、ピエール、アンドレイを中心に描いており、若者の葛藤や成長を軸に本当の幸せや愛って何?という普遍的なテーマを取り扱っています。この映画にはヘプバーンの実生活で最初の夫となるメル・ファーラーがアンドレイ役で出演しています。

おしゃれ泥棒【1966年】

おしゃれ泥棒
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あらすじ

天才的な贋作画家であるシャルル・ボネ(ヒュー・グリフィス)の美術コレクションに疑いを持った美術商の依頼で、私立探偵シモン(ピーター・オトゥール)はボネの屋敷に忍び込みます。そしてボネの娘ニコル(オードリー・ヘプバーン)に見つかってしまうのですが、シモンを泥棒だと信じ込んだニコルは、父親が美術館に貸し出しているヴィーナス像を盗み出して欲しいと懇願します。

見どころ

贋作画家の娘ニコルと実は盗みが初めての私立探偵シモンが美術館に忍び込み、一緒に泥棒する中で恋に落ちるというラブコメディーです。軽快なストーリー展開とおしゃれなセリフやファッションで、最後まで楽しく鑑賞できる作品。ヘプバーン扮するニコルが着こなすジバンシィやカルティエが目を楽しませてくれます。

シャレード【1963年】

シャレード
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あらすじ

旅先のスキー場で夫との離婚を決意したレジーナ・ランパート(オードリー・ヘプバーン)。しかしパリの自宅に戻ると、そこはもぬけの殻、さらに警察が現れて夫の死を告げられます。そして遺品を受け取った彼女はアメリカ大使館に呼び出され、情報部長のバーソロミュー(ウォルター・マッソー)から夫の裏の顔を知らされ愕然とするのでした。

見どころ

劇中では殺人が起きたり、次から次に起こるどんでん返しに何を信じたらいいのか分からなくなるでしょう。ストーリーに翻弄され続け、衝撃のラストまでドキドキが止まりません。また主演2人の恋の駆け引きを楽しめ、ヘプバーンの可愛さ全開の未亡人役を堪能できます。

パリで一緒に【1964年】

パリで一緒に
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あらすじ

リチャード・ベンソン(ウィリアム・ホールデン)は、リッチな売れっ子脚本家。依頼された脚本の締め切りまであと2日しかないのに、完全に行き詰まりパリの高級ホテルで遊び呆けていました。締め切りに間に合わせるためタイピストを雇うと、現れたのは美人タイピストのガブリエル・シンプソン(オードリー・ヘプバーン)。彼女の話から刺激を受けたリチャードは、早速ガブリエルと自分をモデルにして執筆に取り掛かります。

見どころ

若き美人タイピストと著名脚本家が新作映画の構想を練るやりとりと、創作中のストーリー「エッフェル塔を盗んだ娘」が同時進行する劇中劇。『麗しのサブリナ』以来、約10年ぶりのヘプバーンとホールデンの共演作品です。マレーネ・ディートリッヒやトニー・カーティスなどのスターがチョイ役で出演していたり、ヘプバーンの他作品ネタが散りばめられていたりと遊び心に溢れた作品です。

暗くなるまで待って【1968年】

暗くなるまで待って
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あらすじ

リサ(サマンサ・ジョーンズ)は犯罪組織からヘロインを奪って逃げていた途中で、空港にいた写真家のサム(エフレム・ジンバリスト・Jr)にヘロインを隠した人形を渡します。不審に思いながらもその人形を受け取った彼は、妻が待つニューヨークの自宅に持ち帰るのでした。ヘロインをとり戻そうと犯罪組織のロート(アラン・アーキン)、マイク(リチャード・クレンナ)、カルリーノ(ジャック・ウェストン)の3人は、サムが住むアパートに侵入しますが妻のスージー(オードリー・ヘプバーン)と遭遇。しかし盲目の彼女は3人に気付きません。

見どころ

スリルあるストーリー展開が手に汗握るサスペンス映画。007シリーズ初期の監督として有名なテレンス・ヤングがメガホンをとり、盲目の役をヘプバーンが迫真の演技で演じきります。スージーと犯罪組織の3人との対決が物語全体を通してハラハラドキドキさせられます。

最後に

永遠の妖精オードリー・ヘプバーン。数々の作品中でジバンシィを着こなす彼女はキュートなファッションアイコンですが、サスペンス映画で見せる彼女の演技はイメージとはまた違った一面を見せてくれます。今回紹介した作品は特にヘプバーンの魅力を堪能できるので、ぜひご覧ください。