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恐怖と好奇心で眠れなくなるU-NEXTの海外ホラードラマ10選

ホラー映画やドラマって、特に苦手な人にとっては観るのにちょっとだけ勇気が必要ですよね。しかし、ただ怖がらせるだけの作品ばかりというわけではありません。例えば『ウェイワード・パインズ 出口のない街』は、映画『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督が手掛け、先の読めない巧妙なストーリーになっていますし、『オーメン』は主人公の気になる成長後が楽しめます。

今回は視聴後に恐怖感と充足感を味わえる、意外にも奥が深い海外ホラードラマを10作品ご紹介します。

アメリカン・ホラー・ストーリー【2013年】

アメリカン・ホラー・ストーリー
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あらすじ

ロサンゼルスの屋敷に引っ越してきたハーモン一家は、精神科医ベン・ハーモン(ディラン・マクダーモット)は不倫、妻のヴィヴィアン(コニー・ブリットン)は死産を経験し、さらに娘も心の問題を抱えていました。ある日、隣人のコンスタンス(ジェシカ・ラング)と出会い、前住人が変死していたことを知らされます。それから、奇怪な出来事が一家を襲い、この屋敷に残った亡霊たちが次々と襲いかかってくるのでした…。

見どころ

『glee/グリー(2010年)』の製作者ライアン・マーフィーが手掛けた本作は、流行を意識した映像が見どころです。シーズンごとに違う登場人物やストーリー設定にも関わらず、登場人物の病的な行動などから受ける恐怖と衝撃は、どのシーズンでも共通して楽しめます。非現実的な幽霊屋敷や精神病棟を舞台にしながらも、不倫や人種差別などの社会問題を扱い、恐怖感を煽るだけではなく問題提起をしている作品でもあります。



エクソシスト【2016年】

エクソシスト
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あらすじ

シカゴにある教会の神父トマス(アルフォンソ・ヘレラ)は、信徒であるアンジェラ(ジーナ・デイヴィス)から悪霊が娘に憑りつこうとしているとの相談を受けました。初めは半信半疑だったトマス神父でしたが、エクソシスト(悪魔祓い)であるマーカス神父(ベン・ダニエルズ)の夢を見て、その家族を救うことを決心。マーカス神父に協力を求めに行くことにしたのです。

見どころ

1973年に公開された映画『エクソシスト』のリメイク版で、原作も同じくウィリアム・ピーター・ブラッドリーの小説「The Exorcist」です。映画ではお馴染みの悪霊が憑りついた少女の首が回転するシーンを観たり、テーマ曲「チューブラー・ベルズ」を聞くと思わず背筋がゾクッとします。映画版から40年後が舞台となっているので、新たなホラードラマとして楽しめますが、物語が進むにつれオリジナルとの繋がりが見えてくるのも見どころです。

オーメン【2016年】

オーメン
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あらすじ

悪魔であることの記憶がないまま30歳になったダミアン(ブラッドリー・ジェームズ)は、中東で戦場カメラマンとして活動をしていました。そこで老婆が転んだのを助けたことをきっかけに、ダミアンの失くしていた幼い頃の記憶が断片的に蘇ってきたのです。その日を堺に、彼の周りの人が次々に謎の死を遂げ、自分が「悪魔の子」だと悟ったダミアン。その力を利用する者もいれば、反対に彼をサポートする者もいる中で、ダミアンは自分の運命とどう向き合うかを模索していきます。

見どころ

映画『オーメン(1976年)』のその後の世界を描いている本作は、『ウォーキング・デッド(2010年)』のクリエイターでもあるグレン・マザラが製作総指揮を務めています。ダミアンの記憶がフラッシュバックするシーンでは、オリジナル映画版の素材映像が多用されていて、映画を知っている人もそうではない人にも分かりやすく作られているところも評価されるポイントです。

スリーピー・ホロウ【2014年】

スリーピー・ホロウ
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あらすじ

1781年のアメリカ独立戦争で、敵兵「死の騎士」の首を落としたイカボット・クレーン(トム・マイソン)は、自身も命を失ってしまいました。その250年後、悪魔の支配をこの世にもたらすため、首無しの状態で死の騎士が蘇ります。時同じくしてイカボットはスリーピー・ホロウの村に蘇り、上司を死の騎士に殺害された警察官アビー・ミルズと共に、騎士の行方を追うことになるのです。

見どころ

原作のワシントン・アーヴィング著作「スリーピー・ホロウの伝説」に登場するスリーピー・ホロウ墓地は、有名な観光スポットにもなっていて、実在する場所なだけあって恐怖感がさらに増すこと間違いありません。劇中では、現代に蘇ったイカボットのしゃべり口調が古い言い回しであることや、黒人警官のアビーに「奴隷制度は終わったのか?」と尋ねることなどから、歴史の背景を楽しめるところが見どころです。

ハンニバル【2013年】

ハンニバル
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あらすじ

自閉症スペクトラムを抱えるFBIアカデミー講師のウィル・グレアム(ヒュー・ダンシー)は、犯人にシンクロすることで、犯行の動機や当時の感情を再現できる特殊能力を持っていました。ある日、連続殺人事件の解決にウィルの能力が必要だと考えたジャック捜査官(ローレンス・フィッシュバーン)は、高名な精神科医ハンニバル・レクターにウィルの精神鑑定を依頼します。捜査に加わることになったウィルでしたが、事件を解決する度に追い込まれ精神的な崩壊が始まるのでした。

見どころ

本作は、映画『レッド・ドラゴン(2002年)』の3年前を描く完全オリジナル・ストーリーです。映画では、残虐なシーンは少なくサスペンスの要素が強かったですが、本作ではレクターの残忍性や、偽りの顔を持ち日常に隠れている様子が描かれ、もはやホラーとして成立しています。なぜ精神科医のレクターが人食い殺人犯になったのか、その経緯に注目です。

ウェイワード・パインズ 出口のない街【2015年】

ウェイワード・パインズ
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あらすじ

捜査の途中に交通事故に遭ってしまったシークレット・サービスのイーサン・バーク(マット・ディロン)。彼が目覚めたのは、ウェイワード・パインズという田舎町の病院でした。家族や職場に連絡を取ろうとしても一切繋がりません。町には監視カメラや盗聴器もあり、謎の掟まで存在します。不信感を抱いたイーサンは、この町からなんとかして脱出するべく策を探すのでした。

見どころ

映画『シックス・センス(1999年)』のM・ナイト・シャマランが手掛けた初のドラマ作品です。また、主演マット・ディロンをはじめ、ジュリエット・ルイスなどの実力派の名優が脇を固め、まるで映画を観ているような豪勢な気分に浸ることができます。誰が何のために町を隔離しているのか、謎の多いストーリー展開が魅力ですが、必要以上にその答えを引き伸ばさないところが飽きずに観られるポイントになっています。

BATES MOTEL/ベイツ・モーテル【2014年】

ベイツ・モーテル
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あらすじ

父親を亡くした17歳のノーマン・ベイツ(フレディ・ハイモア)は、母親のノーマ(ベラ・ファーミガ)と共に新生活を始めるためにオレゴン州へ引っ越してきました。母親はモーテルを買い取り「ベイツ・モーテル」として開業しようしましたが、それに反対した元家主に襲われてしまい、母親とノーマンは元家主を殺害してしまうのでした。その後、親子は殺人を隠し通そうと心に決め、町の人たちをも巻き込んでいき…。

見どころ

名匠アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作サスペンス映画『サイコ(1960年)』の前章を描いた作品で、『LOST(2005年)』のカールトン・キューズが製作総指揮を務める本作は、設定を現代にすることで『サイコ』の前章ではなく、普通の人間がどうやってサイコパスになるのかを描いた新しいホラードラマに仕上がっています。母親の望むような息子でいようとするノーマンと、息子に執着するノーマの異様な親子関係も見どころの1つです。

ファーゴ【2014年】

ファーゴ
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あらすじ

ミネソタ州ベミジー。出来の悪い保険セールスマンのレスター・ナイガード(マーティン・フリーマン)は、学生時代からのいじめっ子サムに受けた怪我の手当てで病院に来ていました。妻にも見下され惨めな人生を送っているレスターは、待合室で出会った殺し屋ローン・マルヴォ(ビリー・ボブ・ソーントン)にそそのかされるがままに妻を殺害してしまいます。このローンとの出会いが、レスターの人生を大きく変えていくのでした。

見どころ

狂言誘拐を描いたコーエン兄弟の『ファーゴ(1996年)』を元に、ノア・ホーリーが脚本を手掛けている作品です。日常に潜む狂気がひょんなことで顔を覗かせ、身近な人を殺める瞬間こそ、まさにホラーと言えます。シーズン3では双子の兄弟を1人2役こなしたユアン・マクレガーが2017年ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞しました。

FADES/フェーズ【2011年】


BBC公式YouTubeチャンネルより

あらすじ

「フェーズ」と呼ばれるあの世に行けない死者たちが、この世にはびこっていました。彼らは肉体を取り戻そうと、人間たちを襲って食べてしまう恐ろしい存在でした。それを阻止しようとしているのが、「アンジェリック」という特殊能力を持つ人間たち。弱気で頼りない17歳の高校生ポール・ロバーツ(イアン・デ・カーステッカー)は、不思議な夢を見たことで自分にもその能力があると気付き、フェーズから世界を守るために戦うことを決めるのでした。

見どころ

フェーズが人間を襲うシーンはかなりグロテスクですが、その恐怖感はホラードラマとして見ても濃い作品です。その一方で、ポールの親友で映画オタクのマック(ダニエル・カルーヤ)が、映画のシーンを抜粋して例え話をする部分は、知ってる人なら思わずクスッと笑ってしまうことでしょう。また本作は2012年、英国BAFTAベストドラマシリーズ作品賞を受賞した人気作でもあります。

アウトキャスト【2016年】

アウトキャスト
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あらすじ

幼少期に悪霊に憑りつかれた母親から虐待を受けたカイル(パトリック・フュジット)は、大人になり結婚した後も自分の愛した人が悪霊に憑りつかれてしまい、1人で生きていくことを選びます。霊的能力を持つカイルは、故郷ロームでアンダーソン牧師と悪霊に憑りつかれた人たちの除霊に協力していくことを決意します。悪霊からは「アウトキャスト(除け者)」と呼ばれるカイルですが、果たしてそれが意味する真実とは…?

見どころ

本作は、『ウォーキング・デッド(2010年)』の原作者で知られるロバート・カークマンの原作コミックに基づくホラードラマです。"悪霊"がテーマであると同時に、闇を抱えた主人公カイルが過去の自分と対峙していく姿が描かれています。カイルがもう一度世間との関わりを持とうと、必死にもがく姿には思わず感情移入してしまうことでしょう。また、パトリック・フュジット演じるカイルの目は常に物悲しく、台詞は少なくともビジュアル的に印象に残る演技を披露しています。

最後に

『エクソシスト』や『アウトキャスト』のように非現実的な悪霊が登場するホラードラマも、『ファーゴ』や『ハンニバル』のように人間の狂気をテーマにしているホラードラマも、それぞれ種類の違った恐怖を味わうことができます。今回の10作品で、ぜひ「ホラー」というジャンルの深さを味わってみてくださいね。