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アイデアと見せ方で勝負!低予算でヒットしたホラー映画おすすめ10選

「低予算映画」というとB級映画を想像する方も多いのではないでしょうか。実は、低予算でも大作映画に劣らない面白い作品がたくさんあります。中でも、ホラー映画は製作にあまりお金がかからないことで知られており、製作費の何十倍もの興行収入を記録した作品も少なくありません。

今回は、低予算ながら大ヒットしたホラー映画を10作品ご紹介します。

死霊館【2013年】

死霊館
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あらすじ

1971年。ペロン一家は田舎町にある広い一軒家を購入し移り住みます。ところがその直後から妻キャロリン(リリ・テイラー)に謎の痣ができたり、愛犬が死んだりと怪現象が起こり、その被害は子どもたちにまで及ぶようになっていくのでした。一家は著名な霊能力者のウォーレン夫妻に助けを求めますが、調査によってこの家の恐ろしい過去が明らかになっていきます。

見どころ

実在の心霊研究家夫妻が「今までに体験した中で最も恐ろしい現象」と語った出来事を映像化した本作。作中でキーアイテムとなる呪いの人形"アナベル"は、ホラー映画界の新しい人気キャラクターになりました。続編やスピンオフが製作されるなど、シリーズの原点となる作品です。興行収入は、北米だけでも製作費2000万ドルの10倍以上を記録しました。



フッテージ【2013年】

フッテージ
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あらすじ

売れないホラー小説家エリソン(イーサン・ホーク)は、家族で田舎町の新居に引っ越します。その家は過去に事件のあった曰く付きの物件。仕事のヒントを求めて家族にはそのことをを告げずに購入したのでした。引っ越し直後、エリソンは屋根裏から様々な家族の殺害映像が収められた不気味な8ミリフィルムを発見します。

見どころ

推定300万ドルの製作費に対して5000万ドル近い興行収入を記録したスマッシュヒット作。アメリカのホラーといえば音や演出で「わっ!」と驚かせる描写が多い中、『フッテージ』は日本のホラーに近くじんわりと背中に嫌な汗をかくような心霊描写が特徴の作品です。

グレイヴ・エンカウンターズ【2012年】

グレイヴ・エンカウンターズ
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あらすじ

心霊スポットなどを取材するオカルト番組『グレイヴ・エンカウンターズ』。リーダーのランス(ショーン・ロジャーソン)をはじめとした撮影チームは廃墟となった精神病院を訪れ、番組のための映像を泊まりこみで撮影することに。ところがその夜、数々の怪現象がランスたちを襲い、病院の外に出られなくなるという異常事態が発生してしまいます。

見どころ

廃病院で巻き起こる心霊現象をPOV(Point Of View)の手法で描いたホラー映画。製作費200万ドルの倍以上の興行収入を稼ぎ、YouTubeでの衝撃的な予告編が日本でも話題になった作品です。たたみかけるような心霊現象の連続で、観る人を驚かせ続けるハイテンションなお化け屋敷ムービーに仕上がっています。

ラスト・エクソシズム【2011年】

ラスト・エクソシズム
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あらすじ

悪魔祓いの名人として知られる牧師コットン(パトリック・ファビアン)。しかしコットン自身は霊的な存在を信じておらず、ショー感覚で悪魔祓いを行っていました。ある日、ドキュメンタリー映画の製作チーム同行のもと、悪魔祓いのためにネル(アシュリー・ベル)という少女のもとを訪ねます。ネルには本当に悪魔が憑りついており、コットンたちは恐ろしい事態に巻き込まれていくのでした。

見どころ

取材テープの映像風に仕上げられたモキュメンタリー方式のホラー映画。180万ドルの製作費で、およそ6700万ドルの興行収入を記録しました。悪魔憑きから巻き起こる恐怖が臨場感たっぷりに描かれます。悪魔に憑りつかれた少女ネルをとてつもない迫力で演じきったアシュリー・ベルの怪演にも注目です。

ソウ【2004年】

ソウ
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あらすじ

ゴードン(ケイリー・エルウィス)とアダム(リー・ワネル)は目覚めると、古びたシャワールームで鎖につながれていました。部屋の中央に死体があり、テープレコーダーには「どちらかが相手を殺して生き残れ」というメッセージが残されていました。2人が否応なしにデスゲームに巻き込まれていく中、このゲームをしかけた殺人鬼ジグソウを追って2人の刑事が奔走していました。

見どころ

言わずと知れた人気サスペンススリラーのシリーズ第1作。120万ドルという低予算で興行収入1億ドル以上の大ヒットを記録し、その後多数の続編が作られています。徹底的に練られた脚本やそれを見せる演出、衝撃のラストなど全てにおいてハイクオリティな傑作です。

パージ【2015年】

パージ
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あらすじ

1年に1度だけあらゆる犯罪が許される「パージ」の夜が定められた近未来のアメリカ。富裕層のサンディン一家はパージには参加せず、防護シャッターに守られた安全な我が家で夜を過ごすことにしていました。ところが、ターゲットになった若い男が逃げ込んできたことから、サンディン一家までもがパージに興じる人々のターゲットになっていきます。

見どころ

斬新な世界観の設定が話題になったホラーシリーズの1作目。製作費300万ドルに対して、興行収入は9000万ドル近い額を記録しました。社会問題を皮肉ったストーリーや、マスクをつけた不気味な襲撃者たちとの攻防が見どころの作品です。一躍人気になった本作は、シリーズ3作まで製作されています。

パラノーマル・アクティビティ【2010年】

パラノーマル・アクティビティ
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あらすじ

恋人同士のケイティ(ケイティー・フェザーストン)とミカ(ミカ・スロート)は同棲していましたが、自分たちが寝ている間に家の中で起こる怪現象に悩んでいました。2人は現象の記録のためにベッドルームに暗視カメラを設置。そこにはとんでもない映像が記録され、2人を襲う現象はエスカレートしていきます。

見どころ

製作費1万5000ドル、主演は監督の友人、撮影場所は監督の自宅という環境で製作された作品ながら、世界中で大ヒットして2億ドル近い興行収入を記録しました。基本的に自宅の中を舞台にし、まるで本物の心霊映像を捉えたかのような臨場感たっぷりの作風が多くの人を虜にしました。多数の続編やスピンオフも製作され、長寿シリーズとしてホラーファンから愛されています。

インシディアス【2011年】

インシディアス
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あらすじ

郊外の家に引っ越してきたランバート一家。新居に来てから奇妙な現象が相次ぎ、長男のダルトン(タイ・シンプキンス)は梯子から落ちて昏睡状態に陥ってしまいます。しかしダルトンの身体に異常は見当たらず、新居に原因があると考え引っ越しをすることに。それでも事態は解決せず霊能力者の元を訪れると、怪現象の意外な真相が明らかになります。

見どころ

『ソウ』の製作陣と『パラノーマル・アクティビティ』の監督がチームを組み、150万ドルの製作費で1億ドル近い興行収入を記録した話題作。続編や前日譚も製作されるなど、ホラーファンの間で人気を誇る作品になりました。ひねりの効いたストーリーと直球の心霊描写で魅せる、正統派ホラーに仕上がっています。

ブレア・ウィッチ・プロジェクト【1999年】

ブレア・ウィッチ・プロジェクト
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あらすじ

アメリカのメリーランド州の森に伝わる「ブレア・ウィッチ」という魔女伝説を追って、映画科の大学生たちが撮影にやってきます。ところが森に入った直後から奇妙な現象が学生たちを襲いはじめ、学生たちは森を出ようとするも迷って出られなくなってしまうのでした。そんな彼らにさらに恐ろしい現象が襲っていきます。

見どころ

6万ドルの製作費で2億5000万ドル以上の興行収入を記録し、ギネスブックにも「製作費と収入の差が最も大きい映画」として認定されている「元祖・低予算大ヒットホラー」です。当時珍しいとされたフェイクドキュメンタリーの手法や、霊を直接映さず観客の想像力をかき立てる独特の演出が高く評価されました。

レック【2008年】

REC:レック
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あらすじ

TVレポーターのアンヘラ(マヌエラ・べラスコ)は消防士への密着取材を行っていました。その最中、付近のアパートから「隣室の住人が奇声を発している」と通報があり、急行する消防士たちに同行します。ところがアパートに着くと異様な光景が広がっており、さらに警察によって建物が封鎖されアンヘラたちは屋内に閉じ込められてしまうのでした。

見どころ

奇病に感染したゾンビとの攻防をPOVの手法で描いたスペイン産アクションホラー。およそ200万ドルの製作費で3000万ドル以上の興行収入を記録し、4作目まで続編が作られた人気シリーズになりました。手持ちカメラが、まるでその場にいるかのような臨場感を演出しています。

最後に

映画の製作費用は数千万ドルが当たり前だとを考えると、今回紹介した作品は飛び抜けて低予算なものばかり。しかし、どの作品も秀逸なアイデアや洗練された描写が話題になり、製作費の数十倍、数千倍の大ヒットを記録しています。映画のクオリティは金額で決まらないと証明してくれている低予算ホラー映画を、ぜひ体験してみてください。