目次
リスナー 心を読む蒼い瞳【2009年~2014年】
あらすじ
カナダのトロントで救命士として働いているトビー(クレイグ・オレジニク)は、人の心が読める特殊な能力を持っています。そしてトビーの能力を知っているのは、助言者であり良き理解者のレイ・マーサー博士(コルム・フィオ-ル)だけでした。ある日、トビーが事故に遭った女性を救った時、彼女の思考がそのままトビーの頭の中に流れ込んできます。するとトビーは彼女の子どもが事件に巻き込まれたことを知り、1人で捜査を始めるのでした。
見どころ
トビーが嘘をついている相手に対して、巧みな問答で真相や情報を吐かせていくのが見どころです。トビーが能力のことを誰にも言わないのは、人は心を読まれることに不快感を感じるから。シーズン1ではトビーの過去が明かされながら、能力を与えられた理由を探っていく様子が描かれています。また、まさに心を読んでいるかのように青く澄んだ目の持ち主クレイグ・オレジニクは、トビー役の適役といえるでしょう。
特殊能力捜査官ペインキラー・ジェーン【2007年】
あらすじ
元麻薬捜査官だったジェーン(クリスタナ・ローケン)は、超人的能力を持つニューロの存在を知り、ニューロハンターとなります。ニューロとはターゲットをマインドコントロールし、世界征服を企てる超人的能力を持つ悪の組織。
しかしジェーンは最初の捜査でニューロ追跡に失敗し、ビルの46階から転落。ところが驚異的な回復力で復活し、自分もペインキラーという死なない超人であることを知ったジェーンは、その特殊能力を活かしてニューロの野望を阻止するため戦います。
見どころ
薬を打たれても、瀕死の重傷を負っても絶対に死なないという、ありえない設定も魅力の1つ。悪いニューロが現れるごとに、ジェーンが仲間と共にニューロを捕らえていきます。またルールに捉われない男勝りなジェーンを演じたクリスタナ・ローケンは、『ターミネーター3(2003年)』のT-X(アンドロイド)役を演じた女優。破壊してもすぐに復活するT-Xと、本作の死なないジェーン役も似通ったところがあります。
THE4400 未知からの生還者【2004年~2007年】
あらすじ
60年の間、何者かに連れ去られた4400人が治癒能力や仮想空間の創造といった不思議な特殊能力を備えて、ある日戻ってきました。失踪時期がバラバラにも関わらず、彼らは失踪当時と同じ姿で記憶もありません。世間では、そんな彼らを4400と呼ぶようになります。また国家脅威対策本部のボールドウィン捜査官(ジョエル・グレッチ)の甥、ショーン(パトリック・フリューガー)も4400の1人でした。ボールドウィン捜査官は、相棒スクーリス捜査官(ジャクリーン・マッケンジー)と協力しながら、4400の謎を究明していきます。
見どころ
まず治癒能力や未来予知、読心や視覚捜査など4400人それぞれの違う能力を持っています。さらわれたり、特殊能力がある設定だと宇宙人が関わっていると推測されることが多いですが、このドラマはまったく別物で、4400人が過去と未来の架け橋になっているということ。4400人の能力が備わった理由、そして過去と未来がどのように繋がっていくのかにも注目です。
デッド・ゾーン【2002年~2007年】
あらすじ
サラ(ニコール・デ・ボア)との結婚を間近に控えた高校教師のジョニー(アンソニー・マイケル・ホール)は、交通事故に遭い昏睡状態になってしまいます。そして6年後、昏睡から目覚めたジョニーには、人物や物に触れると未来や過去が"ヴィジョン"として体感できるサイキック能力が備わっていました。
一方でサラが自分の子どもを生み、その後、他の男性と結婚したことを知ります。婚約者を失った喪失感と突然与えられた能力に苦悩したジョニーを救ったのは、サラとサラの夫で理学療法士のブルース(ジョン・L・アダムス)でした。やがてジョニーは2人の協力のもと、その能力を犯罪捜査に役立てようと決意します。
見どころ
スティーブン・キングの同名小説が原作で、アメリカで放送当初から爆発的な人気を得たドラマです。またジョニーがヴィジョンを見るのは対象人物の視点からなので、その人物が女性だったら女装のジョニー、太った男性であれば太ったジョニー。このように色々な人に扮するジョニーも見どころです。シリアスな描写のなかにもクスッと笑える、そんなユニークな一面にも注目してください。
HEROES【2006年~2010年】
あらすじ
アメリカやインド、日本など遠くはなれた場所で様々な特殊能力を使える人たちが現れ始めました。ある者は空中を飛行し、ある者は未来を予想する能力を手に入れます。不死身を手に入れた女子高生のクレア(ヘイデン・パネッティーア)や、他人の能力をコピーできるピーター(マイロ・ヴィンティミリア)もその1人でした。
それぞれ自分の身に起きていることを調査し始めたころ、ニューヨークの半分が吹き飛ぶ核爆発が起こることを知ります。そしてクレアやピーターの呼びかけで、これまでつながりの無かった能力者たちが集結し、核爆発を阻止するため動き出すのです。
見どころ
コピーや不死身、飛行や瞬間移動など、それぞれの持つ多彩な能力が最大の見どころ。赤ん坊や子どもにも能力が備わっていて、能力を使わなければ能力者と判別できません。また能力を使命と捉える者、不安で怯える者、悪用する者、隠す者など様々で、彼らが能力とどのように向き合っていくのかが中心に描かれています。
世界を救うといった王道のストーリーなので、自分のお気に入りのキャラクターを見つけて感情移入しながら楽しむのもおすすめです。
ALPHAS/アルファズ【2011年~2012年】
あらすじ
ニューヨークで暮らす超感覚者レイチェル(アジタ・ガニザーダ)と、元FBI捜査官で怪力能力者のビル(マリク・ヨバ)、他者を操る能力者の独身のニーナ(ローラ・メネル)、電磁波が見える自閉症のゲイリー(ライアン・カートライト)は、特殊能力者アルファとして研究の第一人者ローゼン博士(デヴィッド・ストラザーン)の元、異常現象や怪事件を捜査していました。
ある日、市警本部の取調室で犯罪者が狙撃される事件が発生しますが、取調室は密室であり犯行は不可能。そこでレイチェルとビル、ニーナ、ゲイリーの4人は不可解な謎を探るため捜査に乗り出します。
見どころ
『HEROES』の飛行やタイムスリップというような派手な能力というより、レイチェルのように通常の人間より優れた視覚や嗅覚、ニーナのように目で意思を誘導できるなど、人が持つ才能を進化させたリアルな能力。そしてビルは怪力能力を長時間発揮できないとか、ゲイリーにも読み取れない電磁波があるなど、能力者たちの限界や弱点も描写されているため、彼らがいかにして弱点を補い合っていくのかという点にも注目です。
カイルXY【2006年~2009年】
あらすじ
ある少年が裸のまま、森の中で目を覚まします。彼は言葉も話せず記憶もなく、自分が何者なのかもわかりませんでした。そのまま街へ歩いていった少年は、警察に捕らえられ身元が分からないため施設に送られます。彼の面会に訪れたソーシャルワーカーで心理学者のニコール(マルグリット・マッキンタイア)は、その少年をカイル(マット・ダラス)と名づけて引き取ることにしました。
カイルはニコールの家族と触れ合ううちに言葉を覚え、やがて驚異的な記憶力や身体能力を発揮します。そして記憶の断片を思い出し始めたカイルは、自分がどこから来たのか、何者なのかを探す決意するのです。
見どころ
カイルにはなぜ記憶がないのか、なぜ驚異的な身体能力や記憶力が現れたのか、といった謎を解き明かしていくのが見どころです。一般的に言う記憶がないというレベルではなく、排泄や睡眠、食事といった知識や本能もない全く無垢な状態といった設定。カイルにヘソがないのも、彼が何者であるのかを示すヒントとなっています。
ミュータントX【2001年~2004年】
あらすじ
ジェノマックス社で遺伝子操作によるミュータントを作りだす極秘プロジェクトに携わっていた科学者のアダム(ジョン・シェア)とエックハート(トム・マッカムス)。神の領域にまで踏み込んだ恐ろしい実験の結果、超人的なパワーを持つ子どもたちが誕生しました。しかし、ジェノマックス社が彼らのパワーを利用しようとしてることを知ったアダムは、悪用を阻止するため実験データを持って逃亡します。
10年後、アダムはジェシー(フォーブス・マーチ)やシャリマー(ヴィクトリア・プラット)などミュータントを探し集めてミュータントXを結成しました。目的は新たなミュータントを探して保護すること。そしてここからミュータントXと、ミュータントを狙うジェノマックスとの戦いが始まるのです。
見どころ
ミュータントたちの超人能力を狙う者から彼らを護るという、『X-MEN』の流れを汲んだマーベル・コミックスのドラマ。体を強固にして銃弾や車を跳ね返したり、怪力で吹き飛ばしたりするミュータントと、ジェノマックスが繰り広げる激しいバトルが最大の見どころ。またミュータントを探す諜報活動やSF要素も堪能できるので、そういった作品が好きな方におすすめです。
ヘイヴン【2010年~2015年】
あらすじ
FBI捜査官オードリー(エミリー・ローズ)は、ある事件の捜査でメイン州の海辺近くにあるヘイヴンという小さな町にやってきます。ヘイヴンは一見、平和な普通な町に見えますが、影が人を殺したり、楽器を奏でると人を狂わせたりという不可解な「災い」が起こる町だったのです。
するとオードリーは地元の記者から、何十年も前のコロラド・キッドという事件の記事に自分そっくりな女性が写っているといわれます。施設で育ち両親を知らないオードリーは、その女性が自分の母ではないかと思い、ヘイヴンに滞在しながら事件の真相を探りつつ、この町に隠された不可解な謎を追っていきます。
見どころ
スティーヴン・キングの小説「コロラド・キッド」をドラマ化。ヘイヴンで起こる不可解な事件には理由があり、それを知っている住人全てが口を閉ざしている理由も不明。また何かを語ろうとする者は、不可解な死を遂げていくという緊張感も魅力です。ホラー寄りの恐怖感というより、『ユーリカ〜地図にない街〜(2006年~2011年)』や『FRINGE/フリンジ(2008年~2013年)』のような謎解きが中心のドラマなので、ミステリーや謎解きが好きな方におすすめの作品です。
トゥルー・コーリング【2003年~2005年】
あらすじ
医者志望のトゥルー(エリザ・ドゥシュク)は、なぜだかモルグ(遺体安置所)で働くことになってしまいます。深夜勤務中にモルグから助けを呼ぶ声が聞こえました。トゥルーが、殺人事件で収容されたばかりの女性の遺体ロッカーを開けた途端、遺体であるはずの彼女が救いを求めてきたのです。
その瞬間、トゥルーは女性が殺害される前日の朝に戻ってきました。トゥルーは1日をやり直すことに戸惑いながらも、彼女の殺害を未然に防ぐため尽力していくことになります。
見どころ
死体が助けを求めるという不思議な出来事、その声が聞こえた途端、事件の前日に戻るという設定で物語は展開されます。トゥルーは助けを求めた人が死なないように手助けをするのですが、その人の真の運命を見つけなければ、トゥルーは延々と時間を巻き戻さなくてはならなくなります。
そういった過去を変えることのリスクが描かれているのも魅力の1つ。トゥルー役は、映画『トゥルーライズ(1994年)』でアーノルド・シュワルツェネッガーの娘役を演じたエリザ・ドゥシュク。ドラマの内容と共に成長した彼女の美しさもご堪能ください。
最後に
不可思議な能力、超人能力などを扱った能力系ドラマをご紹介しました。特に『リスナー 心を読む蒼い瞳』や『ALPHAS/アルファズ』のような、身近にも感じる能力だと感情移入もしやすいです。紹介した作品の中で、気に入ったキャラを自分に置き換えて空想世界を疑似体験しながら楽しむのもいいですね。
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