現在も最新作『ナミヤ雑貨店の奇蹟(2017年)』が公開中の東野圭吾ですが、2019年には主演に木村拓哉、ヒロイン役に長澤まさみという豪華俳優陣の出演で、ベストセラー小説『マスカレード・ホテル』の映画化も予定されています!
今回は、そんな東野圭吾が原作の映画10作品をご紹介します。
目次
g@me(ゲーム)【2003年】
あらすじ
大手広告代理店に勤める佐久間俊介(藤木直人)は、仕事で屈辱を受けた葛城勝俊(石橋凌)に仕返しをするために、娘の葛城樹理(仲間由紀恵)と組んで狂言誘拐を計画します。身代金をだまし取ることに成功はするのですが、そのあと樹理(仲間由紀恵)が行方不明になってしまうのです。行方を追うのですが、樹理(仲間由紀恵)はもう亡くなっているという衝撃的な事実が判明します。
見どころ
ストーリーの展開が早く、二転三転していくので最後までハラハラしながら観ることのできる、本格ミステリー作品です。先の展開が見えず、ラストが気になる構成になっています。
監督は、日本のテレビドラマや映画作品を手掛ける井坂聡です。主演の藤木直人は、ドラマや映画でさまざまな話題作に出演。2004年に、この作品で「第27回 日本アカデミー賞新人俳優賞」を受賞しています。ヒロインの仲間由紀恵は『TRICK(2000年)』シリーズで有名ですよね。
レイクサイド マーダーケース【2005年】
あらすじ
並木俊介(役所広司)は、娘のための勉強合宿に参加するために、湖畔の別荘に行きます。そこへ突然、俊介(役所広司)の愛人が現れるのですが、翌日死体となって発見されます。そして、妻の並木美菜子(薬師丸ひろ子)から自分が殺したと告白を受け、親たちは子どもたちのために死体を湖に沈めることになるのです。
見どころ
殺人事件を通して、親子の関係を描いた作品です。自分が親の立場なら、一体どうするのかを考えさせられます。監督は、カンヌ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門の受賞歴を持つ青山真治。主役を演じているのは、ドラマやCMはもちろんのこと、さまざまな話題の映画に出演している役所広司です。また、その妻を演じているのは誰もが知るベテラン女優・薬師丸ひろ子です。
容疑者Xの献身【2008年】
あらすじ
悲惨な状態の死体が発見され、刑事の内海薫(柴咲コウ)が捜査に乗り出します。捜査を進めていくうちに不審な点が見つかり、湯川学(福山雅治)に捜査協力をしてもらうことになります。そして、捜査線上に浮上したのは、湯川(福山雅治)の大学時代の友人である石神哲哉(堤真一)でした。
見どころ
大学時代の友人である天才数学者の石神哲哉(堤真一)が、事件にどう関係しているのか、犯人なのか?犯人だとしたら、動機は何なのか、ということに注目したい作品です。
この作品は、2009年の「第32回 日本アカデミー賞話題賞(作品部門)」を受賞しています。
西谷弘が監督を務め、キャストはテレビシリーズと同様に、福山雅治や柴咲コウ、北村一輝などの顔なじみが出演しています。
さまよう刃【2009年】
あらすじ
無残な姿で発見された愛娘に愕然とする長峰重樹(寺尾聰)のもとに、犯人たちを知っていると、匿名の電話が入ります。長峰(寺尾聰)は報復のため、愛娘を殺害した犯人たちを殺害してしまうのです。殺人犯として警察から追われる長峰(寺尾聰)ですが、逃走しながらも残りの報復を試みようとします。
見どころ
報復することは許されないことですが、最愛の子供を無残に殺されてしまった父親の悲しみに、同調する人は多いのではないでしょうか。とても考えさせられる作品です。
益子昌一が監督を務め、主演はドラマや映画に出演経験がある、ベテラン俳優の寺尾聰。その他にも、竹野内豊、伊東四朗、長谷川初範などのベテラン勢が出演しています。
白夜行【2011年】
あらすじ
不遇な環境で生きてきた唐沢雪穂(堀北真希)が、幼少期に性的行為をされているところを桐原亮司(高良健吾)が見てしまい、その男を刺殺してしまいます。その後、最低な母親をガス自殺に見せかけて雪穂(堀北真希)と亮司(高良健吾)の2人が殺害。
事件は迷宮入りになったのですが、幼少期の事件を追っていた刑事の笹垣潤三(船越英一郎)は、ずっと雪穂(堀北真希)と亮司(高良健吾)に目を付けていて、事件の真相に迫っていくことになるのです。
見どころ
この作品は初めにドラマで放送され、その後映画が作られました。唐沢雪穂(堀北真希)と桐原亮司(高良健吾)の、不器用で純粋な気持ちが分かるだけに、切ない結末に涙するでしょう。
監督は、さまざまな話題の映画作品を手掛けた深川栄洋です。映画では堀北真希や高良健吾など、ドラマとは違うキャストで演じられ、違った魅力を楽しめる作品となっています。
麒麟の翼 劇場版・新参者【2012年】
あらすじ
日本橋にある麒麟の像の下で刺殺死体が発見され、刑事の加賀恭一郎(阿部寛)が捜査を担当することになります。容疑者が浮上するのですが、その容疑者がバイクで逃走中に事故を起こし、意識不明の重体になります。容疑者の恋人の中原香織(新垣結衣)は、恭一郎(阿部寛)に彼は無実だと、必死に訴えかけます。捜査を進めていくうちに、謎がさらに深まっていくこの事件。恭一郎(阿部寛)は段々と、真相に迫っていくのです。
見どころ
テレビドラマで放送され、その後映画化されました。事件を追っていくうちに、複雑な人間関係が絡み合い、最後は切ない人間の感情が身に染みるストーリー展開です。
土井裕泰が監督を務め、主演は、ドラマでもおなじみの阿部寛が好演しています。現在大人気の俳優、松坂桃李や菅田将暉、山崎賢人らが出演。松坂桃李はこの作品で、2013年の「第36回 日本アカデミー賞新人俳優賞」を受賞しています。
真夏の方程式【2013年】
あらすじ
海底資源の開発計画で説明会に参加するため、玻璃ヶ浦へ呼ばれた湯川学(福山雅治)でしたが、岩場で水死体が発見され、事故ではなく殺人と見なされ、捜査に参加することになります。玻璃ヶ浦で29年前に起きた事件を追うためにやってきた、警視庁の岸谷美砂(吉高由里子)たちと合流し、一緒に捜査することになるのです。
見どころ
子供が苦手な湯川学(福山雅治)と、玻璃ヶ浦で出会った一人の少年との交流が見られる貴重なシーンもあります。29年前に起きた事件と、今回の事件が関係あるのか、つながりはあるのか、という点に注目したい作品です。この作品は2014年に、「第37回 日本アカデミー賞話題賞(作品部門)」を受賞しています。
西谷弘が監督を務め、主演はドラマと同様、福山雅治が演じています。吉高由里子や北村一輝などドラマの俳優陣も出演しています。
天空の蜂【2015年】
あらすじ
自衛隊用の最新大型ヘリコプターが遠隔操作され、原子力発電所の真上に静止する事態が起きます。ヘリコプターには湯原一彰(江口洋介)の息子が乗っており、一彰(江口洋介)は激しく動揺します。犯人から国内すべての原発を破棄しないと、ヘリコプターを落とすと脅迫されてしまうのです。
見どころ
原発を維持する国策への在り方について、考えさせられる作品です。テロ事件が起きたときに、どう対処するのか、家族や仲間との絆など、いろいろな人間の感情が垣間見れます。
監督は、ドラマや映画の話題作を多く手掛け、知名度や人気度の高い、堤幸彦です。主演はさまざまなドラマや映画で活躍している、中堅俳優の江口洋介。江口洋介と共に活躍するキャストの一人の本木雅弘は、2016年にこの作品で「第39回 日本アカデミー賞 優秀助演男優賞」を受賞しています。
疾風ロンド【2016年】
あらすじ
大学の研究所から、危険な生物兵器が盗まれてしまいます。盗んだ犯人が死んでしまい、生物兵器のありかが不明になり慌てて探すことになります。研究主任の栗林和幸(阿部寛)は、息子のヒントからスキー場に目を付け、生物兵器を探しに行くことになります。
見どころ
重大な事件が起こっているのに、笑えてしまうシーンもある作品です。阿部寛のさまざまな表情を見せてくれる演技にも、一見の価値があります。
吉田照幸が監督を務め、主演は、東野圭吾原作の映像作品でおなじみの阿部寛です。シリアスながらもコミカルな演技もあり、個性的な好演が光ります。その他にも、関ジャニ∞の大倉忠義や大島優子、ムロツヨシなどが出演しています。
ナミヤ雑貨店の奇蹟【2017年】
あらすじ
敦也(山田涼介)は、養護施設で共に育った友人2人と窃盗をして逃げ、「ナミヤ雑貨店」に忍び込みました。その店の店主が手紙のやり取りで、困っている人の悩み相談を受けていることがわかります。3人は興味本位から店主の代わりに、相談相手に返事を返すことになりました。相談相手の悩みを真剣に考え返事を書いているうちに、今までとは違う何かを感じ始めます。
見どころ
この作品は純粋なミステリーとは違い、感動の青春作品となっています。初めは興味本位だけで始めた悩み相談でしたが、くすぶっていた3人がどう変わるのかが興味深いです。
監督は、『魔王街・サディスティック・シティ(1993年)』で話題となった廣木隆一。主題歌を担当するのは、音楽界の重鎮、山下達郎です。主演はHey! Say! JUMPの山田涼介で、『暗殺教室(2015年)』で主役を務めるなど、俳優としても活躍しています。「ナミヤ雑貨店」の店主役をベテラン俳優の西田敏行が演じるなど、豪華なキャストが出演しています。
ほとんどの作品が、一度ドラマ化され人気作となり、その後映画化されていますね。ミステリーが多いのですが、軸となっているのはヒューマンドラマです。
どれも心に残り、考えさせられる作品が多く、感動させられます。どの作品も、家でくつろぎながらじっくり観たい作品となっているので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
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