今回は本作のあらすじや最新情報に加え、観る前に知っておきたい3つのストーリーをご紹介します。
『ジャスティス・リーグ』作品概要
あらすじ
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)』から3ヶ月後の世界。スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)の死後、バットマン(ベン・アフレック)とワンダーウーマン(ガル・ガドット)は世界滅亡の危機を察知します。世界を守るため、共に戦うメタヒューマン(特殊能力者)たちのスカウトに奔走しますが、ひねくれ者に万年反抗期、臆病者など問題児だらけ。そんな個性豊かな彼らは、ひとつ(リーグ)になって大きな敵に立ち向かうことができるのか...。
見どころ
悪党レックスをジェシー・アイゼンバーグ、スーパーマンの母をダイアン・レイン、執事アルフレッドをジェレミー・アイアンズ、そしてアクアマンの助言者・ヌイディス・ヴァルコをウィレム・デフォーと、前作に引き続き豪華な俳優陣が脇を固めています。何と言っても、メタヒューマンたちの迫力ある戦闘シーン、壮大なアクションには目が離せません。
『ジャスティス・リーグ』解説
『ジャスティス・リーグ』は新シリーズの第1作であり、ザック・スナイダー監督のDCエクステンデッド・ユニバース3部作の1作品としても位置づけられています。
前作『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)』はサブタイトル通り、ジャスティス・リーグ結成前日譚として本作の3ヶ月前の出来事が描かれた作品です。
スーパーマン(ヘンリー・カヴィル)と侵略者ゾッド将軍(マイケル・シャノン)の市街戦によって、自身が経営する企業ビルと多くの従業員を失ったバットマン。本作はそんな彼が憎悪を募らせる場面からスタートしますが、このシーンもさらに前の作品『マン・オブ・スティール(2013年)』のラストと繋がっています。
そんな他の作品とも繋がりのある『ジャスティス・リーグ』の解説とともに、最新作をさらに楽しむために知っておきたい3つのストーリーをご紹介します。
父と子のストーリー『マン・オブ・スティール(2013年)』
絶滅寸前の惑星からただ1人逃がされた赤ん坊(後のスーパーマン)はその後、地球へ辿り着きます。ジョナサン(ケビン・コスナー)とマーサ(ダイアン・レイン)の夫妻に拾われ、クラークと名づけられたスーパーマン。成長とともに能力を制御できなくなり、周囲から孤立する彼を育ての親である2人が優しく支えます。
この作品では、ヒーローの誕生だけでなく、父から子への愛情も描かれています。生みの父(ラッセル・クロウ)と育ての父(ケビン・コスナー)から託された「使命」と「愛情」によってヒーローへと覚醒していく姿が丁寧に描かれるこの作品。『ジャスティス・リーグ』本編を観る前に、「なぜヒーローにならなければいけなかったのか」という視点で観直すことをおすすめします。
また、クリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作『バットマン・ビギンズ(2005年)』、『ダークナイト(2008年)』、『ダークナイト・ライジング(2012年)』もまた、バットマンの父と子のストーリー。ヒーローへの覚醒と成長が壮大に描かれています。
母と子のストーリー『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)』
監督は前作に引き続きメガホンを取ったザック・スナイダー。
『マン・オブ・スティール』でゾッド将軍の脅威から地球を救うとともに、戦いによって多大な被害を出してしまったスーパーマン。本作では、後に脅威として世論から非難される立場にたたされるスーパーマンと、法を犯して罪を裁くバットマンが激しく対立してゆく姿が描かれています。
スーパーマンを弱体化するために必要な「クリプトナイト」という物質を見つけた悪党レックス・ルーサー。彼の陰謀によって仕組まれた対立の中、スーパーマンの母マーサが誘拐されたことを2人は知ります。幼少期に目の前で殺されたバットマンの母親も「マーサ」という同じ名前だったことをきっかけに、共闘の道を歩むことになる2人の姿は、まさに「ジャスティスの胎動」とも言えるでしょう。
さらに「男だけでは頼りにならない」とばかりに加勢するワンダーウーマン、献身的にスーパーマンを支える恋人ロイス・レイン(エイミー・アダムス)もヒーローを成長させる母親的存在として描かれています。
父になるストーリー『ジャスティス・リーグ』
これまで紹介した全ての映画が共有する架空の世界を「DCエクステンデッド・ユニバース」と呼び、『ジャスティス・リーグ』はその集大成として描かれた作品です。DCエクステンデッド・ユニバース第3作にあたる『スーサイド・スクワッド(2016年)』やワンダーウーマンの誕生を描く映画『ワンダーウーマン(2017年)』のラストでも、ブルースがメタヒューマンの居場所を入手する過程など『ジャスティス・リーグ』に繋がるシーンが散りばめられていました。
さらに、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でも、レックスの機密データを盗み出したブルースが、メタヒューマンの存在を知るまでの過程には、アクアマン(ジェイソン・モモア)、フラッシュ(エズラ・ミラー)、サイボーグ(レイ・フィッシャー)も登場しており、今作への橋渡しをしています。
これまで孤独に悪と闘ってきたバットマンが、スカウトしたメタヒューマンたちを時に手荒く、時に温かくヒーローへと導いて行く姿はまさに父親のようです。
それでは、そんなバットマンに見出された『ジャスティス・リーグ』のヒーローたちをご紹介しましょう。
『ジャスティス・リーグ』ヒーロー紹介
バットマン/ブルース・ウェイン
メタヒューマン3人をスカウトし、ヒーローたちの父となるのが、ベン・アフレック演じるバットマン。原作のキャラクターに最も近いとファンからも高い評価を受けています。
ベン・アフレックは本作の製作総指揮に関わっており、現実でも映画を支える父親的役割を果たしているようです。2018年アメリカで公開予定の『ザ・バットマン(仮題)』、また2019年公開予定の続編『ジャスティス・リーグ パート2(原題)』にも出演が決まっています。
ワンダーウーマン/ダイアナ・プリンス
バットマンを女房役として支えるのがガル・ガドット演じるワンダーウーマン。『ワンダーウーマン(2017年)』でも見せたキレのあるアクションは、今作でも健在。2019年に公開予定の『ワンダーウーマン2』にも出演することが決まっています。
アクアマン/アーサー・カリー
海底帝国アトランティスの王女と人間との間に生まれたアクアマン。ブルースやクラークと同様に目の前で父親を失い、海にも陸にも受け入れてもらえず、殻に閉じこもってしまった孤高の水陸両用メタヒューマン。ブルースや仲間たちに必要とされる中で、過去を乗り越えてヒーローに成長していきます。
アクアマンを演じるのは、『コナン・ザ・バーバリアン(2011年)』のコナン、テレビシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ(2013年)』のカール・ドロゴなどで知られるジェイソン・モモア。10月に撮影を終えた、2018年にアメリカで公開予定の映画『アクアマン』でもアクアマン役で出演しています。
サイボーグ/ビクター・ストーン
大学のアメフト選手だったビクター。事故によって失った肉体を、実父の手で機械化することによって蘇生した全身兵器のメタヒューマン。父親との確執や孤独を抱えて生きていた彼も、居場所を得てヒーローへと成長していきます。サイボーグを演じるのは、2020年に公開予定の『サイボーグ』にも出演する新鋭レイ・フィッシャー。
フラッシュ/バリー・アレン
フラッシュは愛すべきお調子者に見えますが、実はブルースと同じく目の前で母親を殺され、父親はその犯人として無実の罪で投獄されたままという悲劇を経験しています。彼は、稲妻に打たれたことをきっかけに、超速を手に入れた最年少のメタヒューマンです。
そんなフラッシュを演じたのは、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年)』のクリーデンス・ベアボーン役が記憶に新しいエズラ・ミラー。『スーサイド・スクワッド(2016年)』にも出演してます。
最後に
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
『マン・オブ・スティール』、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』など、本作に繋がるストーリーを「親子」という視点で観直すことで、最新作『ジャスティス・リーグ』をさらに楽しめるかもしれません!
それぞれが問題を抱えながら、世界を救うために1つになっていくヒーローたちの活躍を描いた『ジャスティス・リーグ』は11月23日(木)公開です。ぜひ、映画館の大きなスクリーンで壮大なアクションを堪能してください!
■公開日:11月23日(木・祝)全国ロードショー
■原作:DCコミックス
■監督:ザック・スナイダー
■キャスト:ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、ガル・ガドット、ジェイソン・モモア、エズラ・ミラー、レイ・フィッシャー
■配給:ワーナー・ブラザース映画
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