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どこがどう違う?映画『スパイダーマン』シリーズ6本を徹底解説

どこがどう違う?映画『スパイダーマン』シリーズ6本を徹底解説

アイアンマン、キャプテン・アメリカ、マイティ・ソーといったキャラクターを擁するアメリカの大手出版社マーベル・コミック。その中でも代表的なキャラクターといえるのがスパイダーマンでしょう。

壁に貼りつく能力や強靭な肉体を駆使し、ニューヨーク市民の平和を守るべく数々のヴィラン(敵キャラクター)と闘うスパイダーマン。ここでは、過去に実写映画化された作品や関連情報について網羅します。

スパイダーマンの始まり

スパイダーマンがマーベル・コミックに初登場したのは1962年。マーベル社の創始者にして原作者のスタン・リーと、作画アーティストのスティーブ・ディッコによって生まれました。気弱な高校生のピーター・パーカーが特殊なクモに噛まれたことで、壁に貼り付く能力や危険を察知するスパイダーセンスを得ます。やがて彼は自家製のクモの糸を出す装置(ウェブ・シューター)やコスチュームをまとって、町の安全を守るスパイダーマンとなります。

ピーターの年齢を高校生に設定したことで、ティーンエイジャーの読者から共感を得て長らく親しまれるヒーローとなりました。ちなみにスパイダーマンの英語表記を、「Spider-Man」というように「-(ハイフン)」を入れたのは、DCコミックスヒーローのスーパーマン(Superman)と混同するのを避けるためです。

これまでに実写映画化されたスパイダーマン

2018年現在、スパイダーマンを主演に据えた実写映画は6本製作され、それとは別にテレビドラマ版がアメリカと日本でそれぞれ製作されています。

スパイダーマン【2002年】

大学の研究所で実験用のクモに噛まれてクモの能力を身につけたピーター・パーカー(トビー・マグワイア)は、それを活かしてお金稼ぎを考えます。しかし、思い通りにいかなかった腹いせから出くわした強盗をわざと見逃がしたことで、大事な伯父ベン(クリフ・ロバートソン)を失うことに。自責の念に駆られたピーターは、ベンの言葉「大いなる力には大いなる責任が伴う」を胸に、町の安全を守るスパイダーマンとなるのでした。

自身も大の原作コミックファンだったサム・ライミ監督が、原作の根幹に関わるエピソードを忠実に映像化。ヴィランにスパイダーマンの最大のライバルとされるグリーン・ゴブリンを配すなど、長年映画化に向けて執念を燃やしていたライミ監督の演出が見事にマッチし、世界中で大ヒットしました。

スパイダーマン2【2004年】

大学生となったピーター・パーカーは、スパイダーマンとしての活動と生活費稼ぎのバイトの板挟み状態に悩んでいました。そんな中、片想いの相手メリー・ジェーン(キルスティン・ダンスト)が別の男性と婚約したり、親友のハリー(ジェームズ・フランコ)がグリーン・ゴブリンだった父親の仇としてスパイダーマンを恨んでいるといったショックから、スパイダーマンであることを止めてしまいます…。

前作の大ヒットを受け、2億ドルという莫大な製作費をかけて製作されたシリーズ第2作。今回はピーターがヒーローとして生きるか、普通の大学生として生きるかという自身の悩みにクローズアップした作りとなっています。中盤で繰り広げられる、本作のヴィランとなる4本の金属アームを操るドクター・オクトパスとの列車でのバトルは、必見にして感動のシーン。

スパイダーマン3【2007年】

晴れてメリー・ジェーンと恋人となり、結婚も考えるようになったピーター。そんな中、刑務所から脱獄した囚人マルコ(トーマス・ヘイデン・チャーチ)は、逃げ込んだ物理研究所での分子分解実験に巻き込まれ、身体が砂状になる能力を得てしまいます。一方、スパイダーマンの正体がピーターと知ったハリーは、ニュー・ゴブリンとなって復讐を誓います。

サンドマン、ニュー・ゴブリン、そしてヴェノムという3人のヴィランが登場する第3作。ライミ監督は当初、サンドマンと飛行能力を持つヴァルチャー、そしてトカゲの能力を持つリザードをヴィランに想定していましたが、製作側の意向で原作ファンに人気の高いヴェノムに変更。それにより脚本の変更が相次ぎ、細かい点で粗が目立つ出来となったのは残念なところです。ライミ自身は第4作も製作する意志がありましたが、結果的に本作で一区切りとなりました。

アメイジング・スパイダーマン【2012年】

幼い時に両親が謎の失踪を遂げたことで、伯父夫婦に育てられた高校生のピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)。彼は父が残したノートを頼りに、父の研究仲間だったコナーズ博士(リス・エヴァンス)を訪ねます。しかし、博士の研究所内で遺伝子操作されたクモに噛まれて特殊能力を得ることに。一方、コナーズ博士は爬虫類の再生能力を活かした薬品開発を急ぐあまり、自身の体で実験をしてしまい…。

サム・ライミ版が一区切りしたことを受け、キャストやスタッフを一新してリブート。監督に、ホロ苦恋愛ドラマ『(500)日のサマー(2009年)』で注目されたマーク・ウェブが抜擢されました。ピーター役のアンドリュー・ガーフィールドと恋人グウェン役のエマ・ストーンは撮影時、実生活での交際にまで発展。ヴィランとして、ライミ監督が映像化を成し得なかったリザードが登場します。

アメイジング・スパイダーマン2【2014年】

高校を卒業してカメラマンとなったピーターは、スパイダーマンとしての顔を持つことを知る恋人グウェン(エマ・ストーン)とのひと時を過ごす一方で、彼女の亡き父親と交わした「彼女を危険に巻き込まずに別れる」という約束を果たせず悩んでいました。そんなある日、ピーターの旧友ハリー・オズボーン(デイン・デハーン)の父親が経営する、巨大企業オズコープの電気技師マックス(ジェイミー・フォックス)は、作業中の事故で電気人間エレクトロになってしまいます。

全世界の興行収入で7億5000万ドルを突破した前作に続き、主要キャストやスタッフが続投した第2弾。ヴィランの数も3人となり、スパイダーマンは孤独な闘いを強いられます。当初はこのマーク・ウェブ監督版も3部作構想がありましたが、本作の興収が予想よりも下回ったことで、残念ながらキャンセルとなってしまいました。

スパイダーマン:ホームカミング【2017年】

クモの能力を得た15歳のピーター・パーカー(トム・ホランド)は、アベンジャーズへの参加を望むべく、ニューヨークの安全を守る活動に勤しんでいました。そんな中、アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)への私怨から悪事を働くヴァルチャー(マイケル・キートン)が出現。手柄を上げたいピーターは、トニーの忠告を無視してヴァルチャーに立ち向かいますが…。

マーク・ウェブ版の『アメイジング~』シリーズをキャンセルし、監督に『COP CAR コップ・カー(2016年)』のジョン・ワッツ、ピーター/スパイダーマン役に『白鯨との闘い(2016年)』などに出演する若手のトム・ホランドを抜擢して再リブート。ディズニー・マーベルが展開するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の作品群のひとつであり、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年)』で先に登場していますが、本作で本格デビューとなりました。

映画版『スパイダーマン』のシリーズごとの特徴

『スパイダーマン』シリーズ(サム・ライミ監督版)

原作コミック、それも初期の頃の原作ファンだったサム・ライミは、映画化に際しても自身が好きだったエピソードに絞って製作。ただ、スパイダーマンがウェブ・シューターではなく手首から直にウェブを出すという設定は、初期段階で監督候補だったジェームズ・キャメロンのアイディアによるものです。

『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ(マーク・ウェブ監督版)

マーク・ウェブ監督による『アメイジング~』シリーズは、監督の前作『(500)日のサマー』を思わせるように、青春・恋愛ドラマの要素が色濃いのが特徴。アンドリュー・ガーフィールド&エマ・ストーンといった美男美女俳優をキャスティングしたあたりからも、それは窺えます。またライミ版と違い、スパイダーマンが原作通りにウェブ・シューターを装着しています。

『スパイダーマン:ホームカミング』(ジョン・ワッツ監督版)

そして『スパイダーマン:ホームカミング』ではトニー・スタークを父親的存在に置くことで、スパイダーマンの成長を描きます。また、怖い大人(=ヴァルチャー)に対峙する子ども(=スパイダーマン)という関係は、ワッツ監督の前作『COP CAR コップ・カー』にも通じます。ちなみに、過去シリーズにあった「ピーターがクモに噛まれる」、「伯父ベンを亡くす」といった描写をスッパリとカットしたのは、監督曰く「みんな知ってるだろうから入れなかった」んだそう。

映画版『スパイダーマン』のキャストの比較

ピーター・パーカー

サム・ライミ版のピーターは、原作に沿って三枚目的なキャラクターにしたいという狙いから、監督が周囲の反対を押し切ってまでトビー・マグワイアを抜擢。一方のマーク・ウェブ版でのピーター役に26歳だったアンドリュー・ガーフィールドを選んだのは、当初は大学生のピーターを描く構想があったためと言われています。

そしてジョン・ワッツ版は、ピーターの年齢を過去シリーズよりも低くして(15歳)未熟さを推し出す狙いから、19歳で童顔のトム・ホランドが選ばれています。

メリー・ジェーン(MJ)

サム・ライミ版でMJを演じたのはキルスティン・ダンスト。彼女は原作通りに赤毛に染めて演じています(ただし第1作でだけ)。マーク・ウェブ版での『アメイジング~』シリーズではMJは登場しませんが、企画当初はグウェンとのダブルヒロインでの登場案もありました。

そして『スパイダーマン:ホームカミング』では、「ミシェル・ジョーンズ」名義でピーターのクラスメイトとして登場。アフリカ系女優ゼンデイヤが演じました。劇中では恋愛関係には至りませんでしたが、今後の展開に注目です。

グウェン・ステーシー

原作ではピーターの初カノとなり、ファンの間では"悲劇のヒロイン"として知られるグウェン。ライミ版では『3』に登場しますが、第1作目でのMJをグウェンとダブらせる演出をしているあたり、原作ファンのライミらしさが窺えます。マーク・ウェブ版での『アメイジング~』シリーズでは堂々のメインヒロインとして登場。『2』での結末が話題となりました。

グリーン・ゴブリン

スパイダーマンの宿敵となるグリーン・ゴブリン。サム・ライミ版ではウィレム・デフォー演じるノーマン・オズボーンがゴブリンとなります。彼は亡くなった後も息子ハリーの前に幻影として登場、『3』でハリーをニュー・ゴブリンにさせる要因となります。

マーク・ウェブ版の『アメイジング~』シリーズでは、父ノーマンと同じ不治の病に侵されたハリー・オズボーンが、治療効果があるとされるスパイダーマンの血液を求めるあまりに暴走、結果的にグリーン・ゴブリンとなります。超能力バトル映画『クロニクル(2013年)』で注目されたデイン・デハーンが、ナイーブかつ狂気に満ちたハリー像を作り上げています。

今後の『スパイダーマン』映画はどうなる?

前述したように、ジョン・ワッツ版スパイダーマンはMCUとのクロスオーバーがされており、2018年の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも登場。そして『スパイダーマン:ホームカミング』に続く単独主演作も製作予定です。

一方でMCUとは別に、ソニー・ピクチャーズ独自での"スパイダーマン・ユニバース"も始動。その第1弾として『スパイダーマン3』で登場したヴィラン、ヴェノムの単独主演作『Venom』(原題)が製作中です。他にも、スパイダーマンの原作コミックに登場したブラック・キャットとシルバー・セーブルが主演の『Silver & Black』(原題)の準備も進んでいるとされており、今後の続報に期待です。

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