目次
CASSHERN【2004年】
あらすじ
現実とは異なる歴史を歩んできたある世界。50年以上続いた戦争が公害病をもたらし人々の心も体も侵していきました。そんな中、科学者の東博士(寺尾聰)は「新造細胞」と呼ばれる人体の蘇生を可能にする万能細胞の研究に成功。戦争で亡くなった息子・鉄也(伊勢谷友介)の蘇生を試みます。
見どころ
70年代に人気を博したテレビアニメ「新造人間キャシャーン」の実写化で、人間がなぜ戦うのか、生きるとはどういうことか、を観客に訴えるSF作品。監督を務めたのは、グラフィックデザイナーで宇多田ヒカルの元夫・紀里谷和明。CGを使った斬新な世界観が話題になりました。
メゾン・ド・ヒミコ【2005年】
あらすじ
沙織(柴咲コウ)は、ゲイになったことを理由に自分と母親を捨てた父親・卑弥呼(田中泯)を許せずにいました。ある日、卑弥呼の恋人・岸本春彦(オダギリジョー)が現れ、卑弥呼が末期がんに侵されている事実を知らされた沙織。春彦の誘いで、卑弥呼が建てたゲイための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」で働くことになります。
見どころ
ゲイの父親を持つ主人公が、ゲイのための老人ホームで過ごした一夏の物語。監督・犬童一心と脚本家・渡辺あやが、『ジョゼと虎と魚たち(2003年)』に続きタッグを組んで製作しました。西島秀俊は、沙織の上司で仕事はできるが女癖が悪い男性を演じ、卑弥呼の恋人である春彦と対照的な人物として登場しています。
パッチギ!LOVE&PEACE【2007年】
あらすじ
息子の病気を治療するために、妹を連れ東京に引っ越してきた在日韓国人のアンソン(井坂俊哉)。妹のキョンジャ(中村ゆり)は、甥の治療費を稼ぐために芸能界に入り、先輩俳優の野村(西島秀俊)と恋に落ちていきます。一方、アンソンは大金を手に入れるために密輸に手を出してしまい…。
見どころ
井筒和幸監督のヒット作『パッチギ!(2005年)』の続編で、1974年の東京に暮らす、在日韓国人家族の生活を描いたヒューマンドラマ。在日韓国人が受けていた差別をリアルに映し出し、時代背景を感じられる作品となっています。そんな社会の中で葛藤するキョンジャの恋の行方は必見です。
蛇のひと【2010年】
あらすじ
商社で働く三辺陽子(永作博美)が出社すると、部長の自殺、直属の上司・今西(西島秀俊)の失踪で大騒ぎになっていました。そんな中、横領をしていたという疑惑が浮上した今西を探すように命じられた陽子。今西を追ううちに、今まで信用していた彼のことを疑い始めます。
見どころ
第2回WOWOWシナリオ大賞受賞した三好晶子の脚本を映画化したヒューマンサスペンス。今西の関係者に会うごとに見えてくる、彼の苦しみ・哀しみに胸が締め付けられます。田中圭、勝村政信、ムロツヨシなど豪華俳優陣が脇を固めています。
CUT【2011年】
あらすじ
秀二(西島秀俊)は、昔ながらの作品を愛する売れない映画監督。ある日、兄・真吾が映画の出資金のためにヤクザから借金し、それが元となったトラブルで死んだことを知ります。兄が残した莫大な借金を返すために殴られ屋になった秀二は、殴られる度に愛する映画のことを思います。
見どころ
イランを代表するアミール・ナデリ監督作品。世界でも注目される黒沢清監督が、「完全にエンタテインメントとして成立していて、誰でも楽しめるのに、普通じゃない。他の何にも似ていない。それが『CUT』だ。」とコメントするなど、多くの著名人から賞賛された傑作です。
ストロベリーナイト【2013年】
あらすじ
警視庁捜査一課・姫川玲子(竹内結子)は、型破りなやり方で数々の事件を解決してきました。ある日、姫川班の管轄で連続殺人事件が発生。犯人のタレ込み情報が入るものの、上層部からはその疑惑の人物と接触するなと圧力をかけられてしまいます。納得できない姫川は1人で捜査を進める中で、牧田(大沢たかお)という男性に出会い…。
見どころ
誉田哲也の警察小説シリーズを原作としたフジテレビドラマ「ストロベリーナイト」の劇場版。複雑に交差していく事件の真相を追う中で、姫川が事件の関係者であるヤクザの牧田(大沢たかお)に惹かれていく様子が描かれています。今まで同じ捜査一課で、姫川を誠実に支えてきた西島秀俊演じる菊田との三角関係にも注目。
ゲノムハザード ある天才科学者の5日間【2014年】
あらすじ
ある日、石神武人(西島秀俊)は自宅で妻が殺害されているの発見します。呆気に取られる彼の元に突然かかってきた電話からは、隣で死んでいるはずの妻の声が。この日を境に石神には別の記憶が混在するようになり、その後、本当の自分は"韓国人脳科学者オ・ジヌ"という人物で、記憶が上書きされていたという事実を知ります。
見どころ
誰がなんのために記憶を奪ったのか、その謎に迫るサスペンス・アクション。日韓合作で韓国人のキム・ソンスが監督を務め、作中では日本語・韓国語が飛び交うなど今までにない新鮮な作品となっています。『パッチギ!LOVE&PEACE』で西島秀俊の恋人役を演じた中村ゆりが、本作では西島秀俊の妻役として登場するなど運命的な共演も必見です。
劇場版 MOZU【2015年】
あらすじ
妻の死の謎を捜査するうちに、警察の内部にある闇を明らかにした倉木(西島秀俊)。それから半年が経ち、高層ビル爆破・ペナム大使館襲撃という大きな2つのテロが勃発。犯罪プランナーの高柳(伊勢谷友介)と殺し屋・権藤(松坂桃李)を中心としたテログループによるものだったが、彼らを操る"ダルマ"(ビートたけし)と呼ばれる黒幕がさらなる計画を進めており…。
見どころ
逢坂剛の警察小説「百舌」シリーズを原作とした、TBSドラマ「MOZU」の劇場版。大規模テロ事件の真相を追う倉木と、シリーズ最後の敵"ダルマ"との死闘が描かれています。西島秀俊をはじめ、香川照之、真木よう子、池松壮亮など豪華俳優陣が出演しています。
クリーピー 偽りの隣人【2016年】
あらすじ
刑事を辞め、犯罪心理学者となった高倉(西島秀俊)は、後輩であった野上(東出昌大)から6年前に起きた未解決の一家失踪事件の分析を頼まれます。事件でたった1人生き残った長女の早紀(川口春奈)の話を聞くも、一向に真相には辿りつきません。そんな中、高倉は新居の隣に住む西野(香川照之)という男に違和感を感じ始め…。
見どころ
前川裕の小説「クリーピー」を原作とし、黒沢清が監督・脚本を務めて映画化されたサスペンススリラー。狂人の表情を見せる香川照之の怪演には圧倒されます。また、謎に巻き込まれていく高倉の妻役には、ドラマ「ストロベリーナイト」でも西島秀俊と共演した竹内結子が登場します。
女が眠る時【2016年】
あらすじ
処女作のヒット以降スランプに悩まされていた作家の健二(西島秀俊)は、作家の道を諦め勝手に就職を決めたことで妻とギクシャクしていました。そんな中、休暇で訪れたリゾートホテルで初老の男性・佐原(ビートたけし)と若く麗しい美樹(忽那汐里)のカップルに目を奪われた健二は、2人の後をつけ部屋を覗き見るようになります。
見どころ
原作はスペイン人作家ハビエル・マリアスの同名短編小説。ウェイン・ワン監督によってビートたけし主演で映画化されました。西島秀俊が、舞台挨拶で「皆さん、見終わった後で少しボーっとされていますね。僕もそうでした。ぜひ、気持ちいい夢を見たような余韻を楽しんでもらえれば」とコメントしている通り、解釈の余地を残した結末となっています。
最後に
以上、西島秀俊の出演映画の中からおすすめの10作品を紹介しました。『ストロベリーナイト』や『MOZU』はドラマ作品もあるので、ぜひ合わせてチェックしてくださいね。そんな映画やドラマに引っ張りだこの人気俳優・西島秀俊の活躍にこれからも目が離せません!
スポンサーリンク