今回はそんな過去10年間における神木隆之介の出演作品から、オススメの作品をピックアップしました。
目次
Little DJ 小さな恋の物語【2007年】
あらすじ
1970年代。海辺にある街の病院に入院中の太郎(神木隆之介)は、野球とラジオのDJが好きな普通の少年。ある時、ふとしたことから彼は病院の昼休みの放送のDJを任されることになり、院内の有名人になります。大好きなDJで人気者になり、1つ年上の少女、たまき(福田麻由子)との恋が芽生え、順調に日々を送るはずでしたが…。
見どころ
「大切な想いは、伝えなきゃ。」当時のポスターのコピーが、見終わってから非常に心に突き刺さります。70年代という、まだCDもなかった時代を描いたクラシックな作品で、当時の流行の音楽などが作中で使用されています。その時代に青春を過ごした人はもちろん、当時を知らない人にも、甘酸っぱい青春の空気を楽しめる作品です。
サマーウォーズ【2009年】
あらすじ
年上の先輩・夏希(桜庭ななみ)に憧れと淡い恋心を抱く、数学が得意な高校生健二(神木隆之介)。彼は夏希から夏休みのアルバイトに誘われ、軽い気持ちで承諾します。しかしなぜか彼女の実家に連れていかれ、いきなり婚約者だと紹介されると、偽の恋人を演じるように言われてしまうのです。時を同じくして、世界中にネットワークを巡らす電脳空間「OZ」において、不穏な影が現れはじめます…。
見どころ
現実世界と電脳空間が交錯する中、絶対的な敵に、協力して立ち向かっていくストーリーと展開になっています。「つながりこそが、ボクらの武器」という本作のコピーのように、絆が結束したとき想像以上の力が発揮されるシーンに心震わされます。
桐島、部活やめるってよ【2012年】
あらすじ
物語の始まりは、バレーボール部の部長・桐島が部活を辞める報せが、学校中に流れたところから始まります。彼女の梨沙(山本美月)や親友の宏樹(東出昌大)にも打ち明けず、突然バレー部を引退した桐島。彼の投じた一石から始まる波紋が、周囲の人々を巻き込み、そして変えていきます。
見どころ
5編からなるオムニバス形式で、それぞれの主人公の視点から描かれています。意外にも、タイトルに出てくる「桐島」は一度もその姿を見せず、それぞれの会話や、関係性の中でしか登場しません。さまざまな主人公が自らの心の中で悩みを抱え、それを別の主人公たちとの関わりの中で補完していく青春劇。桐島が部活をやめることを発端にして起こるそれぞれの心の変化、最後に締めくくる映画部の前田(神木隆之介)のセリフに注目です。
るろうに剣心 京都大火編 伝説の最期編【2014年】
あらすじ
世は幕末を迎え、新時代・明治。幕末の動乱において、「伝説の人斬り」と呼ばれた男がいました。人を活かす剣・活人剣を信じる神谷薫(武井咲)と出会った伝説の人斬り、緋村剣心(佐藤健)は、逆刃刀を手に人々を救っていきます。そんな中、同じく幕末において凶刃をふるった亡霊・志々雄真(藤原竜也)の影が暗躍しはじめます…。
見どころ
敵方のメンバー、十本刀最強と言われる刺客、瀬田宗次郎を演じる神木隆之介。普段は見られない彼のバリバリのアクションシーンが盛りだくさんの映画になっています。神速と言われるほどの速さを持つ宗次郎と、それを超える超神速をもった緋村剣心の斬り合いは迫力満点です。
脳内ポイズンベリー【2015年】
あらすじ
主人公のいちこ(真木よう子)は30歳にして、結婚を目前にしていた社内恋愛の彼氏に浮気され、さらにはそのままできちゃった結婚までされてしまいます。そんなハプニングのあと、いちこは飲み会で出会った7歳年下の23歳の早乙女(古川雄輝)にまさかの一目惚れ。声をかけるべきか否か、想いを伝えるべきか否か、いちこの心中は葛藤のしまくりで…。
見どころ
恋に、人生に、悩みと葛藤を繰り返すいちこの脳内会議を描きだした本作。ネガティブ思考の池田(吉田羊)や真逆のポジティブ志向の石橋(神木隆之介)、議長で眼鏡男子の吉田(西島秀俊)など、個性的なキャラクターの掛け合いも今作の魅力のひとつです。彼氏が浮気して突然デキ婚するという現実にはあまりない展開ですが、それでもアラサー女子はいちこに共感したくなるおすすめの1作です。
バクマン。【2015年】
あらすじ
たぐいまれな画力を持ちながらも、将来への夢もないまま日々を過ごす真城最高(佐藤健)。そんな彼のもとに、小説家志望の秀才のクラスメイトである高木秋人(神木隆之介)から「一緒にマンガを描かないか」というオファーが舞い込みます。最初は断っていた最高でしたが、しだいに覚悟を決め、2人はマンガ家の道へと進みはじめます。同年代のライバルと競争、コンビ解散の危機を乗り越え、2人は連載マンガ家へとなれるのでしょうか…。
見どころ
同タイトルのマンガが原作になっており、マンガの中でマンガを描くという異色のストーリーになっております。原作の連載当時は「バクマン。」に触発された中高生による、集英社への原稿持ち込みが増加するなど、一種の社会現象も巻き起こした作品です。実写映画も第39回日本アカデミー賞話題賞を受賞するなど、原作と一緒に1度は観ておきたい1作です。
太陽【2016年】
あらすじ
原因不明のウィルスにより、人類はノクス(夜にのみ生きる存在)とキュリオ(太陽のもとで暮らす存在)に二分され、キュリオがノクスに管理される世界が訪れました。ノクスになりたい少年の鉄彦(神木隆之介)は、10年前に起きたノクス惨殺事件によって長きに渡り弾圧されている自分の村の生活を憂いています。一方自分と父を捨ててノクスとなった母を恨む結(門脇麦)は、ノクスを恨みつつも、自分たちの生活を変えるべく懸命に生きていました。一生このままの人生で終わのるかと思っていた矢先、彼らの住む村で「ノクスへの転換」の応募が始まり…。
見どころ
現実ではありえない荒廃した未来を描きつつ、しかし、そこには現実においても普遍的に存在する「富と貧困」というテーマがベースに描かれています。一見あらすじだけ見ればSFのような作品には思われますが、本作はそれだけでなく、家族にまつわる心情の変化や、ノクスとキュリオの間の友情、そして一種のラブストーリーでもあり、ジャンルに捉われない作品となっています。
TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ【2016年】
あらすじ
高校最後の思い出となる修学旅行で、関大助(神木隆之介)らのクラスはバス事故に遭ってしまいます。大助が目を覚ましたのは病院のベッドの上ではなく、なんと炎が渦巻く地獄でした。死んでしまったことよりも、片想いをしていた同級生の手塚ひろ美(森川葵)に告白できなかったことを悔やむ大助のもとに、ロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のリーダー、赤鬼のキラーK(長瀬智也)が、「閻魔様の裁きによっては現世に蘇れる」ことを告げます。なんとしても生き返るべく、キラーKのもとでの大助の奮闘劇が始まります!
見どころ
地獄という世界をコミカルに描き、ロックミュージックと組み合わせることで、ポップな雰囲気になったコメディ作品。一世を風靡した朝ドラ「あまちゃん」の監督を務めた宮藤官九郎の4作目の映画であり、さらにはTOKIOの長瀬智也も出演するなど、音楽性にも非常に力を入れた作品です。家族で観ても友達と観ても楽しめること間違いなし。軽快なロックミュージックに心躍る1作です。
君の名は。【2016年】
あらすじ
東京の生活に憧れる三葉(声/上白石萌音)は、飛騨の山奥の田舎で暮らす高校生。来世は絶対に東京のイケメン高校生に生まれ変わりたいという願いからか、ある日、突然東京の高校生の瀧(声/神木隆之介)と体が入れ替わる生活が始まってしまいます。1日ごとにお互いの生活が行き来する不思議な生活の中で、ハプニングがありながらも徐々に互いに惹かれていましたが、2人の間には大きな壁がありました…。
見どころ
2016年の夏に日本中で大ヒットを記録した本作。『秒速5センチメートル(2007年)』や『言の葉の庭(2013年)』で知られる新海誠監督の待望の新作として話題が集まっていただけに、日本中が三葉と瀧の恋の行方に釘付けになりました。タイムスリップ系のアニメーションムービーとして有名な『時をかける少女(2006年)』とは、また違ったストーリーの構成や作風になっており、老若男女問わず1度は観てほしい名作と言えます。
3月のライオン 前後編【2017年】
あらすじ
幼くして両親と妹を交通事故で亡くした桐谷零(神木隆之介)は、父の友人で、棋士である幸田のもとで暮らし、悲しみを忘れるため必死に将棋を指す生活を送ってきました。やがて中学生にしてプロ棋士として活躍をはじめた零ですが、幸田家を出ることを余儀なくされ、下町で孤独な1人暮らしの日々を始めることになります。そんな時、ひょんなことから和菓子屋の川本家と出会い、その暖かな家庭に居場所を見つけ出す零でしたが…。
見どころ
前後編に分かれた同作品は、先の『るろうに剣心』や『バクマン。』と同様、マンガが原作となっています。家族を亡くして心を閉ざした主人公・零を演じる神木くんは、今回もまさに「ハマり役」の一言に尽きるほどの好評ぶりです。川本家や将棋のライバル、そして幸田家の人々との関わりの中で、冷たく閉ざされた零の心が徐々に走り出す姿に、思わず胸を打たれる渾身の1作です。
最後に
マンガが原作の作品も数多くあり、ぜひ原作と合わせて楽しんでいただきたい作品をご紹介いたしました。神木隆之介にしか演じることが出来ない、唯一無二の演技力に、釘付けになること間違いなしです。ぜひ昔の作品から順番に、彼の成長を追いかけるようにチェックしてみてください。
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